14.3.21 removeall(全データの削除)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
指定した範囲のkey,およびkeyに関連づけられたvalueをすべて削除します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,EADSサーバが稼働状態(running)のときに実行できます。
-
EADSサーバの位置(Position)の降順に実行します。
(3) 形式
eztool removeall [-g <グループ名>|-s] <キャッシュ名>
(4) オプションおよび引数
(a) -gまたは--group <グループ名>
特定のグループに属しているvalueを削除したい場合に指定します。
グループ名として指定できるデータについては,「15.2.2(2) グループ名として指定できるデータ」を参照してください。
(b) -sまたは--single
サブコマンドを実行するEADSサーバがマスタ(コピー元)となるvalueを削除したい場合に指定します。
(c) <キャッシュ名>
削除するvalueが格納されているキャッシュの名称を指定します。
キャッシュ名に指定できる文字を次に示します。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用しなかった場合
半角32文字までの,ASCIIコード「0x20」〜「0x7E」の文字が指定できます。
-
キャッシュ作成時にキャッシュ定義ファイルを使用した場合
半角32文字までの,半角英数字(0〜9,A〜Z,およびa〜z)が指定できます。
(5) リターンコード
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
4 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
5 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
(6) 注意事項
-
このサブコマンドを実行すると,APを作成しなくても,指定範囲のvalueをすべて削除できます。ただし,次に示す場合など,このサブコマンドのオプションや引数で目的を達成できない場合は,APを作成する必要があります。
-
keyを複数指定して,各keyに関連づけられたvalueを削除したい場合
-
一部のデータの削除に失敗した際の処理を実装したい場合
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このサブコマンドの実行中にデータが追加された場合,追加されたデータが格納された領域によって,次のように動作します。
-
データが削除済みの領域に,追加されたデータが格納されたとき
追加されたデータは削除されません。
-
データが削除されていない領域に,追加されたデータが格納されたとき
追加されたデータは削除されます。
-
-
このサブコマンドの実行中に,EADSサーバがクラスタに追加または復旧された場合,追加または復旧されたEADSサーバが実行対象から外れて,一部のデータが削除されないことがあります。その場合は,このサブコマンドを再実行してください。