JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.5.5 外部メディア操作の抑止

クライアントでの外部メディアの操作を抑止して,機密情報の流出や外部のシステムからの情報の侵入を防止できます。この機能は,クライアントのバージョンが08-50から09-10までの場合に使用できます。

外部メディア操作の抑止では,次に示す外部メディアを介した書き込みまたは読み出しを抑止します。

どのメディアの操作を抑止するかは,業務で使用する頻度や情報漏えいの危険度などを基に選択してください。

なお,クライアントのバージョンが09-12以降の場合は,デバイス操作の抑止でこれらの外部メディア操作を抑止できます。デバイス操作の抑止については「2.5.6 デバイス操作の抑止」を参照してください。

外部メディア操作抑止の概要を次の図に示します。

図2-24 外部メディア操作抑止の概要

[図データ]

<この項の構成>
(1) クライアントのOSの前提条件
(2) 外部メディア操作を抑止する場合の注意事項

(1) クライアントのOSの前提条件

外部メディア操作を抑止するには,クライアントのOSを前提条件に合わせてください。なお,クライアントのOSがWindows NT 4.0,Windows 98およびWindows Meの場合は,サポート対象外です。

機能 Windows
2000 Server 2003 XP Vista Server 2008 7
USB接続メディア操作の抑止(書き込みと読み出しを禁止)※1,2 ※3
特定のUSB接続メディアを抑止対象から除外※4,5
USB接続メディア操作の抑止(書き込みだけを禁止)※1,2 × × × × ×
内蔵CD/DVDドライブへの書き込みの抑止 × ×
内蔵FDドライブ操作の抑止 ×
IEEE 1394接続メディア操作の抑止※1 ×
内蔵SDカードスロット操作の抑止※1 × × ×
(凡例)
○:サポート対象
×:サポート対象外

注※1
抑止対象となるUSB接続メディア,IEEE 1394接続メディア,およびSDカードは,[ハードウェアの安全な取り外し]ダイアログボックスから,デバイスコンポーネントを表示したときに,次のように表示されるメディアです。
  • 「USB大容量記憶装置デバイス」
  • 「IEEE 1394 SBP2 Drive」
  • 「Secure Digital Storage Device」
注※2
[ハードウェアの安全な取り外し]ダイアログボックスで,「USB大容量記憶装置デバイス」と表示されないUSB接続メディアが抑止されることがあります。その場合は,クライアントPCを抑止対象外とするか,抑止されたUSB接続メディアを抑止対象から除外するように設定してください。なお,USB接続メディア操作の抑止(書き込みだけを禁止)は,特定のUSB接続メディアを抑止対象から除外することはできません。
注※3
クライアントPCのOSがWindows Server 2008の場合,抑止対象はUSBストレージデバイスです。
注※4
「指定したメディアを抑止対象から除外する」チェックボックスがオンの場合,USB接続メディア操作の抑止(書き込みと読み出しを禁止)の対象は,USBストレージデバイスになります。
注※5
バージョンが08-52以前のJP1/NETM/DM Clientに対しては,指定したメディアを抑止対象から除外することはできません。

クライアントPCのOSの種類による,抑止できる操作の違いを次に示します。

(2) 外部メディア操作を抑止する場合の注意事項

オフラインマシンに対して外部メディア操作を抑止する場合の注意事項

稼働監視ポリシーを適用する場合や,稼働情報を取得する場合に使用する外部メディアに対して,操作を抑止しないでください。該当の外部メディアの操作を抑止すると稼働監視ポリシーの適用および稼働情報の取得ができなくなります。

仮想化環境の場合の注意事項

仮想化環境に外部メディアの操作を抑止する稼働監視ポリシーを適用している場合の注意事項を,次に示します。