JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
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中継マネージャを使用した大規模なシステムでクライアントの稼働状況を監視する場合,中継マネージャごとに配下のクライアントの稼働情報を管理する方法や,マネージャで複数の中継マネージャ配下のクライアントの稼働情報を管理する方法など,稼働情報の管理方法を詳細に設定できます。
大規模システムで稼働状況を監視する場合の,稼働情報の管理方法の例を次に示します。
- システム全体の稼働情報をマネージャで一元管理する
中継マネージャからクライアントに稼働監視ポリシーを適用した場合,下位システムから中継マネージャに通知された稼働情報は,デフォルトではマネージャには通知されません。部署ごとに中継マネージャを設置して,各中継マネージャから配下のクライアントに稼働監視ポリシーを適用しているような場合,各部署での稼働情報をマネージャでは管理できなくなってしまいます。
システム全体の稼働状況をマネージャで一元管理したいときは,中継マネージャのセットアップで,通知された稼働情報をマネージャにも通知されるように設定します。このように設定することで,マネージャですべての稼働情報を管理できるようになります。
マネージャおよび中継マネージャの設定項目については,マニュアル「構築ガイド」の「4.2.14 [稼働監視]パネル」と「4.3.2 [上位通知]パネル」を参照してください。
- 中継マネージャごとに稼働情報を管理する
マネージャからすべてのクライアントに稼働監視ポリシーを適用している場合,デフォルトでは,クライアントの稼働情報はすべてマネージャに通知されます。このような環境では,クライアントの稼働情報が大量に増えると,マネージャのディスク容量が圧迫され,システムに影響するおそれがあります。
稼働情報を中継マネージャごとに分散して管理したいときは,中継マネージャのセットアップで,経由する稼働情報を上位システムに通知しないように設定します。また,中継マネージャに通知された稼働情報を保存するように設定します。
このように設定することで,中継マネージャごとに配下のクライアントの稼働情報を管理するようになり,マネージャのディスク容量を抑えられます。
- マネージャと中継マネージャで稼働監視ポリシーを共有する
マネージャと中継マネージャでは,作成した稼働監視ポリシーをファイルに出力できます。出力したファイルを読み込むことで,ファイルから稼働監視ポリシーを作成できます。複数の中継マネージャでポリシーを共有したい場合や,作成済みの稼働監視ポリシーを別のコンピュータでカスタマイズして利用したい場合に便利です。
稼働監視ポリシーを共有する方法については,マニュアル「運用ガイド1」の「6.9 稼働監視ポリシーを共有する」を参照してください。
本社の下位システムの稼働状況はマネージャで管理し,支社の下位システムの稼働状況は中継マネージャで管理する場合を例に,大規模システムで稼働状況を監視するときの,稼働情報の管理方法を次の図に示します。
図2-27 大規模システムでの稼働情報の管理方法
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