Hitachi

インメモリデータグリッド Hitachi Elastic Application Data Store ユーザーズガイド


7.3.2 通信に依存するパラメタ

通信に依存するパラメタの一覧を次の表に示します。

なお,必ず指定するパラメタを太字で表記しています。

表7‒2 通信に依存するパラメタ一覧(EADSサーバ)

項番

定義ファイル

パラメタ名

指定する値

デフォルト値

1

サーバ定義ファイル

eads.server.address

IPアドレスまたはホスト名

なし

2

eads.server.port

ポート番号

24600

3

eads.replication.port

ポート番号

24633

4

eads.failureDetector.port

ポート番号

24631

5

eads.transfer.port

ポート番号

24632

6

eads.admin.operation.port

ポート番号

24620

7

コマンド定義ファイル

eads.command.connect.sub.servers

接続先EADSサーバを識別するための名称(任意の名称)

なし

8

eads.command.<接続先EADSサーバ>.address

IPアドレスまたはホスト名

なし

9

eads.command.<接続先EADSサーバ>.admin.operation.port

ポート番号

24620

〈この項の構成〉

(1) サーバ定義ファイル

(a) eads.server.address

EADSサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

ホスト名で指定する場合は,ホスト名からIPアドレスが一意に識別できるホスト名を指定してください。

(b) eads.server.port

EADSクライアントとの通信に使用するEADSサーバのポート番号を指定します。

(c) eads.replication.port

EADSサーバ間の通信に使用するポート番号を指定します。

(d) eads.failureDetector.port

EADSサーバ間の生存確認に使用するポート番号を指定します。

(e) eads.transfer.port

EADSサーバの復旧処理,スケールアウト処理,またはリバランス処理に使用するポート番号を指定します。

(f) eads.admin.operation.port

コマンドが使用するポート番号を指定します。

(2) コマンド定義ファイル

(a) eads.command.connect.sub.servers

eztoolコマンドの接続先EADSサーバを識別するための名称(任意の名称)を指定します。

名称には,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)が指定できます。

複数指定する場合は,コンマ区切りで指定してください。

コマンドの実行時,コマンドを実行したEADSサーバ(サーバ定義のeads.server.addressパラメタとサーバ定義のeads.admin.operation.portパラメタで指定した接続先)にコマンドが初期接続します。

クラスタを実行対象とするeztoolコマンドの実行時,コマンドを実行したEADSサーバへの初期接続に失敗した場合は,このパラメタに指定した順に接続先EADSサーバへの接続が試行されます。このパラメタの指定を省略した場合,およびこのパラメタに空文字を指定した場合は,コマンドを実行したEADSサーバにだけ初期接続します。

また,次に示すコマンドの実行時は,このパラメタの指定値は無視されます。

なお,このパラメタとコマンド定義のeads.command.<接続先EADSサーバ>.admin.operation.portパラメタで指定した接続先のうち,サーバ定義のeads.server.addressパラメタとサーバ定義のeads.admin.operation.portパラメタで指定した接続先と同じ接続先は無視されます。

(b) eads.command.<接続先EADSサーバ>.address

eztoolコマンドの接続先EADSサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

ホスト名で指定する場合は,ホスト名からIPアドレスが一意に識別できるホスト名を指定してください。

eads.command.connect.sub.serversパラメタと対で指定します。接続先EADSサーバには,eads.command.connect.sub.serversパラメタに指定したEADSサーバを識別するための名称を指定してください。

(c) eads.command.<接続先EADSサーバ>.admin.operation.port

eztoolコマンドの接続先EADSサーバのポート番号を指定します。

eads.command.connect.sub.serversパラメタと対で指定します。接続先EADSサーバには,eads.command.connect.sub.serversパラメタに指定したEADSサーバを識別するための名称を指定してください。

(d) eads.command.connect.sub.serversパラメタの指定例

eads.command.connect.sub.serversパラメタの指定例を次に示します。

eads.command.connect.sub.servers=sv1,sv2,sv3
eads.command.sv1.address=XXX.XXX.X.138
eads.command.sv1.admin.operation.port=24600
eads.command.sv2.address=XXX.XXX.X.139
eads.command.sv2.admin.operation.port=24601
eads.command.sv3.address=XXX.XXX.X.140
eads.command.sv3.admin.operation.port=24602