JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
(1) タスクの名称と内容
各タスクの名称と内容について次に示します。各タスクで使用しているファイルは変更しないでください。
- データメンテナンス
資産管理データベースのデータの整合性を保つために,更新された情報に合わせて,関連するほかの情報を更新します。また,不要な情報を削除します。
このタスクは資産管理サーバを設定したあと,必ず有効にしてください。
データメンテナンスで実施する作業の指定方法については,「5.9.3 タスク「データメンテナンス」で実施する作業の指定」を参照してください。
タスク「データメンテナンス」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-14 タスク「データメンテナンス」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- 期限切れ契約情報通知
契約期限が迫った保守契約およびリース契約の情報を,資産管理者にメールで通知します。デフォルトでは,2か月以内に迫った契約を通知する設定になっています。メールで通知するタイミングの指定方法については,「5.9.4 契約期限を通知するタイミングの指定」を参照してください。
また,自動的にメールを通知させるためには,Asset Information ManagerとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については,「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
タスク「期限切れ契約情報通知」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-15 タスク「期限切れ契約情報通知」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- ライセンス超過通知
部署ごとにライセンス保有数とライセンス利用数を集計して,保有数を超過してライセンスを使用している場合に,ライセンス超過の情報をメールで通知します。メールでの通知が不要な場合は,タスク「ライセンスの集計」を使用してください。集計結果を削除するタイミングの指定方法については,「5.9.5 ライセンスの集計結果を削除するタイミングの指定」を参照してください。
また,自動的にメールを通知させるためには,Asset Information ManagerとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については,「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
- 注意事項
- 数千台の大規模システムで集計を多数実行する際に,データベースに大量の古い集計結果のデータが残っていると,データの検索,追加および削除に時間が掛かるため,集計の性能が劣化します。資産管理システムが数千台規模になるときは,古くなった集計結果を定期的に削除してください。
タスク「ライセンス超過通知」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-16 タスク「ライセンス超過通知」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- ライセンスの集計
部署ごとにライセンス保有数とライセンス利用数を集計します。保有数を超過して使用しているライセンスがあった場合でも,メールでの通知はしません。
ライセンス超過の情報をメールで通知してほしい場合は,タスク「ライセンス超過通知」を使用してください。なお,このタスクは実行完了までに時間が掛かるため,「ライセンス超過通知」との併用はお勧めしません。
集計結果を削除するタイミングの指定方法については,「5.9.5 ライセンスの集計結果を削除するタイミングの指定」を参照してください。
- 注意事項
- 数千台の大規模システムで集計を多数実行する際に,データベースに大量の古い集計結果のデータが残っていると,データの検索,追加および削除に時間が掛かるため,集計の性能が劣化します。資産管理システムが数千台規模になるときは,古くなった集計結果を定期的に削除してください。
タスク「ライセンスの集計」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-17 タスク「ライセンスの集計」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- 許可外インストール通知
許可されていないソフトウェアをインストールしている機器の情報を,資産管理者にメールで通知します。
また,自動的にメールを通知させるためには,Asset Information ManagerとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については,「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
タスク「許可外インストール通知」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-18 タスク「許可外インストール通知」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- 履歴情報の削除
保守履歴,資産情報の履歴および変更履歴を,指定した期間の情報を残して削除します。
デフォルトでは,6か月以上経った履歴情報が削除される設定になっています。削除する履歴情報の指定方法については,「5.9.6 削除する履歴情報の種類と履歴情報を削除するタイミングの指定」を参照してください。
タスク「履歴情報の削除」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-19 タスク「履歴情報の削除」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- インベントリ情報の取込み
JP1/NETM/DMで取得したインベントリ情報を,資産管理データベースに取り込みます。更新されたインベントリ情報をリアルタイムに取得する場合は,このタスクを使用する必要はありません。
オプションを指定して,すべてのインベントリ情報を再取得する手順については,「5.9.7 すべてのインベントリ情報の取得」を参照してください。
また,インベントリ情報として取得できる情報の詳細については,「13.1 JP1/NETM/DMから取得できるインベントリ情報」を参照してください。
タスク「インベントリ情報の取込み」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-20 タスク「インベントリ情報の取込み」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- 操作履歴の取込み
JP1/NETM/DMで取得したプログラム起動履歴およびウィンドウタイトル変更履歴を,資産管理データベースに取り込みます。
このタスクは,業務メニュー「プログラム起動履歴」および「ウィンドウタイトル変更履歴」を使用する場合に必要です。業務メニュー「操作ログ一覧」および「操作ログ集計」を使用する場合は,実行する必要はありません。
プログラム起動履歴およびウィンドウタイトル変更履歴を管理する期間やフィルタリングの定義方法については,「5.9.8 操作履歴の取得範囲およびフィルタリングの指定」を参照してください。
また,プログラム起動履歴およびウィンドウタイトル変更履歴として取得できる情報の詳細については,「13.2 JP1/NETM/DMから取得できる操作ログ」を参照してください。
