JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.5.1 ソフトウェアの稼働監視の流れ

ソフトウェアの稼働状況を監視するためには,次に示す項目について設定した稼働監視ポリシーを配布管理システムで作成します。

作成した稼働監視ポリシーをクライアントに適用することで,クライアントの稼働状況を監視できます。また,仮想化環境に稼働監視ポリシーを適用することで,その仮想化環境の稼働状況を監視できます。仮想化環境については,「2.5.2 稼働状況を監視するための前提条件」を参照してください。

ソフトウェアの稼働状況を監視する流れを次の図に示します。各手順での操作方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「6. ソフトウェアの稼働状況を監視する」を参照してください。

図2-21 ソフトウェアの稼働状況を監視する流れ

[図データ]

  1. ソフトウェアの稼働監視ポリシーを作成する。
    どのソフトウェアの起動を抑止するか,およびどの操作を履歴として取得するかを設定した条件(稼働監視ポリシー)を配布管理システムで作成します。
  2. 稼働状況を監視したいクライアントをあて先に指定し,「ソフトウェア稼働監視の制御」ジョブを実行する。
    ジョブを実行して稼働監視ポリシーをクライアントに適用させることで,その稼働監視ポリシーに従ってソフトウェアの稼働状況を監視します。
    稼働監視の履歴はクライアントから定期的に通知されますが,配布管理システムからジョブを実行して取得することもできます。
  3. ソフトウェアの稼働情報を参照する。
    ソフトウェアの起動抑止の履歴および操作履歴は,[ソフトウェア稼働情報]ウィンドウで参照します。ソフトウェアの稼働時間は,「Asset Information Manager Limited」の[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウから参照します。
    「Asset Information Manager Limited」をインストールしている場合は,[操作ログ一覧]ウィンドウおよび[操作ログ集計]ウィンドウを利用して,抑止履歴および操作履歴を参照できます。Webアクセスログ,印刷操作,外部メディア操作,およびデバイス操作の履歴は,[ソフトウェア稼働状況]ウィンドウからは参照できません。[操作ログ一覧]ウィンドウおよび[操作ログ集計]ウィンドウを利用してください。

なお,中継マネージャを使用している環境では,マネージャで作成したポリシーをエクスポートして中継マネージャで利用したり,中継マネージャで取得した稼働監視の履歴をマネージャに通知するように設定したりできます。中継マネージャを使用している環境での稼働状況の監視方法については,「2.5.11 大規模システムでの稼働状況の監視」を参照してください。