Hitachi Protection Manager Software Console ユーザーズガイド

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6.1.1 Protection Manager Consoleを起動する

業務サーバにインストールされたProtection Manager Consoleを起動するには次の二つの方法があります。

なお,Protection Manager Consoleを実行するには,管理者権限が必要です。Protection Manager Console実行時のユーザー権限については,「1.3.5 Protection Manager Console実行時のユーザー権限」を参照してください。

この項の構成
(1) 業務サーバでProtection Manager Consoleを起動する
(2) Device ManagerからProtection Manager Consoleを起動する
(3) 仮想サーバの選択
(4) メインウィンドウの構成

(1) 業務サーバでProtection Manager Consoleを起動する

業務サーバ(ファイルサーバ,データベースサーバ,またはバックアップサーバ)でProtection Manager Consoleを起動するには,Administrator権限でログインし,Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[Hitachi Protection Manager Console]-[Console]を選択します。

注※
インストール時にプログラムフォルダ名を変更した場合は,変更した名称を選択してください。なお,バージョンアップインストールした場合は,旧バージョンのプログラムフォルダ名が表示されます。

(2) Device ManagerからProtection Manager Consoleを起動する

注意事項
  • Device ManagerからProtection Manager Consoleを起動する前に,業務サーバ上のDevice Managerエージェントのサービスが起動されていることを確認してください。
  • Device Managerエージェントのサービスは,Administratorアカウントで起動されていること,およびDevice Managerエージェントのサービス起動アカウントに,データベースアクセス権限があることを確認してください。Administratorアカウントで起動されていない場合は,Administratorアカウントに変更してからサービスを再起動してください。
    Device ManagerエージェントのサービスがAdministratorアカウント以外のアカウントで起動されている場合,DRM_HOSTNAMEなどの環境変数を変更しても,このサービスには反映されないなどの不具合が発生するおそれがあります。
  • 管理クライアントのOSがWindows XP Professional SP2またはWindows Vistaの場合には,Internet Explorerのポップアップブロック機能を解除してください。この機能が有効になっていると,Device Manager Web Clientのホストのプロパティ画面にある[Protection Manager]ボタンからProtection Manager Consoleを起動できません。
    Internet Explorerのポップアップブロック機能の解除は,Internet Explorerのツールメニューを使用して実施してください。Device Managerサーバのポップアップグロック機能だけを解除する方法と,全体のポップアップブロック機能を解除する方法の二つがあります。

Device ManagerからProtection Manager Consoleを起動するには:

  1. Device Manager Web Clientにログインします。
  2. Web Clientのナビゲーションフレームにあるツリーを展開して,[Hosts]下からアクセスしたいホスト(ファイルサーバ,データベースサーバ,またはバックアップサーバ)を選択します。
    Web Clientのインフォメーションフレームに,選択したホストのプロパティ画面が表示されます。
  3. [Protection Manager]ボタンを選択します。
    Protection Manager Consoleが起動し,メインウィンドウが表示されます。
    Device Manager Web Clientから初めてProtection Manager Consoleを起動する場合,業務サーバからリモート起動用のProtection Manager Consoleがダウンロードされてから起動します。

(3) 仮想サーバの選択

クラスタ構成のサーバに対して操作する場合,接続先ホストに登録されている仮想サーバから必要な仮想サーバを選択します。仮想サーバを選択する方法を次に示します。

仮想サーバを選択するには:

  1. Protection Manager Consoleのメインウィンドウのメニューバーから[アクション (A)]-[仮想サーバの選択 (V)]を選択します。
    仮想サーバ選択ダイアログが表示されます。
  2. 仮想サーバ選択ダイアログに表示された仮想サーバの一覧から,必要な仮想サーバを選択します。
  3. [OK]ボタンをクリックします。
    選択した仮想サーバが使用するディクショナリマップファイルを参照できる状態になり,仮想サーバ選択ダイアログが閉じます。

    図6-2 仮想サーバ選択ダイアログ

    [図]

(4) メインウィンドウの構成

Protection Manager Consoleのメインウィンドウは,メニューバーと<タブ名>ウィンドウから構成されています。<タブ名>ウィンドウでは,タブを選択することでApplication View,Backup Catalog View,およびBackup Job Viewを表示できます。

補足説明
タイトルバーには,「Hitachi Protection Manager Console - <ホスト名> - <仮想サーバ名>」が表示されます。ただし,「 - <仮想サーバ名>」が表示されるのは,システム環境変数に仮想サーバが登録済みで設定が有効になっている場合だけです。

図6-3 Protection Manager Consoleのメインウィンドウ

[図]

Application View
アプリケーション情報(バックアップの対象となるファイルシステムとデータベースインスタンスの一覧)が表示されます。Application Viewについては「6.1.2 アプリケーション情報を参照する」を参照してください。

Backup Catalog View
カタログ情報(これまでにバックアップされたファイルシステムとデータベースインスタンスの一覧)が表示されます。Backup Catalog Viewについては「6.1.3 カタログ情報を参照する」を参照してください。

