Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


21.1.1 EADSサーバで使用する定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) サーバ定義ファイル

サーバ定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADSサーバ)」を参照してください。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表21‒1 サーバ定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

通信

(「7.3 通信に依存するパラメタの設計」参照)

eads.server.address

EADSサーバのIPアドレスまたはホスト名

2

eads.server.port

EADSサーバのポート番号

3

eads.replication.port

EADSサーバ間の通信に使用するポート番号

4

eads.failureDetector.port

EADSサーバ間の生存確認に使用するポート番号

5

eads.transfer.port

EADSサーバの復旧処理,スケールアウト処理,またはリバランス処理に使用するポート番号

6

eads.admin.operation.port

コマンドが使用するポート番号

7

ログファイル

(「7.4 ログファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.logger.dir

ログファイルの出力先ディレクトリのパス

8

eads.logger.message.rotationStyle

メッセージログのローテーション方式

9

eads.logger.message.filesize

メッセージログの1ファイル当たりのファイルサイズ

10

eads.logger.message.filenum

メッセージログのファイル数

11

eads.logger.message.console.enable

メッセージログの標準出力への出力を有効にするか,無効にするか

12

eads.logger.exception.rotationStyle

例外ログのローテーション方式

13

eads.logger.exception.filesize

例外ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

14

eads.logger.exception.filenum

例外ログのファイル数

15

eads.user.logger.rotationStyle

ユーザログのローテーション方式

16

eads.user.logger.filesize

ユーザログの1ファイル当たりのファイルサイズ

17

eads.user.logger.filenum

ユーザログのファイル数

18

eads.user.logger.exception.rotationStyle

ユーザ例外ログのローテーション方式

19

eads.user.logger.exception.filesize

ユーザ例外ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

20

eads.user.logger.exception.filenum

ユーザ例外ログのファイル数

21

eads.cache.logger.diskCache.rotationStyle

キャッシュファイル操作ログのローテーション方式

22

eads.cache.logger.diskCache.filesize

キャッシュファイル操作ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

23

eads.cache.logger.diskCache.filenum

キャッシュファイル操作ログのファイル数

24

eads.statistics.interval

統計情報を出力する間隔

25

eads.statistics.filenum

統計情報の取得日数

26

eads.statistics.compaction.effect.division

統計情報で使用する,コンパクションの効果のファイル数の分布を分割する個数

27

eads.java.log.filesize

Javaログ(JavaVMの保守情報)のファイルサイズ

28

eads.java.log.filenum

Javaログ(JavaVMの保守情報)のファイル数

29

バックアップファイル

(「7.6 バックアップファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.admin.backup.dir

ストアデータファイルの出力先パス名

30

メモリ・バッファ

(「9.1 メモリ・バッファに関連するパラメタの設計」参照)

eads.server.connection.buffersize

コネクション単位で確保する,データの送受信で使用する作業領域のバッファサイズ

31

eads.replication.connection.buffersize

合意メッセージの送受信バッファサイズ

32

eads.replication.sendQueue.length

合意メッセージの送信キューの長さ

33

eads.replication.sendQueue.datasize

合意メッセージの送信キューに格納できるデータの最大サイズ

34

eads.transfer.connection.buffersize

復旧処理,スケールアウト処理,およびリバランス処理で使用するデータの送受信バッファサイズ

35

eads.transfer.datasize

復旧処理およびスケールアウト処理で送信するデータサイズ

36

eads.rebalance.transfer.datasize

リバランス処理のデータ転送で送信するデータサイズ

37

eads.replication.fillgap.copy.datasize

EADSサーバに対して,更新操作の履歴の補完処理でデータをコピーする際,1回当たりに送信するデータサイズ

38

eads.admin.operation.resume.send.datasize

eztool resumeコマンド実行時に転送する差分のデータサイズ

39

eads.java.nio.maxCachedBufferSize

EADSサーバでキャッシュされる1ダイレクトバッファ当たりのサイズの上限

40

スレッドプールおよびコネクションプール

(「9.2 スレッドプールおよびコネクションプールに関連するパラメタの設計」参照)

