JP1/IT Service Level Management

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4.1.1 監視の流れ

JP1/ITSLMを使用して監視対象サービスの状況を監視する流れを次の図に示します。なお,この流れは,3章で示した内容に沿って,JP1/ITSLMに監視対象サービスが登録されており,監視のために必要な設定が完了していることを前提としています。

図4-1 監視対象サービスの状況を監視する流れ

[図データ]

  1. 監視の開始
    監視を開始する方法については,「4.2.1 監視を開始する」を参照してください。
  2. 監視対象サービスの状況の監視
    監視対象サービスの状況は,画面で確認できます。SLOが遵守できていることを確認するほか,サービス性能がふだんと異なる値を示していないかどうかなども確認できます。
    確認の際には,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ全体の状況を把握した上で気になる監視対象サービスの詳細な状況を確認したり,あらかじめ注目していた監視対象サービス(新規に登録したサービスや以前に問題があったサービスなど)を特定して監視対象サービスの詳細な状況を確認したりできます。
    監視対象サービスの状況を監視する方法については,「4.3 監視対象サービスの状況の監視」を参照してください。
  3. 原因調査と復旧の確認
    監視対象サービスの状況の監視中に問題を発見した場合や,監視対象サービスの利用者からの問い合わせに対応するための調査が必要になった場合に,問題の発生時期の確認や,過去データの確認ができます。確認した結果を基に,問題の発生原因を調査し,対処します。また,問題への対処が完了したら,監視対象サービスが正常な状況に復旧したことを確認します。
    原因調査の支援となる情報の確認方法については,「4.4 監視対象サービスにエラーまたは警告が表示された場合の原因調査の支援」を参照してください。
  4. レポート作成
    監視結果を基にレポートを作成する際に,1か月単位の監視結果を画面に表示して,ファイルに出力できます。これによって,SLOを遵守したことの記録や月次レポート作成の作業を効率化できます。
    レポートを作成するためのデータの確認方法およびデータの出力方法については,「4.5 レポートの作成」を参照してください。
  5. 監視の停止
    監視項目の設定を変更したり,JP1/ITSLMのログ出力などの動作を変更したりしたい場合,一度監視を停止する必要があります。
    監視を停止する方法については,「4.2.2 監視を停止する」を参照してください。
    該当の監視対象サービスを再度監視の対象にする場合は,1.に戻って監視を開始してください。