Backup Job View
バックアップジョブ情報(これまでに登録されたバックアップジョブの一覧)が表示されます。Backup Job Viewについては「6.1.4 バックアップジョブ情報を参照する」を参照してください。

メインウィンドウのメニュー項目を次の表に示します。

表6-1 メインウィンドウのメニュー項目

メニューバー メニュー項目 説明
ファイル (F) CSVファイルへ出力 (C) Application ViewまたはBackup Catalog Viewの表示内容をファイル(タブで区切られた形式)へ出力します。
この項目は,Application ViewまたはBackup Catalog Viewで,リストボックスにレコードが一つ以上表示されている場合にだけ有効です。
Application View,Backup Catalog Viewに表示される[CSV Output]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
終了 (X) Protection Manager Consoleを終了します。
表示 (V) アプリケーションビュー (A) <タブ名>ウィンドウにApplication Viewを表示します。
この項目は,メインウィンドウにBackup Catalog ViewまたはBackup Job Viewが表示されている場合にだけ有効です。メインウィンドウの[Application View]タブをクリックしても同じ操作ができます。
バックアップカタログビュー (C) <タブ名>ウィンドウにBackup Catalog Viewを表示します。
この項目は,メインウィンドウにApplication ViewまたはBackup Job Viewが表示されている場合にだけ有効です。メインウィンドウの[Backup Catalog View]タブをクリックしても同じ操作ができます。
バックアップジョブビュー (V) <タブ名>ウィンドウにBackup Job Viewを表示します。
この項目は,メインウィンドウにApplication ViewまたはBackup Catalog Viewが表示されている場合にだけ有効です。メインウィンドウの[Backup Job View]タブをクリックしても同じ操作ができます。
アプリケーション情報の詳細 (D) Application Detailウィンドウを表示します。
Application Detailウィンドウには,アプリケーション情報の詳細が表示されます。
この項目は,Application Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Application Viewの[Show Application Detail]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
バックアップ情報の詳細 (B) Backup Detail Informationウィンドウを表示します。
Backup Detail Informationウィンドウには,カタログ情報の詳細が表示されます。
この項目は,Backup Catalog Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Backup Catalog Viewの[Show Backup Detail Information]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
バックアップジョブの結果 (J) Backup Job Result Detailsウィンドウを表示します。
Backup Job Result Detailsウィンドウには,バックアップジョブの実行結果の詳細が表示されます。
この項目は,Backup Job Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Backup Job Viewの[Show Backup Job Results]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
最新の情報に更新 (R) <タブ名>ウィンドウの表示情報を最新の状態に更新します(表示中のページだけが更新されます)。
アクション(A) バックアップ (B) バックアップを実行します。
Application Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Application Viewの[Backup]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
リストア (R) リストアを実行します。
Backup Catalog Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Backup Catalog Viewの[Restore]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
マウント (M) バックアップサーバで,副ボリュームをマウントします。マウント操作の詳細については,「6.8.1 副ボリュームをマウントする」を参照してください。
アンマウント (U) バックアップサーバで,副ボリュームをアンマウントします。アンマウント操作の詳細については,「6.8.2 副ボリュームをアンマウントする」を参照してください。
ロック (L) コピーグループのロック,またはロックを解除します。
再同期 (S) コピーグループを再同期します。
ジョブ (J) 変更 (M) バックアップジョブに関するオプションを変更します。
Backup Job Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Backup Job Viewの[Modify]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
削除 (D) バックアップジョブを削除します。
Backup Job Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Backup Job Viewの[Delete]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
即時実行 (R) バックアップジョブを即時実行します。
Backup Job Viewでレコードを一つ選択している場合にだけ有効です。Backup Job Viewの[Run Immediately]ボタンをクリックしても同じ操作ができます。
仮想サーバの選択 (V) 仮想サーバ選択ダイアログを表示します。
サーバがクラスタ構成の場合,仮想サーバ選択ダイアログには,接続先ホストに登録されている仮想サーバが表示されます。仮想サーバの選択については,「(3) 仮想サーバの選択」を参照してください。
ディクショナリマップファイルの更新 (P) Update Dictionary Map Fileダイアログボックスを表示します。ダイアログボックスでの指定方法については,「6.1.5 ディクショナリマップファイルを更新する」を参照してください。
ツール (T) セットアップ (S) Setup GUIを起動します。Setup GUIの詳細については,「5.1 Setup GUIとは」を参照してください。
構成チェック (C) 構成チェック機能を使用します。構成チェック機能の詳細については,「5.3 構成チェック機能」を参照してください。
ヘルプ (H) ユーザーズガイド (U) HTMLマニュアルを表示します。
接続先ホスト情報 (C) 接続先ホストにインストールされているProtection Managerの製品とそのバージョン,および接続している仮想サーバとそのDBパスを表示します。
バージョン情報 (A) Protection Manager Consoleのバージョン情報を表示します。

注※
Device ManagerからProtection Manager Consoleをリモート起動する場合で,管理クライアントのOSがSolarisのとき,[ヘルプ]-[ユーザーズガイド]から選択してもHTMLマニュアルが表示されないことがあります。その場合は,ブラウザを一つ起動してから,再度[ユーザーズガイド]を選択してください。

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