JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
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6.3.1 タスク「ノード情報の取込み」を有効にする
バージョン8以前のNNMで取得したノード情報を資産管理データベースに登録するには,Windowsのタスクスケジューラに登録されているタスク「ノード情報の取込み」を有効にします。デフォルトでは,無効になっています。
タスクを有効にすると,デフォルトでは毎週金曜日の午前5時30分に処理が実行されます。
タスクを有効にする手順については,「5.9.2(1) タスクを有効にする」を参照してください。
[サーバセットアップ]ダイアログで,[監視図]ボタンを表示する設定にすると,バージョン8以前のNNMからノード情報を取得するときに,「NNM選択名」を取得します。そのため,[監視図]ボタンを表示しない場合と比べて,ノード情報の取得に時間が掛かります。
- <この項の構成>
- (1) バージョン8以前のNNMのノード情報を登録する際の注意事項
- (2) 機器種別の判定方法
ノード情報を登録する際の注意事項を次に示します。
- タスクが実行されるときに,バージョン8以前のNNMのサービスが起動していないと,ノード情報が取り込まれません。
- バージョン8以前のNNMで取得したノード情報は,「MACアドレス」をキーとしています。そのため,「MACアドレス」に該当する,バージョン8以前のNNMの「SNMP ifPhysAddr」フィールドがNULLの場合,そのオブジェクトの情報は登録されません。
- 資産管理データベースに登録されている情報として,該当する機器が2台以上存在する場合,登録日が最新の情報が更新されます。
- 該当する機器の情報が資産管理データベースに存在しなかった場合,資産情報,ハードウェア資産情報,ネットワーク情報が作成されます。
このとき,資産番号は自動で採番されます。また,IPアドレスが取得できた場合は,そのIPアドレスが割り当てられます。
- 機器の種別によって,既存の情報を更新するかどうかが異なります。
資産管理データベースに登録されている機器種別と,バージョン8以前のNNMから取得した機器種別での更新処理の違いを次の表に示します。
既存の情報の機器種別 |
取得した情報の機器種別 |
システム装置 |
ネットワーク装置 |
システム装置
(JP1/NETM/DMから取得した情報) |
× |
− |
システム装置(その他) |
○ |
○ |
ネットワーク装置 |
○ |
○ |
- (凡例)
- ○:機器種別も含めて更新される
- ×:更新されない
- −:該当しない
- バージョン8以前のNNMではIPアドレスでオブジェクトを管理しているため,一つの機器が同一MACアドレスで複数のオブジェクトとして存在することがあります。また,一つの機器でも複数のマップに表示されている場合は,複数のオブジェクトとして存在します。Asset Information Managerにノード情報を取り込む際は,MACアドレスで機器を引き当てるため,バージョン8以前のNNM上では複数のオブジェクトだったものがAsset Information Manager上では一つの資産になることがあります。そのときに,HardwareInfo(ハードウェア資産情報)に登録されるIPアドレスは,バージョン8以前のNNMから最後に取得したオブジェクトのIPアドレスとなります。
Asset Information Managerに取り込む際,[サーバセットアップ]ダイアログの「部署別IPグループを使用した部署の設定」および「設置場所別IPグループを使用した設置場所の設定」の設定に従って,次のように登録されます。
- 設定しない
IPアドレスから部署および設置場所が登録されません。
- 部署(または設置場所)が未設定のときのみ設定する
新規登録時,または資産情報の「部署」,「設置場所」に値が登録されていない場合に,IPグループに合わせて「部署」および「設置場所」が登録されます。
この設定を選択すると,1回の取り込みで同一の機器に対して新規登録と更新の2回の更新が発生することがあります。そのときは,「IPアドレス」はあとから取得した値で書き換わりますが,「部署」および「設置場所」は,最初に取得した値で登録されます。
- 設定する
資産情報の「部署」および「設置場所」が毎回更新されます。ただし,登録されている値がユーザインベントリから取得されているか,または新規機器登録画面や[機器詳細]ダイアログから登録されている場合は更新されません。
1回のノード取得で,一つの機器に対して複数のオブジェクトが割り当たった場合,ログファイル(ASTNNM1.LOG)にメッセージが出力されます。
(2) 機器種別の判定方法
バージョン8以前のNNMから取得できるのは,機器種別が「PC」,「HUB」,「ルータ」の情報です。それ以外の機器は,「ネットワーク機器」として登録されます。バージョン8以前のNNMで情報を収集する機器種別を追加しても,資産管理データベースには登録されません。
バージョン8以前のNNMから取得したノード情報は,次のように機器種別が判定されます。
- ノード情報のフィールド名「isComputer」が「真」の場合は,機器種別「PC」として登録されます。
- ノード情報のフィールド名「isConnector」および「isHub」が「真」の場合は,機器種別「HUB」として登録されます。
- ノード情報のフィールド名「isConnector」および「isRouter」が「真」の場合は,機器種別「ルータ」として登録されます。
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