Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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hmpnbnkctl(金融機関情報の変更)

形式

機能

金融機関情報を追加登録,または削除します。

オプション

-s 収納機関コード〜<符号なし整数>((00000000〜99999999))

金融機関情報を追加登録,または削除する収納機関の収納機関コードを指定します。収納機関コードには通信サーバシステム定義に定義した収納機関コードを指定してください。

-a

金融機関情報を追加登録する場合に指定します。

-f 入力情報ファイル名〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)

入力情報ファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。

入力情報ファイルは,金融機関情報を入力したDAT形式のファイルです。DBの対象金融機関情報格納用テーブルと同じ書式をテキストファイルで,前もって作成しておきます。入力情報ファイルの形式を次に示します。また,これらの項目はすべてオンライン処理に必要です。表にある桁数,および属性の範囲でMPNの仕様に基づき作成してください。

なお,通信サーバfor BillerはRECV_CODE以外を検索対象とします。そのため,RECV_CODE以外の項目は必ず指定してください。

表10-9 入力情報ファイルの形式(金融機関情報:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

項目名 内容 桁数 属性
RECV_CODE 収納機関コード 8 n
TAX_CLS※1,※2 税目・料金番号 3 n
BANK_CODE※1,※3 金融機関コード 8 n
BRANCH_CODE※1,※3 店舗コード,または法人などで使用する仮想の店舗コード 6 n
CHANNEL_TYPE※1,※3 チャネル区分 2 n
START_DATE※4 適用開始年月日 8 n
STOP_DATE※4 適用終了年月日 8 n

(凡例)
n:数字

注※1
地方税・地公体料金の場合,これらの項目に指定したデータの組み合わせは,ほかのデータと重複しないように指定してください。また,TAX_CLSに共通コードを指定する場合は,ALL0を指定してください。

注※2
一般料金の場合,税目・料金番号には「NULL」を指定します。DAT形式のため,「""」と指定してください。データが指定されていると,エラーになることがあります。

注※3
一般料金の場合,これらの項目に指定したデータの組み合わせは,ほかのデータと重複しないように指定してください。

注※4
収納委託契約がない金融機関を指定する場合は,適用開始年月日,および適用終了年月日にALL0を指定してください。
収納委託契約がある金融機関を指定する場合は,適用開始年月日にALL0,適用終了年月日にALL9を指定してください。

また,これらのファイルはDAT形式のため,作成する場合は次の点に注意してください。

入力情報ファイルの形式例を次に示します。入力情報ファイルは,収納機関ごとに作成してください。

地方税・地公体料金の場合

"収納機関コード","税目・料金番号","金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日"

一般料金の場合

"収納機関コード","","金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日"

国庫金で収納機関コードが国税庁(00200000)の場合

"収納機関コード","納付区分","歳入代理店金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日"

国庫金で収納機関コードが国税庁(00200000)以外の場合

"収納機関コード","","歳入代理店金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日"

作成日,および作成時刻は,通信サーバfor Billerがデータを作成および編集します。

なお,DAT形式については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

-r 結果報告ファイル名〜<英数字>(1〜50文字)

結果報告ファイルを出力する場合に指定します。このオプションを指定しない場合,入力情報ファイルをチェックしても,結果報告ファイルは出力されません。

結果報告ファイルは,(通信サーバfor Billerのセットアップディレクトリ)/spool/bl/batディレクトリに格納され,テキストファイルとして出力されます。

出力されるファイルの種類を次に示します。

表10-11 結果報告ファイルの種類(金融機関情報の変更)

指定したオプション 出力されるファイルの種類
-r -c データチェックファイル(結果報告ファイル名.chk)
-a データ登録ファイル(結果報告ファイル名.rlt)

データチェックファイル,およびデータ登録ファイルの出力内容については,「8.4.7 金融機関情報の変更」を参照してください。

また,結果報告ファイルのうち,データチェックファイルの出力形式については,「hmpnbilload(納付情報の一括登録)」を参照してください。

金融機関情報の変更コマンドを実行した場合の結果報告ファイルのうち,データ登録ファイルの出力形式は納付情報の一括登録の場合と異なります。

金融機関情報を編集し,DBへの登録が失敗した場合,データ登録ファイルの最終行に失敗した登録データが出力されます。データ登録ファイルの出力形式を次に示します。

地方税・地公体料金の場合

"収納機関コード","税目・料金番号","金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日","作成日","作成時刻"

一般料金の場合

"収納機関コード","","金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日","作成日","作成時刻"

国庫金で収納機関コードが国税庁(00200000)の場合

"収納機関コード","納付区分","歳入代理店金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日"

国庫金で収納機関コードが国税庁(00200000)以外の場合

"収納機関コード","","歳入代理店金融機関コード","店舗コード","チャネル区分","適用開始年月日","適用終了年月日"

また,結果報告ファイルがすでに出力されている場合,処理を続行するかどうかの問い合わせがあります。処理の続行を指定すると,結果報告ファイルのアクセス権の有無に関係なく結果報告ファイルを削除し,処理は続行されます。この場合,指定したファイルはすべて削除されるため,注意してください。また,処理の続行を指定しないと,処理は中断されます。

-sv サーバ名〜<識別子>(1〜8文字)

実行サーバ名(フロントエンドサーバ名またはバックエンドサーバ名)を指定します。このオプションは,HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に指定してください。

-nc [-st セットアップディレクトリ]〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)

入力情報ファイルをチェックしないで,一括登録する場合に指定します。このオプションは,「-c」オプションで入力情報ファイルをチェックしたあと,エラーがなかった場合だけ指定してください。

HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に,システムマネジャと実行サーバ(フロントエンドサーバまたはバックエンドサーバ)が別のユニットにあるときは,セットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。なお,セットアップディレクトリには,実行サーバにセットアップ済みの通信サーバfor Biller,またはDB Utility for Billerのセットアップディレクトリを指定してください。

-c [エラー件数]〜<符号なし整数>((1〜10000))(単位:件)

入力情報ファイルのチェックだけを実行する場合に指定します。

このオプションでエラー件数を指定した場合,エラーがなくなるまで,または指定した件数までエラーメッセージが出力されます。また,エラー件数を指定しない場合,1,000件までエラーメッセージが出力されます。

なお,エラー件数は1レコード当たり1件とします。そのため,1レコードに複数のエラーがあるときのエラー件数は1件となります。

-d

金融機関情報を削除する場合に指定します。指定した収納機関の金融機関情報が削除されます。

戻り値

0:正常終了

1:金融機関情報の変更の中断(結果報告ファイルがすでにあり,処理の続行を指定しない場合)

2:金融機関情報の変更の中断(オンラインでコマンドを実行した場合)

上記以外:エラーリターン

注意