監視の実行では，次の表に示す5種類の画面を使用します。

表4-1　監視の実行で使用する画面

項番	画面	使用するタイミング	用途	画面の見方の詳細
1	［設定］画面	監視の開始 監視の停止	監視対象サービスの監視を開始または停止するときに使用します。	4.2.1 4.2.2
2	［ホーム］画面	監視対象サービスの状況の監視	監視対象サービスの状況を監視するときに使用します。 監視を担当しているすべての監視対象サービスのエラー・警告などの発生状況をまとめて把握したり，注意が必要な監視対象サービスを確認したりできます。	4.3.1
3	［リアルタイム監視］画面	監視対象サービスの状況の監視 復旧の確認	監視対象サービスの状況を監視するときに使用します。 確認する必要がある監視対象サービスが明確になっている場合に，監視対象サービスを指定して直接詳細な状況を確認できます。 また，問題への対処を実施したあとで，監視対象サービスの状況が正常に復旧していることも確認できます。	4.3.2 4.4.3
4	［問題調査］画面	原因調査	エラーや警告などの問題が発生した場合に，問題の原因となる事象が発生した時期を確認するときに使用します。過去のサービス性能をさかのぼって確認できます。	4.4.1 4.4.2
5	［レポート］画面	レポートの作成	監視結果を月次報告するためのレポートを作成する際に使用する情報を画面に表示，またはファイルに出力するときに使用します。	4.5.1 4.5.2※

注※　［レポート］画面で出力できるCSVファイルについて説明しています。

それぞれの画面は，ログイン後の画面の上部に表示される，次の図に示すボタンをクリックすることで表示できます。なお，表示されている画面と同じ画面を表示するためのボタンをクリックしても，画面は更新されません。

図4-2　画面を切り替えるボタン

また，［ホーム］画面に表示されたエラー・警告などの一覧や，［リアルタイム監視］画面に性能グラフを表示した状態から，［問題調査］画面を表示することもできます。この場合，［ホーム］画面や［リアルタイム監視］画面で選択していた監視対象サービスを選択した状態で，［問題調査］画面を表示できます。表示方法については，「4.4　監視対象サービスにエラーまたは警告が表示された場合の原因調査の支援」を参照してください。

なお，［設定］画面以外の画面では，画面遷移後に遷移元の画面を再度表示したとき，遷移前の画面の情報が表示されます。ただし，表示内容が定期的に更新される画面については，画面を遷移した時点で中断された更新処理が遷移元の画面を再表示したときに再開されるため，表示される画面が異なることがあります。また，［設定］画面については，画面遷移後に遷移元の画面を表示しても，遷移前の情報は表示されません。

次に，複数の画面で共通して表示されるアイコンおよびエリアについて説明します。

画面に表示されるアイコン

［ホーム］画面，［リアルタイム監視］画面，および［問題調査］画面には，警告やエラーなどが発生して監視対象サービスの状況が変わったことを示すイベントが一覧で表示されます。各イベントには，監視対象サービスの状況を示すアイコンが表示されます。アイコンを確認することで，状況を確認する必要がある監視対象サービスを特定できます。

表示されるアイコンと，アイコンが示す監視対象サービスの状況を次の表に示します。また，これらのアイコンが表示される監視（検知）の種類と監視項目についても示します。

表4-2　アイコンが示している監視対象サービスの状況

項番	アイコン	種類	監視対象サービスの状況	監視（検知）の種類	監視項目
1		エラー	サービス性能がしきい値を超過しました。すぐに対処が必要です。	しきい値監視	平均応答時間 スループット エラー率
2		警告	サービス性能がしきい値を超過しそうな傾向を検知しました。必要に応じて対処してください。	傾向監視	平均応答時間 スループット
			サービス性能がふだんの平均値を大きく離れました。必要に応じて対処してください。	外れ値検知	平均応答時間 スループット エラー率※
3		正常	正常です。	−	−
4		監視停止中	監視対象サービスの監視が開始されていません。

（凡例）

−：該当しません。

注※

複数の監視項目を組み合わせた外れ値検知では表示されません。

［サービス一覧］エリア

監視の実行で使用する［リアルタイム監視］画面，［問題調査］画面および［レポート］画面では，監視対象サービスを選択するための［サービス一覧］エリアが表示されます。

［サービス一覧］エリアには，ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ，監視対象サービス，および監視対象サービスの監視対象の一覧が階層表示されます。サービスグループ，監視対象サービス，および監視対象サービスの監視対象を選択して，［サービス性能情報］エリアや［イベント／性能グラフ］エリアに表示する内容を絞り込めます。

表示項目を次の表に示します。

項番	項目	説明
1	監視対象サービス検索テキストボックスおよび（検索）ボタン	サービスグループと監視対象サービスの一覧に表示する監視対象サービスを検索によって絞り込みます。検索の対象となるのは監視対象サービス名だけです。サービスグループ名および監視対象名は検索できません。 テキストボックスに文字列を入力して，（検索）ボタンをクリックするか，またはキーボードの「Enter」キーを押すと，検索が開始されます。入力した文字列と部分一致する名称を持つ監視対象サービスが，サービスグループとともに表示されます。サービスグループは開いた状態で表示されます。 テキストボックスに入力できる文字列は64文字以内です。 テキストボックスが空欄の状態で検索を実行した場合，ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループの一覧が表示されます。
2	［すべてのサービスを表示］	ログインしているユーザーが監視を担当している監視対象サービスの一覧が階層表示されます。
3	サービスグループ，監視対象サービス，監視対象サービスの監視対象の一覧	サービスグループと監視対象サービスが，階層表示されます。 一覧に表示されたサービスグループ，監視対象サービス，および監視対象サービスの監視対象をクリックすると，［サービス性能情報］エリアや［イベント／性能グラフ］エリアの表示内容が切り替わります。 ［サービス一覧］エリアで検索を実行して表示する監視対象サービスを絞り込んだ状態でサービスグループを選択すると，そのサービスグループに属している監視対象サービスのうち，検索結果として表示されている監視対象サービスの情報だけが表示されます。なお，選択中の監視対象サービスを再度選択しても，画面の表示は更新されません。