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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド


5.3.3 サービステンプレートのデバッグ例

デバッグでは,ユーザーが確認したい項目に応じて,さまざまな設定を組み合わせる必要があります。

サービステンプレートをデバッグする操作の例を次に示します。

この例では,次のような場合に,サービステンプレートをデバッグする手順について説明します。

デバッグするサービステンプレートの問題点

問題1:

ステップAの入力プロパティと,サービスプロパティのマッピングの設定に問題がある。

ユーザーの意志

意志1:

サービステンプレートを修正する前に,ほかのステップの実行結果を確認したい。

意志2:

部品Aの処理を確認したい。

意志3:

部品Bの処理は実行したくない。

意志4:

部品Cの処理の結果を確認したい。

図5‒2 サービステンプレートのデバッグ例

[図データ]

  1. 意志3のとおり,フローの中に実行したくない部品があるため,1ステップずつ中断しながらデバッグタスクを実行します。デバッグ開始時,[デバッグ実行]ダイアログボックスで,[中断設定]リストボックスから[1ステップずつ中断する]を選択します。

  2. サービスの定義情報を指定し,[実行]ボタンをクリックします。

    [デバッグ]ビューおよびサービステンプレートデバッグビューが表示されます。

  3. [デバッグ]ビューで,ステップAの入力プロパティAの値を確認します。[プロパティ一覧]タブに表示されている,サービスプロパティ入力1の値が正しくマッピングされているかを確認します。

    こうすることで,ステップAの入力プロパティのマッピングに,問題を発見できます(問題1)。

  4. 意志2のとおり,入力プロパティの値が正しく設定された場合の,部品Aの処理を確認するため,[デバッグ]ビューで,入力プロパティAの値を変更します。

  5. [デバッグ]ビューの[再開]ボタンをクリックして,部品Aの処理を実行します。

  6. [デバッグ]ビュー,[フロー]ビュー,および[タスクログ]タブで,ステップAの実行結果を確認します。

  7. 意志1のとおり,ほかのステップの実行結果を確認するため,デバッグタスクの処理を進めます。[フロー]ビューで,ステップBを選択します。

  8. 意志3のとおり,部品Bの処理をスキップするため,[デバッグ]ビューで,[実行設定]リストボックスから[部品の処理を実行しない]を選択します。

  9. [デバッグ]ビューの[再開]ボタンをクリックして,ステップBを実行します。

    部品Bの処理がスキップされ,ステップBの実行が終了します。

  10. [フロー]ビューで,ステップBの後続ステップ実行条件に従って,ステップCの実行が開始されたことを確認します。

  11. [デバッグ]ビューの[再開]ボタンをクリックして,部品Cの処理を実行します。

    デバッグタスクが正常終了します。

  12. 意志4のとおり,[デバッグ]ビュー,[フロー]ビュー,および[タスクログ]タブで,ステップCの実行結果を確認します。

  13. サービステンプレートデバッグビューの[デバッグ終了]ボタンをクリックします。

    サービステンプレートエディタ編集ビューが表示されます。

  14. ステップAのプロパティマッピングの設定を修正します。

  15. サービステンプレートを保存したあと,サービステンプレートを再度ビルドおよびデバッグします。

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