JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
(1) 操作が抑止されているデバイスが接続されたことをアラートイベントで通知する
操作が抑止されているデバイスがクライアントPCに接続された場合,アラートとしてJP1イベントの稼働監視不正デバイス接続アラートイベントを通知できます。また,クライアントのバージョンが09-10の場合は,操作が抑止されているUSB接続メディアがクライアントPCに接続されたときだけJP1イベントを通知できます。ただし,クライアントのバージョンが09-01以前の場合は,アラートイベントは通知されません。
稼働監視不正デバイス接続アラートイベントを通知する場合は,次のとおり設定してください。中継マネージャおよび中継システムでの設定については,「(4) 不正操作を通知する場合の注意事項」を参照してください。
また,このJP1イベントで出力される情報については,マニュアル「運用ガイド2」の「2.2.2 JP1イベントの属性」を参照してください。
- 配布管理システムまたは中継マネージャ
- サーバセットアップで[イベントサービス]パネルの「イベントサービス機能を使用する」チェックボックスおよび「稼働監視不正操作イベント」チェックボックスをオン
[イベントサービス]パネルの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.11 [イベントサービス]パネル」を参照してください。
- [ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(稼働監視結果のアップロード)の「抑止イベントを即時通知する」チェックボックスをオン
[ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(稼働監視結果のアップロード)の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.4 稼働監視結果のアップロードの設定」を参照してください。
- クライアントのバージョンが09-10の場合
- [ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(外部メディア操作のログ取得および抑止の設定)の「指定したメディアを抑止対象から除外する」チェックボックスをオン
[ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(外部メディア操作のログ取得および抑止の設定)の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.10 外部メディア操作のログ取得および抑止の設定」を参照してください。
- クライアントのバージョンが09-12以降の場合
- [制御設定]ダイアログボックスの「使用を抑止する」チェックボックスおよび「アラートする」チェックボックスをオン
[制御設定]ダイアログボックスの詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.11 デバイス操作のログ取得および抑止の設定」を参照してください。
(a) 稼働監視不正デバイス接続アラートイベントを通知する場合の注意事項
クライアントのバージョンが09-10の場合の注意事項
- 複数のデバイスインスタンスIDが設定されたUSB接続メディアがクライアントPCに接続された場合,複数の稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されることがあります。
- クライアントPCに,初めてUSB接続メディアが接続された場合,デバイスドライバがインストールされることがあります。このとき,複数の稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されることがあります。
- ソフトウェアの稼働状況の監視機能が起動する前に接続されたUSB接続メディアについては,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されません。
- クライアントPCのOSがWindows 2000の場合,USB接続のFDドライブについては,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントを通知できません。
- USB接続リンクケーブルの種類によっては,稼働監視不正操作アラートイベントを通知できないことがあります。
- 稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されても,操作履歴および抑止履歴が配布管理システムに通知されていないことがあります。操作履歴および抑止履歴を確認したい場合は,「ソフトウェア稼働監視履歴の取得」ジョブを実行するか,下位システムから操作履歴および抑止履歴が通知されるのを待ってください。
- 稼働監視ポリシー適用時に,USB接続メディアがクライアントPCに接続されていた場合,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントで出力する情報を正しく取得できないことがあります。
- 外部メディア操作を抑止する場合の注意事項に該当し,外部メディア操作を抑止することができなかった場合,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントは通知されません。
外部メディア操作を抑止する場合の注意事項については,「2.5.5(2) 外部メディア操作を抑止する場合の注意事項」を参照してください。
クライアントのバージョンが09-12以降の場合の注意事項
- 複数のデバイスインスタンスIDが設定されたデバイスがクライアントPCに接続された場合,複数の稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されることがあります。
- クライアントPCに,初めてデバイスが接続された場合,デバイスドライバがインストールされることがあります。このとき,複数の稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されることがあります。
- ソフトウェアの稼働状況の監視機能が起動する前に接続されたデバイスについては,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されません。
- 操作を抑止する稼働監視ポリシーを有効にするためにクライアントPCを再起動する必要がある場合でも,稼働監視ポリシーを設定した時点で稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されます。
- JP1/NEM/DM以外の製品によってデバイスの設定が変更されて,デバイスの接続や切断が検知された場合でも,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントが通知されます。
- デバイス操作を抑止する場合の注意事項に該当し,デバイス操作を抑止できなかった場合,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントは通知されません。
