14.3.22 listfunc(ユーザファンクションの実行可否の表示)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
ユーザファンクションの実行可否を表示します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
-
クラスタ稼働中(AVAILABLE)
-
クラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)
-
-
このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADSサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADSサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
-
このサブコマンドは,処理対象のEADSサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化状態(initialized)
-
稼働状態(running)
-
閉塞中(closing)
-
閉塞状態(closed)
-
(3) 形式
eztool listfunc [-v] [<ユーザファンクション名>] [--format <フォーマット名>] [--columns <列名>[,<列名>]…] [--filter <フィルタの条件>] [--match <一致条件>]
(4) オプションおよび引数
(a) -vまたは--verbose
コマンド実行結果の詳細を表示したい場合に指定します。
(b) <ユーザファンクション名>
実行可否を表示したいユーザファンクション名を指定します。
指定したユーザファンクションの情報だけを表示したい場合に指定します。
ユーザファンクション名には,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),アンダースコア(_),ピリオド(.)またはドルマーク($)が指定できます。
文字数に制限はありません。
(c) --format <フォーマット名>
このオプションの詳細については,「14.4.2 表示形式の指定方法」を参照してください。
(d) --columns <列名>[,<列名>]…
このオプションの詳細については,「14.4.3 列のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(e) --filter <フィルタの条件>
このオプションの詳細については,「14.4.4 行のフィルタリングの指定方法」を参照してください。
(f) --match <一致条件>
このオプションの詳細については,「14.4.5 条件一致の指定方法」を参照してください。
(5) 出力例
eztool listfuncコマンドの実行結果の出力例を次に示します。
表示の構成要素については,「14.4.1 表示内容の構成要素」を参照してください。
(a) -vまたは--verboseオプションを指定しない場合
サマリとメインの表示内容を,それぞれ次の表に示します。
項番 |
サマリ名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
FunctionCount |
ユーザファンクションの総数 ユーザファンクション名を指定した場合は表示されません。 |
項番 |
列名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
FunctionName |
ユーザファンクション名 ユーザファンクション名を指定した場合は,指定したユーザファンクション名だけが表示されます。 自然順序順で表示されます。 |
2 |
Enable |
ユーザファンクションを実行できる状態のEADSサーバ数 |
3 |
Disable |
ユーザファンクションを実行できない状態のEADSサーバ数 |
(b) -vまたは--verboseオプションを指定する場合
サマリとメインの表示内容を,それぞれ次の表に示します。
項番 |
サマリ名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
FunctionCount |
ユーザファンクションの総数 ユーザファンクション名を指定した場合は表示されません。 |
項番 |
列名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
Server |
EADSサーバのIPアドレス,およびEADSクライアントとの通信に使用するEADSサーバのポート番号 次の形式で表示されます。 IPアドレス:ポート番号 |
2 |
FunctionName |
ユーザファンクション名 ユーザファンクション名を指定した場合は,指定したユーザファンクション名だけが表示されます。 |
3 |
Status |
ユーザファンクションの実行可否 次のどちらかが表示されます。
ユーザファンクションが存在しない場合,noneと表示されます。 |
- 注
-
実行結果は,次の優先順位に従って表示されます。
-
Serverの値の自然順序順に表示されます。
-
Serverの値が同じ行は,FunctionNameの値の自然順序順に表示されます。
-
(6) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
110 |
接続に失敗しました。 |
|
4 |
111 |
通信タイムアウトで失敗しました。 |
|
5 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
6 |
130 |
コマンドを実行できない状態のため失敗しました。 |
|
7 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
8 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
- --matchオプションを指定した場合
-
条件に一致した場合は0,一致しなかった場合は1を,リターンコードとして返します。ただし,コマンドの実行に失敗したときは,--matchオプションを指定しなかった場合と同じになります。
(7) 注意事項
出力処理中にコマンドがタイムアウトした場合,出力結果が欠落することがあります。また,出力処理が完了していても,コマンドがタイムアウトになることがあります。このような場合には,コマンドのタイムアウト時間を大きくしてから再実行してください。