Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.1 Application Agentの環境設定

Application Agentの環境設定の手順と各サーバでの作業の要否を次の表に示します。環境設定をするサーバで必要な個所(○が付いている個所)を参照して,環境設定をしてください。

環境設定では,Application Agentのコマンドを実行することがあります。Application Agentのコマンドを実行するには管理者権限が必要です。コマンド実行時のユーザー権限については,「4.4.1 コマンドを実行するユーザーに必要な権限」を参照してください。

注意事項
環境設定のためのパラメーターの設定を省略した場合,または,設定した値が誤っていた(設定できる値でない)場合には,デフォルト値が使用されます。

表3-1 Application Agentの環境設定の手順と各サーバでの作業の要否

環境設定の手順 ファイルサーバ
または
データベースサーバ
バックアップサーバ 設定ファイル名 マニュアル
参照先
前提製品の環境設定※1 ストレージシステムのボリューム複製機能の設定 ×※2 ×※2 ストレージシステムのマニュアル
RAID Managerの設定 RAID Managerの構成定義ファイル(horcm<n>.conf) 3.2 RAID Managerの設定
テープバックアップ管理用のソフトウェアの設定 × テープバックアップ管理用のソフトウェアのマニュアル
Application Agentの動作の設定 Application Agentの構成定義ファイル (init.conf) 3.3 Application Agentの動作の設定
RAID Managerと連携するための設定 RAID Manager用連携定義ファイル (DEFAULT.dat) 3.4 RAID Managerと連携するためのApplication Agentの設定
ディクショナリマップファイルの作成 3.5 ディクショナリマップファイルの作成
クラスタ情報の構成定義ファイルの作成 × クラスタ情報の構成定義情報ファイル(<クラスタ名>.dat) 3.6 クラスタ構成に必要な設定および定義ファイルの作成
データベース構成定義ファイルの作成
(バックアップ対象がSQL Server)
× データベース構成定義ファイル(<インスタンス名>.dat) 3.7 データベース構成定義ファイルの作成
SQL Serverとの連携に関する設定※3 SQL Serverログインタイムアウトオプションの指定 × sqlinit_<インスタンス名>.conf 3.8 SQL Serverとの連携に関する設定
SQL Server自動復旧時間の指定
VSSを使用するための設定(バックアップ対象がファイルシステムまたはExchangeデータベースの場合) VSS定義ファイル(vsscom.conf 3.9 VSSを使用するための設定
カスケード構成情報定義ファイルの作成(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合) × カスケード構成情報定義ファイル(<Exchange仮想サーバ名>.dat) 3.10 カスケード構成情報定義ファイルの作成(バックアップ対象がExchangeデータベースの場合)
テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携するための設定 × テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携するための構成定義ファイル
(DEFAULT.dat)
3.11 テープバックアップ管理用のソフトウェアと連携するための設定
テープバックアップ用構成定義ファイル
一括定義ファイルの作成 任意のファイル 3.12 一括定義ファイルの作成
ディクショナリマップファイルの更新 ※4 3.13 ディクショナリマップファイルの更新
拡張コマンドの実行に必要な準備 3.15 拡張コマンドの実行に必要な準備
ユーザースクリプトの作成 × ユーザースクリプトファイル(任意のファイル名) 3.16 ユーザースクリプトの作成
メール送信のための設定 × メール送信定義ファイル(mail.conf) 3.17 メール送信のための設定
Application Agentの動作環境の保護 3.18 Application Agentの動作環境の保護
Exchange 環境設定ファイルの作成 × Exchange 環境設定ファイル(<Exchange環境設定ファイル名>.conf) 3.19 Exchange環境設定ファイルの作成

(凡例)
○:環境設定が必要。
×:環境設定は不要。
-:ファイルの設定は不要。

注※1
SQL Serverのログ配布機能を使用する場合,ソースサーバおよび配布先サーバでは,データベースサーバと同じ環境設定をします。

注※2
ストレージシステムのボリューム複製機能は,各ストレージシステムで設定してください。

注※3
エラーメッセージKAVX1008-Eでコマンドがエラー終了したときに設定してください。

注※4
バックアップサーバでは必須ではありません。
バックアップサーバに正ボリュームがある場合は,ディクショナリマップファイルの更新が必要ですが,バックアップサーバに正ボリュームがない場合は不要です。

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