Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
バックアップ対象がファイルシステムまたはExchangeデータベースで,VSSを使用してオンラインバックアップする場合は,次の設定が必要になります。
- Application AgentでVSSバックアップできるように,Application AgentおよびRAID Managerの環境設定をします。ただし,バックアップする前にペア生成をする必要があります。ペア生成時には,paircreateコマンドを実行して-m noreadオプションを指定してください。
- ファイルサーバまたはデータベースサーバ,およびバックアップサーバにRM Shadow Copy Providerがインストールされている必要があります。なお,Application Agentのインストール時にRM Shadow Copy Providerがインストールされていない場合,RM Shadow Copy Providerが一緒にインストールされます。RM Shadow Copy Providerを単独でインストールする場合は,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
RM Shadow Copy Providerをインストールするときは,事前にWindowsのサービス画面を使用して,各Windowsサービスが次に示すデフォルト設定になっていることを確認してください。表3-33 RM Shadow Copy Providerに関連するWindowsサービスのデフォルト設定
これらのWindowsサービスがデフォルト設定になっていない状態でRM Shadow Copy Providerをインストールすると,RM Shadow Copy ProviderサービスがWindowsサービスとして登録されません。この場合,-modeオプションにVSSを指定して実行されたバックアップコマンドは,エラーメッセージを表示してエラー終了します。
サービス名 表示名 スタートアップの種類 RpcSs Remote Procedure Call (RPC) 自動 EventLog Event Log 自動 DcomLaunch DCOM Server Process Launcher 自動 SamSs Security Accounts Manager 自動 winmgmt Windows Management Instrumentation 自動 EventSystem COM+ Event System 手動 MSIServer Windows Installer 手動 VSS Volume Shadow Copy 手動 COMSysApp COM+ System Application 手動 MSDTC Distributed Transaction Coordinator 手動 - RAID Managerのマニュアルに記述されているraidvchksetコマンドの実行をする必要はありません。
- ファイルサーバまたはデータベースサーバで, VSS定義ファイルを編集します。VSS定義ファイル(vsscom.conf)は,次の場所にあります。パラメーターの追加や削除はしないでください。
<Application Agentのインストール先>\DRM\conf
パラメーター 説明 設定できる値 BACKUP_SERVER バックアップサーバのホスト名またはIPアドレスを設定します。 半角1~256文字までの文字列 WRITER_TIMEOUT_RETRY_COUNT バックアップした場合にWriterタイムアウトが発生したとき,バックアップをリトライする回数を設定します。0を設定した場合はリトライしません。 0~99999 WRITER_TIMEOUT_RETRY_INTERVAL Writerタイムアウトでリトライする場合のリトライ間隔を秒で設定します。通常は変更する必要はありません。 0~99999 EXG_VERIFY_RETRY_COUNT バックアップ結果のExchangeデータベース検証でエラーが発生した場合,バックアップをリトライする回数を設定します。0 の場合はリトライしません。通常は変更する必要はありません。バックアップ対象がファイルシステムの場合,この値を設定する必要はありません。 0~99999 EXG_VERIFY_RETRY_INTERVAL Exchangeデータベース検証エラーでリトライするときのリトライ間隔を秒で設定します。通常は変更する必要はありません。バックアップ対象がファイルシステムの場合,この値を設定する必要はありません。 0~99999 - バックアップ対象がExchangeデータベースの場合,バックアップサーバにExchange管理ツールをインストールします。Exchange Server 2003を使用している場合は,ESEUTILコマンドもインストールします。
- Exchange管理ツールのインストール
- バックアップサーバにExchange管理ツールをインストールします。
- このとき,インストールするMicrosoft Exchange Serverのバージョンは,データベースサーバと同じである必要があります。データベースサーバのExchange Serverにサービスパックを適用している場合,バックアップサーバ上のExchange Serverにも同一のサービスパックを適用してください。Exchange管理ツールのインストールの詳細については,Exchange Serverのマニュアルを参照してください。
- ESEUTILコマンドのインストール
- Exchange管理ツールをインストールしたあと,次のファイルをバックアップサーバの「<Exchange Serverのインストール先>\bin」から,バックアップサーバの「<Application Agentのインストール先>\DRM\bin\util」へコピーします。
- ・ESE.dll
- ・ESEUTIL.exe
- ・EXCHMEM.dll
- ・EXOSAL.dll
- Hitachi Virtual Storage Platform VP9500,Hitachi Universal Storage Platform H24000,Hitachi Universal Storage Platform H20000,SANRISE H12000またはSANRISE H10000でVSSを使用する場合,この節「3.9 VSSを使用するための設定」およびコマンドのメッセージでのシステム環境変数名は,次のように読み替えてください。
VSHTCRMENVF -> VSXPRMENVF
VSHTCHORCMINST_LOCAL -> VSXPHORCMINST_LOCAL
VSHTCHORCMINST_REMOTE -> VSXPHORCMINST_REMOTE
VSHTCHOMRCF_MUN -> VSXPHOMRCF_MUN
VSHTCRMDRV -> VSXPRMDRV
- この節の構成
- 3.9.1 RM Shadow Copy Providerのバージョンが「01-02-03/03」以降の場合の設定
- 3.9.2 RM Shadow Copy Providerのバージョンが「01-02-03/03」より前の場合の設定
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