JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.5 ソフトウェアの稼働状況の監視

配布管理システムでは,クライアントに対してジョブを実行することで,特定のソフトウェアの起動や印刷,USBメモリなどのデバイスを使用した操作を抑止したり,ファイルに対する操作やWebへのアクセスを監視して,履歴を取得したりできます。ファイルに対する操作としては,ファイルのコピーやリネームに加えて,印刷操作の履歴を取得できます。また,指定したソフトウェアの稼働時間を取得することもできます。

これらの機能を利用して,ライセンスを取得していないソフトウェアの使用を禁止し,コンピュータやソフトウェアの不正利用を防止できます。また,ファイルの操作履歴を取得し,機密情報の持ち出しや業務と関係ないデータの持ち込みがないことを監視できます。取得した操作履歴は,[操作ログ一覧]ウィンドウから条件を絞り込んで検索することで,問題発生時の原因を追跡調査・特定するのに役立てられます。

ここでは,クライアントのソフトウェアの稼働状況を監視する機能の概要について説明します。

<この節の構成>
2.5.1 ソフトウェアの稼働監視の流れ
2.5.2 稼働状況を監視するための前提条件
2.5.3 ソフトウェアの起動抑止
2.5.4 印刷の抑止
2.5.5 外部メディア操作の抑止
2.5.6 デバイス操作の抑止
2.5.7 不正操作の通知
2.5.8 操作履歴および抑止履歴の取得
2.5.9 ソフトウェアの稼働時間の取得
2.5.10 稼働情報の保存日数の目安
2.5.11 大規模システムでの稼働状況の監視
2.5.12 スタンドアロンPCの稼働状況の監視