eads.server.maxConnections

EADSサーバへの最大同時接続数

41

eads.server.cache.maxExecuteThreads

データ操作の最大同時実行スレッド数

42

eads.server.function.maxExecuteThreads

ユーザファンクション全体の最大同時実行スレッド数

43

タイムアウト

(「9.3 タイムアウトに関連するパラメタの設計」参照)

eads.server.connection.timeout

クラスタ構成情報の更新確認やデータ送受信のタイムアウト時間

44

eads.admin.operation.connection.timeout

特定のコマンド実行時の,EADSサーバ間の接続やデータ送受信のタイムアウト時間

45

eads.failureDetector.heartbeat.interval

ハートビートの送信間隔

46

eads.failureDetector.heartbeat.timeout

ハートビートのタイムアウト時間

47

eads.failureDetector.connection.timeout

生存確認の接続タイムアウト時間

48

eads.failureDetector.read.timeout

生存確認の受信タイムアウト時間

49

eads.failureDetector.retry

生存確認タイムアウト時のリトライ回数

50

eads.failureDetector.assertive.threshold

EADSサーバダウンに同意するEADSサーバ数

51

eads.admin.boot.timeout

クラスタを構成する全EADSサーバが開始するまでの最大待ち時間

52

eads.server.connection.keepAlive.timeout

EADSクライアント・EADSサーバ間の接続を切断するまでの時間

53

eads.admin.operation.isolate.gracefulstop.waitTime

eztool isolateコマンドを実行したEADSサーバのクラスタ構成情報の更新が完了してから,縮退処理が完了するまでの時間

54

eads.replication.consensus.timeout

合意処理のタイムアウト時間

55

eads.transfer.timeout

復旧処理,スケールアウト処理,およびリバランス処理でのデータ送信タイムアウト時間

56

eads.transfer.interval

復旧処理およびスケールアウト処理でのデータ送信間隔

57

eads.rebalance.transfer.interval

リバランス処理のデータ転送での送信間隔

58

eads.replication.fillgap.copy.timeout

更新操作の履歴の補完処理で,更新操作の履歴を送信する際の送信タイムアウト時間

59

eads.admin.operation.resume.send.interval

eztool resumeコマンド実行時の差分転送間隔

60

eads.server.eventListener.notify.retry.timeout

イベントリスナのイベント再送のタイムアウト時間

61

キャッシュ

(「7.7 キャッシュの運用に依存するパラメタの設計」参照)

eads.cache.disk.getError.isolate.enable

ディスクキャッシュおよび2Wayキャッシュで,データの整合性に影響がないディスクI/Oエラーが発生した場合に,EADSサーバを縮退させるか,縮退させないか

62

ノンブロッキングI/O通信制御(「7.8 ノンブロッキングI/O通信制御に依存するパラメタの設計」参照)

eads.server.nonBlocking.enable

ノンブロッキングI/O通信制御が有効かどうか

63

eads.server.nonBlocking.processorThreads

リクエスト処理スレッド数

64

eads.server.nonBlocking.selectorThreads

セレクタスレッド数

65

eads.server.nonBlocking.maxAllocateConnections

最大同時割当数

66

eads.statistics.nonBlocking.enable

ノンブロッキングI/O通信制御の統計情報出力が有効かどうか

67

スケールアウト処理・リバランス処理(「7.9 スケールアウト処理・リバランス処理に依存するパラメタの設計」参照)

eads.scaling.moveDataWithUpdateRequest.enable

スケールアウト処理中またはリバランス処理中の更新リクエスト実行時に,データを移動させるかどうか

68

eads.scaling.moveData.interval

スケールアウト処理中,またはリバランス処理中のデータの移動間隔

(2) クラスタ定義ファイル

クラスタ定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADSサーバ)」を参照してください。

表21‒2 クラスタ定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

クラスタ構成

(「7.5 クラスタ構成に依存するパラメタの設計」参照)

eads.node.<EADSサーバID>.address

クラスタを構成するEADSサーバのIPアドレス

2

eads.node.<EADSサーバID>.port

クラスタを構成するEADSサーバのポート番号

3

eads.node.<EADSサーバID>.position

EADSサーバの位置(ハッシュ値)

