JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.5.10 稼働情報の保存日数の目安

クライアント1台につき,1ユーザが使用すると想定した場合,1日当たりに発生する稼働情報は約1,800件です。ソフトウェアの稼働監視では,取得する稼働情報が大量になると,システムに負荷が掛かるおそれがあります。取得する稼働情報の項目を限定したり,情報を取得するクライアントの台数を調整したりして,システムに負荷を掛けないように運用することをお勧めします。

システムに負荷を掛けないで運用する目安として,次に示す計算式の範囲内で稼働監視機能を使用してください。

n × 1,800 × m × x < 5,000,000

n :クライアントの台数
m :操作履歴の保存日数
x :取得する操作履歴の係数
取得する項目の合計値を指定します。
  • プロセス起動:0.14
  • プロセス停止:0.14
  • キャプション変更:0.25
  • アクティブウィンドウの変更:0.25
  • ファイル操作:0.08
  • Webアクセスログ:0.14
なお,次に示す操作は取得する履歴の量が少ないため,計算は不要です。
  • マシン起動/停止
  • ログオン/ログオフ
  • ソフトウェアの起動抑止
  • 印刷操作
  • 印刷抑止
  • 印刷抑止解除
  • 外部メディア操作
  • デバイス操作
  • USB接続メディアの接続許可
  • USB接続メディアの接続抑止
  • デバイスの接続許可
  • デバイスの接続抑止

次に,すべての操作履歴項目を取得する場合の稼働情報の計算例を示します。

クライアントが2,500台の中規模システムで運用する場合の,稼働情報の保存日数の算出
2,500台 × 1,800 × m × 1 < 5,000,000
m = 約1日
稼働情報の保存日数を五日間とする場合の,クライアント台数の算出
n × 1,800 × 5 × 1 < 5,000,000
n = 約500台

この計算例の5,000,000件は,JP1/NETM/DM Managerのデータベースに格納できる情報量(ログ件数)が5,000,000件となるケースを想定しています。Webアクセスログの情報量(ログ件数)は,Webアクセスログのフィルタリング機能を使用することによって,1日当たりに発生するWebアクセスログ件数が200件となるケースを想定しています。