タスク「操作履歴の取込み」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-21 タスク「操作履歴の取込み」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- ディレクトリ情報の取込み
JP1/NETM/DMで取得したディレクトリ情報から,部署およびユーザの情報を資産管理データベースに取り込みます。このタスクを実行するタイミングは,JP1/NETM/DMのディレクトリ情報が更新されたあとに設定することをお勧めします。
なお,部署およびユーザの情報が重複するおそれがあるため,JP1/NETM/DMのユーザインベントリ情報と併せて取得することはお勧めしません。
JP1/NETM/DMのディレクトリ情報を取得する手順については,「5.9.9 JP1/NETM/DMのディレクトリ情報の取得」を参照してください。
- 注意事項
- JP1/NETM/DMのディレクトリ情報を取得する場合は,既存のデータを上書きするかどうかを選択できません。引き当てられた部署またはユーザ名は,JP1/NETM/DMのディレクトリ情報の内容で上書きされます。
タスク「ディレクトリ情報の取込み」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-22 タスク「ディレクトリ情報の取込み」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2 |
JP1/NETM/DMとの接続でエラーが発生しました。 |
0x3 |
接続先のJP11/NETM/DMのバージョンが08-50以前のため,ディレクトリ情報を取得できませんでした。 |
0x9 |
パラメータに誤りがあります。 |
0x65以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- NNMiノード情報の取込み
NNMiで取得したノード情報を,資産管理データベースに取り込みます。
NNMiノード情報の取り込みの詳細については,「6.2.1 タスク「NNMiノード情報の取込み」を有効にする」を参照してください。
タスク「NNMiノード情報の取込み」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-23 タスク「NNMiノード情報の取込み」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
登録または更新の対象となるNNMiのノード情報がありませんでした。 |
0x2 |
DLLのロードに失敗しました。 |
0x3 |
[サーバセットアップ]ダイアログの「NNMi連携」で,「NNMiログインID」または「NNMi接続先サーバ名」が設定されていません。 |
0x4 |
NNMiサーバとの接続に失敗しました。 |
0x5 |
NNMiサーバの認証に失敗しました。 |
0x9以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- ノード情報の取込み
バージョン8以前のNNMで取得したノード情報を,資産管理データベースに取り込みます。
ノード情報の取り込みの詳細については,「6.3.1 タスク「ノード情報の取込み」を有効にする」を参照してください。
タスク「ノード情報の取込み」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-24 タスク「ノード情報の取込み」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- WSUS任意タイミング同期
指定したタイミングでMicrosoft UpdateとWSUSサーバの同期を取ります。
タスクのスケジュールを設定することで,WSUSサーバが同期を取るタイミングを任意に設定できます。同期を取った結果は,Asset Information ManagerのWSUS更新プログラム管理画面で参照できます。
Microsoft UpdateとWSUSサーバの同期を取るには,[サーバセットアップ]ダイアログの「WSUSコネクタのURL」に値を設定しておく必要があります。設定の詳細については,「5.3.13(1) WSUSコネクタのURL」を参照してください。
更新プログラムの到着をメールで通知させるために,タスク「WSUS更新プログラム通知」より前に実行するように,日時を設定してください。タスクを実行する日時や頻度を変更する手順については,「5.9.2(2) タスクのスケジュールの変更」を参照してください。
タスク「WSUS任意タイミング同期」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-25 タスク「WSUS任意タイミング同期」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x3 |
WSUSサーバのURLが設定されていません。 |
0x4 |
WSUSサーバと通信できません。 |
0x5以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
- WSUS更新プログラム通知
WSUSサーバに新着の更新プログラムが追加されたことを,資産管理者にメールで通知します。
自動的にメールを通知させるためには,Asset Information ManagerとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については,「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
- 注意事項
- 上記のタスクで使用しているアクセス定義ファイルは変更しないでください。アクセス定義ファイルを作成して新しくタスクを追加する場合は,新規にアクセス定義ファイルを作成してください。
タスク「WSUS更新プログラム通知」の戻り値と説明を,次の表に示します。
表5-26 タスク「WSUS更新プログラム通知」の戻り値と説明
戻り値 |
説明 |
0x0 |
正常終了しました。 |
0x1 |
該当するデータがありませんでした。 |
0x2 |
メール情報が設定されていません。 |
0x3 |
WSUSサーバのURLが設定されていません。 |
0x4 |
WSUSサーバと通信できません。 |
0x5以上 |
そのほかのエラーで終了しました。 |
(2) 各タスクのデフォルトの設定
各タスクを有効にした場合に,実行されるデフォルトのスケジュールの設定について,次の表に示します。
表5-27 各タスクを有効にした場合のデフォルトの設定
タスクの名称 |
デフォルトのスケジュールの設定 |
データメンテナンス |
毎日,午前5時00分 |
期限切れ契約情報通知 |
毎月1日の午前6時00分 |
ライセンス超過通知 |
毎週月曜日の午前5時30分 |
ライセンスの集計 |
毎週月曜日の午前5時30分 |
許可外インストール通知 |
毎週火曜日の午前5時30分 |
履歴情報の削除 |
毎月1日の午前6時00分 |
インベントリ情報の取込み |
毎週水曜日の午前5時30分 |
操作履歴の取込み |
毎週土曜日の午前0時00分 |
ディレクトリ情報の取込み |
毎週日曜日の午前0時00分 |
NNMiノード情報の取込み |
毎週金曜日の午前5時30分 |
ノード情報の取込み |
毎週金曜日の午前5時30分 |
WSUS任意タイミング同期 |
毎月1日の午前5時00分 |
WSUS更新プログラム通知 |
毎月1日の午前6時00分 |
なお,同時に複数のタスクが実行されないように,スケジュールを調整してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.