(3) 共通設定ファイル

共通設定ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADSサーバ)」を参照してください。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表21‒3 共通設定ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

クラスタ構成

(「7.5 クラスタ構成に依存するパラメタの設計」参照)

eads.failureDetector.heartbeat.address

EADSサーバ間のハートビートの送信に使用するIPアドレス(マルチキャストアドレス)

2

eads.failureDetector.heartbeat.port

EADSサーバ間のハートビートの送信に使用するポート番号

3

eads.replication.factor

データの多重度

4

バックアップファイル

(「7.6 バックアップファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.admin.backup.exportCommand.generation.maxNum

eztool exportコマンド実行時に出力されるストアデータファイルの世代数の上限値

5

eads.admin.backup.stopCommand.generation.maxNum

eztool stopコマンド実行時に出力されるストアデータファイルの世代数の上限値

6

メモリ・バッファ

(「9.1 メモリ・バッファに関連するパラメタの設計」参照)

eads.cache.key.maxsize

クラスタに格納できるkeyの最大サイズ

7

eads.replication.preparations

一度に合意できる処理の最大数

8

eads.replication.external.heapsize

更新操作の履歴が格納される領域のサイズ

9

eads.java.heapsize

Javaヒープサイズ

10

eads.java.external.heapsize

Explicitヒープサイズ

11

eads.java.metaspace.maxsize

metaspace領域のサイズ

12

eads.cache.limiter.enable

データ総量監視機能を有効にするかどうか

13

eads.cache.keyCount

データ総量監視機能で監視する,1レンジ当たりのデータ件数

14

ノンブロッキングI/O通信制御(「7.8 ノンブロッキングI/O通信制御に依存するパラメタの設計」参照)

eads.server.nonBlocking.external.heapsize

ノンブロッキングI/O通信バッファサイズ(単位:メガバイト)

15

スケールアウト処理・リバランス処理(「7.9 スケールアウト処理・リバランス処理に依存するパラメタの設計」参照)

eads.scaling.requestQueuing.enable

スケールアウト処理中に,受付済みで未実行のリクエストをキューイングするかエラーにするか

16

eads.scaling.eviction.targetKeyCount

データ自動削除機能を使用するキャッシュが存在する場合のリバランスの移動レンジのキー数

(4) コマンド定義ファイル

コマンド定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADSサーバ)」を参照してください。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表21‒4 コマンド定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

通信

(「7.3 通信に依存するパラメタの設計」参照)

eads.command.connect.sub.servers

eztoolコマンドの接続先EADSサーバを識別するための名称(任意の名称)

2

eads.command.<接続先EADSサーバ>.address

eztoolコマンドの接続先EADSサーバのIPアドレスまたはホスト名

3

eads.command.<接続先EADSサーバ>.admin.operation.port

eztoolコマンドの接続先EADSサーバのポート番号

4

ログファイル

(「7.4 ログファイルに依存するパラメタの設計」参照)

eads.command.logger.dir

ログファイルの出力先ディレクトリのパス

5

eads.command.logger.message.rotationStyle

メッセージログのローテーション方式

6

eads.command.logger.message.filesize

メッセージログの1ファイル当たりのファイルサイズ

7

eads.command.logger.message.filenum

メッセージログのファイル数

8

eads.command.logger.exception.rotationStyle

例外ログのローテーション方式

9

eads.command.logger.exception.filesize

例外ログの1ファイル当たりのファイルサイズ

10

eads.command.logger.exception.filenum

例外ログのファイル数

11

タイムアウト

(「9.3 タイムアウトに関連するパラメタの設計」参照)

