Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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付録D.7 コマンドリファレンス(DB Utility for Biller)

DB Utility for Billerを運用する上で必要なコマンドについて説明します。

<この項の構成>
(1) コマンドの概要
(2) コマンド一覧
(3) コマンドの詳細

(1) コマンドの概要

コマンドを実行できるユーザー,およびコマンド実行時の注意事項について説明します。

(a) コマンドを実行できるユーザー

コマンドの実行に必要な権限は,コマンドの種類によって異なります。

セットアップコマンド(hmpnsetup)の場合
セットアップコマンドを実行するユーザーは,スーパーユーザーである必要があります。なお,スーパーユーザーの環境には,環境変数LANG,およびTZを必ず設定してください。

上記以外のコマンド(DBバッチ処理機能のコマンド)の場合
上記以外のコマンドを実行するユーザーは,次の条件をすべて満たしている必要があります。
  • DB Utility for Biller管理者である
  • 通信サーバ管理者である
(b) 注意事項

コマンド実行時は,次の点に注意してください。

環境変数について
コマンドを実行するには,DB Utility for Billerの環境変数が設定されている必要があります。環境変数については,「付録D.2(3) DB Utility for Billerの環境設定」を参照してください。

オプションの指定について
コマンドのオプションの値として,ワイルドカードは使用できません。

メッセージの出力について
メッセージの可変部分をDB Utility for Billerが特定できない場合は,メッセージの可変部分に「*」が出力されます。

(2) コマンド一覧

DB Utility for Billerで実行するコマンドを次に示します。セットアップコマンド以外は,すべて通信サーバfor BillerのDBバッチ処理機能のコマンドと同じ機能です。

表D-5 コマンド一覧(DB Utility for Biller)

コマンド 機能 各収納サービスでのコマンドの実行可否
地方税・地公体料金 一般料金 国庫金
hmpnbilload 納付情報の一括登録 ×
hmpndemload 請求情報の一括登録 ×
hmpnpayfile 消込情報ファイルの変換 ×
hmpnpayload 一括消込 ×
hmpnpaylist 消込情報の出力
hmpnbnkctl 金融機関情報の変更
hmpnrcvctl 収納機関情報の変更 ×
hmpnsetup セットアップ

(凡例)
○:実行できる
×:実行できない

注1
DBバッチ処理機能のコマンドは,通信サーバfor Billerの停止中での実行を推奨します。なお,通信サーバfor Billerの起動中にも実行できますが,同じテーブルに対してアクセスした場合に排他待ち状態となり,オンライン処理が停止するおそれがあります。

注2
同じ収納機関コードで,次に示す一方のコマンドを実行しているときは,もう一方のコマンドを実行できません。
・納付情報の一括登録コマンド(hmpnbilload)および一括消込コマンド(hmpnpayload)
・請求情報の一括登録コマンド(hmpndemload)および一括消込コマンド

(3) コマンドの詳細

DB Utility for Billerで実行できる各コマンドについて説明します。

(a) hmpnbilload(納付情報の一括登録)

納付情報の一括登録コマンド(hmpnbilload)の記述形式,機能などについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpnbilload(納付情報の一括登録)」を参照してください。

(b) hmpndemload(請求情報の一括登録)

請求情報の一括登録コマンド(hmpndemload)の記述形式,機能などについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpndemload(請求情報の一括登録)」を参照してください。

(c) hmpnpayfile(消込情報ファイルの変換)

消込情報ファイルの変換コマンド(hmpnpayfile)の記述形式,機能については,「10.3 コマンドの詳細 hmpnpayfile(消込情報ファイルの変換)」を参照してください。

(d) hmpnpayload(一括消込)

一括消込コマンド(hmpnpayload)の記述形式,機能などについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpnpayload(一括消込)」を参照してください。

(e) hmpnpaylist(消込情報の出力)

消込情報の出力コマンド(hmpnpaylist)の記述形式,機能などについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpnpaylist(消込情報の出力)」を参照してください。

(f) hmpnbnkctl(金融機関情報の変更)

金融機関情報の変更コマンド(hmpnbnkctl)の記述形式,機能などについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpnbnkctl(金融機関情報の変更)」を参照してください。

(g) hmpnrcvctl(収納機関情報の変更)

収納機関情報の変更コマンド(hmpnrcvctl)の記述形式,機能などについては,「10.3 コマンドの詳細 hmpnrcvctl(収納機関情報の変更)」を参照してください。

(h) hmpnsetup(セットアップ)

形式
hmpnsetup {-s セットアップディレクトリ |-d -s セットアップディレクトリ}

機能
DB Utility for Billerをセットアップ,またはアンセットアップします。
注意
セットアップコマンドを実行する前に次に示す事項について確認してください。
  • DB Utility for Billerをインストール済みかどうか
  • DB Utility for Billerが稼働していないかどうか
  • DB Utility for Billerのセットアップディレクトリがあるかどうか,またセットアップ先ディレクトリのユーザー,およびグループをDB Utility for Biller管理者に変更してあるかどうか
なお,セットアップコマンドはスーパーユーザーで実行してください。

オプション
-s セットアップディレクトリ
DB Utility for Billerをセットアップするディレクトリを指定してください。
-d
アンセットアップする場合に指定してください。

戻り値
0:正常終了
0以外:エラーリターン