Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.17 メール送信のための設定

メール送信のための設定をしておくと,Application Agentのバックアップコマンドでエラーが発生した場合,あらかじめ登録されているアドレスへEメールが送信されます。

メール送信の設定内容は,Application Agentのメール送信定義ファイルmail.confに記述します。

mail.confは次の場所にあります。

<Application Agentのインストール先>\DRM\conf

mail.confは,init.confと同じ形式のテキストファイルです。

メール送信定義ファイルで使用できる文字コードは,シフトJISだけです。

表3-65 mail.confのパラメーター

パラメーター 説明 デフォルト値(インストール後の値)
MAIL_SEND メール送信をするかどうか,または送信するときの条件を指定します。
NOの場合,メールは送信されません。
ERRORの場合,エラー時だけメールが送信されます。
ALWAYSの場合,コマンド実行ごとにいつもメールが送信されます。
NO
SMTP_SERVER メール送信に使用するSMTPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPアドレスは,IPv4形式またはIPv6形式で指定できます。
64文字以内の半角文字列で指定してください。
mailserver
TO 送信先メールアドレスを指定します。
255文字以内の半角文字列で指定してください。複数のアドレスにメールを送信する場合は,TOパラメーターを複数行記述してください。送信先は10件まで指定できます。
11件目以降の送信先は無視されます。
to_address@domain
SUBJECT_NORMAL コマンド正常終了時のメールのタイトルを指定します。
255バイト以内の文字列で指定してください。
Protection Manager Information
SUBJECT_ERROR コマンドエラー終了時のメールのタイトルを指定します。255バイト以内の文字列で指定してください。 Protection Manager Error
FROM メールの送信者を指定します。
255文字以内の半角文字列で指定してください。メール送信用に準備した,認証不要なメールアカウントを設定してください。
from_address@domain
TEXT メールの先頭に記載するテキストを指定します。
1,024バイト以内の文字列で指定してください。改行は”\n ”で,\ 文字そのものは”\\ ”と記述します。エスケープ文字”\ ”も1バイトと計算されます。
Protection Manager message:

パラメーターの記述形式は次のとおりです。

各パラメーターは,パラメーター名,文字”= ”,設定値から構成されます。各パラメーターは行頭から始まり,改行で終わります。パラメーター名の前後に空白文字,またはタブ文字が入ると,そのパラメーターは無視されます。大文字・小文字は区別されます。

メールのタイトル・本文には日本語も使用できます。メール本文は,TEXTパラメーターのあとに,物理ホスト名 + 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値),コマンドライン + コマンド出力内容(drm_output.logと同じ内容)が続く内容となります。

メール本文の例を次に示します。

Protection Manager message:
Hostname=flora1 DRM_HOSTNAME=ExchangeServer1
2005/10/08 19:22:32(00003896)  drmexgbackup -mode vss 
2005/10/08 19:22:32(00003896)  KAVX0001-I The drmexgbackup command will now start.
2005/10/08 19:22:33(00003896)  KAVX0256-I Connecting to the Protection Manager service is performed.
                               Host name = 10.106.136.125
2005/10/08 19:22:33(00003896)  KAVX1600-I Backup processing will now start.
2005/10/08 19:22:58(00003896)  KAVX5108-I Resynchronizing a copy group.
                               Copy group name = EVS2
2005/10/08 19:24:44(00003896)  KAVX5033-E An attempt by the backup server to import the VSS snapshot has failed.
                               Make sure that VSS has been set up correctly.
2005/10/08 19:27:01(00003896)  KAVX0002-I The drmexgbackup command will now end.

なお,メール送信時,ユーザー認証は行われません。

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