Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.2 RAID Managerの設定

Application Agentを使ってデータをバックアップする場合,運用方法に応じて, RAID Managerの構成定義ファイル(horcm<n>.conf:<n>はインスタンス番号)をインスタンスごとに作成する必要があります。

RAID Managerの構成定義ファイル(horcm<n>.conf)は次の場所にあります。

<システムドライブ>\Windows

注意事項
  • 環境変数HORCM_CONFで構成定義ファイルのパスを設定しないでください。
  • Application Agentと同じホストでDevice Managerエージェントを使用する場合,server.propertiesファイルのserver.agent.rm.pairDefinitionFormプロパティを設定しないでください。server.agent.rm.pairDefinitionFormプロパティの詳細は,マニュアル「Hitachi Command Suite Software システム構成ガイド」を参照してください。

Application Agentでは,正ボリュームと副ボリュームを管理する単位として,コピーグループを使用しています。コピーグループは,RAID Managerの構成定義ファイルの「dev_group」と「dev_name」を組み合わせて作成されます。

Application Agentでは,同一サーバ上で同じコピーグループ名を使用できません。RAID Managerのインスタンスを複数使用する場合に構成定義ファイルを作成するとき,dev_groupdev_nameの組み合わせが重複しないように注意してください。

システムにApplication Agentのバックアップ運用の対象となるコピーグループとバックアップ運用の対象にならないコピーグループが混在する場合,次の条件を満たしている必要があります。次の条件が満たされていない場合,Application Agentのコマンド実行時にバックアップ運用の対象でないペアボリュームが予期しない状態となります。

また,Application Agentのバックアップ運用の対象にならないペアボリュームは,Application Agentで使用するRAID Managerインスタンスとは異なるRAID ManagerインスタンスのRAID Managerの構成定義ファイル(horcm.conf)に定義することを推奨します。

Application Agent では,RAID Managerのバージョンが01-18-03/06以降の場合に,構成定義ファイル(horcm<n>.conf)のHORCM_LDEVセクションをサポートしています。RAID Manager のバージョンが01-24-03/12以降の場合は,構成定義ファイル(horcm<n>.conf)のHORCM_ALLOW_INSTセクションおよびHORCM_LDEVG セクションをサポートしています。

作成したRAID Managerの構成定義ファイルが正しいかどうかを確認するために,RAID Managerのインスタンスが起動できるかどうかを確認してください。RAID Managerの起動方法については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。RAID Managerのインスタンスが正しく起動できたことを確認したあと,Application Agentをインストールしてください。

ここでは,次の運用形態での構成定義ファイルの作成方法について説明します。

この節の構成
3.2.1 1つの正ボリュームを複数の世代にバックアップする場合
3.2.2 複数の正ボリュームを1つの世代にバックアップする場合
3.2.3 複数の正ボリュームを複数の世代にバックアップする場合
3.2.4 ストレージシステム間でバックアップまたはリストアする場合
3.2.5 マルチターゲット構成・カスケード構成を組む場合

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