JP1/NETM/Asset Information Manager 設計・構築ガイド
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NNMiノード情報を登録する際の注意事項を次に示します。
- タスクが実行されるときに,NNMiのサービスが起動していないと,ノード情報が取り込まれません。
- NNMiで取得したノード情報は,「MACアドレス」をキーとしています。そのため,「MACアドレス」がNULLの場合,そのオブジェクトの情報は登録されません。
- MACアドレスをキーにして,「登録日」「資産ID」で降順にソートしてから引き当てます。このとき,最初に引き当てられたノード情報が更新の対象になります。
- 該当する機器の情報が資産管理データベースに存在しなかった場合,資産情報,ハードウェア資産情報,ネットワーク情報が作成されます。
このとき,資産番号は自動で採番されます。また,IPアドレスが取得できた場合は,そのIPアドレスが割り当てられます。
- 機器の種別によって,既存の情報を更新するかどうかが異なります。
資産管理データベースに登録されている機器種別と,NNMiから取得した機器種別での更新処理の違いを次の表に示します。
既存の情報の機器種別 |
取得した情報の機器種別 |
システム装置 |
ネットワーク装置 |
システム装置
(JP1/NETM/DMから取得した情報) |
× |
− |
システム装置(その他) |
○ |
○ |
ネットワーク装置 |
○ |
○ |
- (凡例)
- ○:機器種別も含めて更新される
- ×:更新されない
- −:該当しない
- 同一ネットワーク内にNNMiサーバとバージョン8以前のNNMサーバが存在する場合,同時にノード情報を取得する処理が実行されることがあります。この場合,排他制御によってノード情報を取り込みます。
ただし,NNMiとバージョン8以前のNNMからのコミットが交互に発生するため,資産管理データベースには,両者のノード情報が混在します。また,同じノードを管理対象にしている場合は,あとで取り込んだ情報で上書きします。
- 同一ネットワーク内に複数のNNMiサーバが存在する場合,Asset Information Managerと連携できるNNMiサーバは1台です。
- Asset Information Managerは,Application Failover機能※を有効にしているNNMiと連携していません。NNMiと連携する場合は,Application Failover機能を無効にしてください。
- 注※
- Application Failover機能は,NNMiでサポートしている機能です。
- ノード情報を基に,資産管理データベースのHardwareInfo(ハードウェア資産情報)を作成または更新する場合,設定される項目の値は,NNMi連携とバージョン8以前のNNM連携では差異があります。
NNMi連携とバージョン8以前のNNM連携でノード情報の取り込み時に,差異がある項目を次に示します。
- 機器種別
NNMiでは,「ネットワークプリンタ」が追加されます。
- 製造者
同じ製造者でも,値が異なります。
- NNM選択名
NNMiでは設定されません。
NNMi連携で設定される値については,「13.3.2 ハードウェア資産情報として取得できるNNMiのノード情報」を参照してください。バージョン8以前のNNM連携で設定される値については,「13.4.2 ハードウェア資産情報として取得できるバージョン8以前のNNMのノード情報」を参照してください。
- MACアドレスで引き当てられた機器の機器状態が「廃棄」または「抹消」(「機器状態」のコードが500以上)フェーズの場合は,更新しません。
- NNMiと連携している場合,資産管理データベースにIPv6のIPアドレスを登録しません。そのため,IPv6のIPアドレスだけを持つNNMiのノード情報は登録されません。また,IPv6のIPアドレスは引き当てに利用されません。
- NNMiではIPアドレスでオブジェクトを管理しているため,一つの機器が同一MACアドレスで複数のオブジェクトとして存在することがあります。また,一つの機器でも複数のマップに表示されている場合は,複数のオブジェクトとして存在します。Asset Information Managerにノード情報を取り込む際は,MACアドレスで機器を引き当てるため,NNMi上では複数のオブジェクトだったものがAsset Information Manager上では一つの資産になることがあります。そのときに,HardwareInfo(ハードウェア資産情報)に登録されるIPアドレスは,NNMiから最後に取得したオブジェクトのIPアドレスとなります。
Asset Information Managerに取り込む際,[サーバセットアップ]ダイアログの「部署別IPグループを使用した部署の設定」および「設置場所別IPグループを使用した設置場所の設定」の設定に従って,次のように登録されます。
- 設定しない
IPアドレスから部署および設置場所が登録されません。
- 部署(または設置場所)が未設定のときのみ設定する
新規登録時,または資産情報の「部署」,「設置場所」に値が登録されていない場合に,IPグループに合わせて「部署」および「設置場所」が登録されます。
この設定を選択すると,1回の取り込みで同一の機器に対して新規登録と更新の2回の更新が発生することがあります。そのときは,「IPアドレス」はあとから取得した値で書き換わりますが,「部署」および「設置場所」は,最初に取得した値で登録されます。
- 設定する
資産情報の「部署」および「設置場所」が毎回更新されます。ただし,登録されている値がユーザインベントリから取得されているか,または新規機器登録画面や[機器詳細]ダイアログから登録されている場合は更新されません。
1回のノード取得で,一つの機器に対して複数のオブジェクトが割り当たった場合,ログファイル(ASTNNM1.LOG)にメッセージが出力されます。
- 一つのインターフェースが複数のIPアドレスを持つ場合,資産管理データベースのAssetInfo(資産情報),HardwareInfo(ハードウェア資産情報)またはNetworkInfo(ネットワーク情報)への登録や更新が異なります。
登録する場合は,NNMiから最初に取得したIPアドレスのオブジェクト情報で,AssetInfo(資産情報),HardwareInfo(ハードウェア資産情報)およびNetworkInfo(ネットワーク情報)を登録します。また,以降に取得したIPアドレスのオブジェクト情報で,NetworkInfo(ネットワーク情報)を登録します。
更新する場合は,NNMiから取得したIPアドレスのオブジェクト情報の中で,最初に引き当てが成功したIPアドレスのオブジェクト情報で,AssetInfo(資産情報),HardwareInfo(ハードウェア資産情報)およびNetworkInfo(ネットワーク情報)を更新します。
なお,引き当てに成功したIPアドレス以外のIPアドレスのオブジェクト情報で,NetworkInfo(ネットワーク情報)を登録または更新します。
- NNMiとの通信をSSLだけに制限している場合,[サーバセットアップ]ダイアログの「NNMi接続先サーバ名」には,NNMiサーバへ接続するURLを「https://」の形式で指定してください。また,NNMiとの通信がSSLに対応していない場合は,「http://」の形式で指定してください。
NNMiから取得できるのは,機器種別が「PC」,「HUB」,「ルータ」および「ネットワークプリンタ」の情報です。それ以外の機器は,「ネットワーク機器」として登録されます。NNMiで情報を収集する機器種別を追加しても,資産管理データベースには登録されません。
NNMiから取得したノード情報は,次のように機器種別が判定されます。
- NNMiノード情報のフィールド名「deviceCategory」が次の場合は,機器種別「PC」として登録されます。
- 「com.hp.ov.nms.devices.computer」の場合
- 「com.hp.ov.nms.devices.workstation」の場合
- NNMiノード情報のフィールド名「deviceCategory」が「com.hp.ov.nms.device.hub」の場合は,機器種別「HUB」として登録されます。
- NNMiノード情報のフィールド名「deviceCategory」が「com.hp.ov.nms.device.router」の場合は,機器種別「ルータ」として登録されます。
- NNMiノード情報のフィールド名「deviceCategory」が「com.hp.ov.nms.device. printer」の場合は,機器種別「ネットワークプリンタ」として登録されます。
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