デバイス操作を抑止する場合の注意事項については,「2.5.6(2) デバイス操作を抑止する場合の注意事項」を参照してください。
- デバイス操作を抑止(デバイスを切断)したあとに,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントを通知するため,次に示す項目(稼働監視不正デバイス接続アラートイベントの拡張属性)が取得できないことがあります。
- 「デバイス種別」
- 「接続名」
- 「種別のデバイスインスタンスID」
- 「コントローラのデバイスインスタンスID」
(2) ソフトウェアの起動が抑止されたことをアラートイベントで通知する
クライアントによるソフトウェアの起動が抑止された場合,アラートとしてJP1イベントの稼働監視ソフトウェア起動抑止アラートイベントとして通知できます。ただし,クライアントのバージョンが09-12以前の場合は,アラートイベントは通知されません。
稼働監視ソフトウェア起動抑止アラートイベントを通知する場合は,次のとおり設定してください。中継マネージャおよび中継システムでの設定については,「(4) 不正操作を通知する場合の注意事項」を参照してください。
また,このJP1イベントで出力される情報については,マニュアル「運用ガイド2」の「2.2.2 JP1イベントの属性」を参照してください。
ソフトウェアの起動を抑止できなかった場合,稼働監視ソフトウェア起動抑止アラートイベントは通知されません。ソフトウェアの起動を抑止できない場合の詳細については,「2.5.3 ソフトウェアの起動抑止」を参照してください。
- 配布管理システムまたは中継マネージャ
- サーバセットアップで[イベントサービス]パネルの「イベントサービス機能を使用する」チェックボックスおよび「稼働監視不正操作イベント」チェックボックスをオン
[イベントサービス]パネルの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.11 [イベントサービス]パネル」を参照してください。
- [ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(稼働監視結果のアップロード)の「抑止イベントを即時通知する」チェックボックスをオン
[ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(稼働監視結果のアップロード)の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.4 稼働監視結果のアップロードの設定」を参照してください。
- [ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(監視対象プログラムの設定)の「監視対象プログラム一覧」で起動を抑止したいソフトウェアの「動作」を「抑止」に設定
[ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(監視対象プログラムの設定)の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.6 監視対象プログラムの設定」を参照してください。
(3) 印刷が抑止されたことをアラートイベントで通知する
クライアントによる印刷操作が抑止された場合,アラートとしてJP1イベントの稼働監視印刷抑止アラートイベントとして通知できます。ただし,クライアントのバージョンが09-12以前の場合は,アラートイベントは通知されません。
稼働監視印刷抑止アラートイベントを通知する場合は,次のとおり設定してください。中継マネージャおよび中継システムでの設定については,「(4) 不正操作を通知する場合の注意事項」を参照してください。
また,このJP1イベントで出力される情報については,マニュアル「運用ガイド2」の「2.2.2 JP1イベントの属性」を参照してください。
印刷を抑止できなかった場合,稼働監視印刷抑止アラートイベントは通知されません。印刷を抑止できない場合の詳細については,「2.5.4(3) 印刷を抑止する場合の注意事項」を参照してください。
- 配布管理システムまたは中継マネージャ
- サーバセットアップで[イベントサービス]パネルの「イベントサービス機能を使用する」チェックボックスおよび「稼働監視不正操作イベント」チェックボックスをオン
[イベントサービス]パネルの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.11 [イベントサービス]パネル」を参照してください。
- [ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(稼働監視結果のアップロード)の「抑止イベントを即時通知する」チェックボックスをオン
[ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(稼働監視結果のアップロード)の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.4 稼働監視結果のアップロードの設定」を参照してください。
- [ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(印刷操作のログ取得および抑止の設定)の「印刷を抑止する」チェックボックスをオン
[ソフトウェア稼働監視ポリシーの編集]ダイアログボックス(印刷操作のログ取得および抑止の設定)の詳細については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.2.9 印刷操作のログ取得および抑止の設定」を参照してください。
(4) 不正操作を通知する場合の注意事項
- 不正操作を通知する場合,中継マネージャで次のとおり設定する必要があります。ただし,JP1イベントを中継マネージャから通知する場合,次の設定は不要です。
- 中継マネージャの基本設定で[上位通知]パネルの「即時送信」ラジオボタンをオン
- 中継マネージャの基本設定で[上位通知]パネルの「上位システムへ稼働監視履歴を中継する動作を指定する」チェックボックスおよび「中継する」ラジオボタンをオンにしている場合,「起動抑止情報」チェックボックスをオン
[上位通知]パネルの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「4.3.2 [上位通知]パネル」を参照してください。
- 不正操作を通知する場合,中継システムで次のとおり設定する必要があります。
- 中継システムの基本設定で[上位通知]パネルの「即時送信」ラジオボタンをオン
[上位通知]パネルの詳細については,マニュアル「構築ガイド」の「5.2.5 [上位通知]パネル」を参照してください。
- 中継マネージャで稼働監視履歴を保存する設定をしている場合は,下位システムと同じまたは新しいバージョンの中継マネージャを使用してください。
08-10以前のバージョンの中継マネージャで,稼働監視不正デバイス接続アラートイベントを受信した場合,日付だけの抑止履歴が稼働監視履歴データベースに格納されてしまいます。
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