eads.command.connection.timeout

コマンド実行時のEADSサーバとの通信の接続タイムアウト時間

12

eads.command.common.read.timeout

コマンド実行時のEADSサーバとの通信の受信タイムアウト時間

13

eads.command.common.execution.timeout

コマンド実行開始からのタイムアウト時間

14

eads.command.<サブコマンド名>.read.timeout

特定のサブコマンド実行時の,EADSサーバとの通信の受信タイムアウト時間

15

eads.command.<サブコマンド名>.execution.timeout

特定のサブコマンドの実行開始からのタイムアウト時間

16

コマンドの運用

(「9.4 コマンドの運用に関連するパラメタの設計」参照)

eads.command.compat

コマンドの表示結果のバージョン,およびコマンドが返却するリターンコードのバージョン

17

コンパクション

(「9.6 コンパクションに関連するパラメタの設計」参照)

eads.command.compaction.effect.threshold

次に示すコマンドで使用する,コンパクションの効果のしきい値

18

eads.command.compaction.effect.division

eztool listecfコマンドで使用する,コンパクションの効果のファイル数の分布を分割する個数

(5) キャッシュ定義ファイル

キャッシュ定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

環境依存パラメタの設計については,「7. 環境依存パラメタを設計する(EADSサーバ)」を参照してください。

表21‒5 キャッシュ定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

キャッシュ

(「7.7 キャッシュの運用に依存するパラメタの設計」参照)

eads.cache.type

キャッシュタイプ

2

eads.cache.eviction.policy

データの自動削除ポリシー

3

eads.cache.eviction.keyCount

データ自動削除機能でデータを削除するためのしきい値として使用する1レンジ当たりのデータ件数

4

eads.cache.disk.info.dir

キャッシュ情報ファイルおよびキャッシュインデックスファイルの格納先

5

eads.cache.disk.<n>.dir

キャッシュデータファイルの格納先

6

eads.cache.disk.filesize

キャッシュデータファイルのファイルサイズ

7

eads.cache.disk.filenum

キャッシュデータファイルの面数

8

eads.cache.disk.blocksize

キャッシュデータファイルに1回で書き込むデータサイズ

9

eads.cache.disk.transfer.interval

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュの復旧処理でのデータ送信間隔

10

eads.cache.disk.transfer.datasize

ディスクキャッシュ,および2Wayキャッシュの復旧処理で送信するデータサイズ

11

eads.cache.disk.highSpecDrive.enable

高性能SSDに対応したファイルアクセスをするかどうか

12

eads.cache.disk.persistentMemory.enable

ディスクキャッシュの格納先として,不揮発性メモリを使用するかどうか

13

eads.cache.disk.persistentMemory.device

キャッシュデータファイルおよびキャッシュインデックスファイルの格納先となる不揮発性メモリのデバイスファイル

14

eads.cache.disk.persistentMemory.blocksize

不揮発性メモリ上のキャッシュデータファイルに1回に書き込むデータサイズ

注※

ディスクキャッシュの格納先として不揮発性メモリを使用しない場合はeads.cache.disk.<n>.dirパラメタが,使用する場合はeads.cache.disk.persistentMemory.deviceパラメタが必ず指定するパラメタになります。

(6) ファンクション定義ファイル

ファンクション定義ファイルに指定できるパラメタの一覧を次の表に示します。

チューニングパラメタの設計については,「9. チューニングパラメタを設計する」を参照してください。

表21‒6 ファンクション定義ファイルに指定できるパラメタ一覧

項番

分類

パラメタ名

指定する内容

1

スレッドプールおよびコネクションプール

(「9.2 スレッドプールおよびコネクションプールに関連するパラメタの設計」参照)

eads.function.<ユーザファンクション名>.maxExecuteThreads

ユーザファンクション単位の最大同時実行スレッド数