Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller
形式
機能
複数の納付情報をDBへ一括登録します。
「-c」オプション,および「-nc」オプションを指定しない場合,入力情報ファイルをチェックし,DBへ一括登録します。また,この場合,出力されるエラーメッセージは1件までとなります。なお,「-c」オプションを指定する場合,エラーメッセージは指定した件数だけ表示されます。
オプション
-s 収納機関コード〜<符号なし整数>((00000000〜99999999))
納付情報を一括登録する収納機関の,収納機関コードを指定します。収納機関コードには通信サーバシステム定義に定義した収納機関コードを指定してください。
-f 入力情報ファイル名〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)
入力情報ファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。「,」を含むディレクトリ,またはファイル名を指定できません。
入力情報ファイルは,納付情報を入力したDAT形式のファイルです。DBの納付情報格納用テーブルと同じ書式をテキストファイルで,前もって作成しておきます。入力情報ファイルの形式を次に示します。表にある桁数の範囲,および属性で,MPNの仕様に基づいて作成してください。
表10-3 入力情報ファイルの形式(納付情報)
項目名 | 内容 | 桁数 | 属性 |
---|---|---|---|
RECV_CODE | 収納機関コード | 8 | n |
CUST_NO※1 | 納付番号 | 1〜20 | an |
CONF_NO※1 | 確認番号 | 1〜6 | an |
PAY_CLS※1 | 納付区分 | 3〜16 | n |
OCR_INFO | OCR情報 | 0,83 | − |
BARCODE_INFO | バーコード情報 | 0〜50 | n |
PAY_FORM | 支払形態 | 1 | n |
USER_NAME_KANA | 利用者名(カナ) | 0〜24 | ank |
USER_NAME_KANJI | 利用者名(漢字) | 0〜12 | K |
PASSWD | パスワード | 0〜20 | an |
RECV_NAME_KANA | 収納機関名(カナ) | 1〜24 | ank |
RECV_NAME_KANJI | 収納機関名(漢字) | 1〜12 | K |
ID_NO | 識別番号 | 20 | an |
PAY_DOC_TYPE | 払込書区分 | 1 | n |
PAY_TOTAL | 納付合計額 | 11 | n |
PAY_AMT | 納付額 | 11 | n |
ARRE_SHOW_TYPE | 延滞金表示区分 | 1 | n |
OVERDUE | 延滞金 | 8 | n |
COMM_BRDN_TYPE | 手数料負担区分 | 1 | n |
PAY_CONT_KANA | 納付内容(カナ) | 24 | ank |
PAY_CONT_KANJI | 納付内容(漢字) | 12 | K |
DEMAND | 督促手数料 | 0〜11 | − |
PREPAID | 前納報奨金 | 0〜11 | − |
PUBLIC_OPTION | 地公体任意情報 | 0〜20 | ank |
CHARGE_TYPE | 手数料負担区分 | 0,1 | n |
PAY_LIMIT_DATE | 消込期限年月日 | 0,8 | date |
PAY_MTHD | 納付方式 | 0,1 | n |
DETAIL_PRNT_KANA | 詳細印字(カナ) | 0,24 | ank |
DETAIL_PRNT_KANJI | 詳細印字(漢字) | 0,12 | K |
DETAIL_SHOW1_KANA | 詳細表示1(カナ) | 0〜150 | ank |
DETAIL_SHOW1_KANJI | 詳細表示1(漢字) | 0〜75 | K |
DETAIL_SHOW2_KANA | 詳細表示2(カナ) | 0〜150 | ank |
DETAIL_SHOW2_KANJI | 詳細表示2(漢字) | 0〜75 | K |
PAY_YEAR | 納付年度 | 0〜4 | − |
PAY_STP_INFO | 支払停止情報 | 0〜1 | − |
PAY_STP_CHANNEL | 支払停止チャネル | 0〜1 | − |
NONPYA_SHOW_INFO | 未納表示情報 | 0〜1 | − |
EXTRA_INFO | 期割情報 | 0〜2 | − |
REPLACE_INFO | 差替情報 | 0〜1 | − |
PAID_FLAG | 支払済フラグ | 0〜1 | − |
CAN_FLAG | 取消停止フラグ | 0〜1 | − |
YOBI※2 | 予備 | 0〜360 | − |
また,これらのファイルはDAT形式のため,作成する場合は次の点に注意してください。
入力情報ファイルの形式例を次に示します。入力情報ファイルは,収納機関ごとに作成してください。また,消込カウンタ,取消カウンタ,作成日,および作成時刻は,通信サーバfor Billerがデータを作成および編集します。
"収納機関コード","納付番号","確認番号","納付区分"," OCR情報","バーコード情報","支払形態","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","パスワード","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","識別番号","払込書区分","納付合計額","納付額","延滞金表示区分","延滞金","手数料負担区分","納付内容(カナ)","納付内容(漢字)","督促手数料","前納報奨金","地公体任意情報","手数料負担区分","消込期限年月日","納付方式","詳細印字(カナ)","詳細印字(漢字)","詳細表示1(カナ)","詳細表示1(漢字)","詳細表示2(カナ)","詳細表示2(漢字)","納付年度","支払停止情報","支払停止チャネル","未納表示情報","期割情報","差替情報","支払済フラグ","取消停止フラグ","予備" |
なお,DAT形式については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
-c [エラー件数]〜<符号なし整数>((1〜10000))(単位:件)
入力情報ファイルのチェックだけを実行する場合に指定します。
このオプションでエラー件数を指定した場合,エラーがなくなるまで,または指定した件数までエラーメッセージが出力されます。また,エラー件数を指定しない場合,1,000件までエラーメッセージが出力されます。
なお,エラー件数は1レコード当たり1件とします。そのため,1レコードに複数のエラーがあるときのエラー件数は1件となります。
-sv サーバ名〜<識別子>(1〜8文字)
実行サーバ名(フロントエンドサーバ名またはバックエンドサーバ名)を指定します。このオプションは,HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に指定してください。
-o [-rd RDエリア名]〜<識別子>,およびSPACE(1〜30文字)
オンラインで納付情報の一括登録を実行する場合に指定します。RDエリア名を指定した場合,RDエリアを閉塞します。そのため,場合によってはオンラインの業務処理がエラーになります。RDエリア名には,通信サーバfor Billerを利用するに当たって作成した納付情報を格納するためのユーザー用RDエリア名を指定します。指定するRDエリア名が空白を含む場合,「""」で囲んでください。RDエリア名に"ALL"は指定できません。
RDエリア名を指定しない場合,RDエリアを閉塞しません。そのため,納付情報の一括登録処理とオンライン処理のどちらかが,排他待ち状態になります。RDエリアについては,「付録A HiRDBのRDエリアの見積もり方法」を参照してください。
-nc [-st セットアップディレクトリ]〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)
入力情報ファイルをチェックしないで,一括登録する場合に指定します。このオプションは,「-c」オプションで入力情報ファイルをチェックしたあと,エラーがなかった場合だけ指定してください。
HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に,システムマネジャと実行サーバ(フロントエンドサーバまたはバックエンドサーバ)が別のユニットにあるときは,セットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。なお,セットアップディレクトリには,実行サーバにセットアップ済みの通信サーバfor Biller,またはDB Utility for Billerのセットアップディレクトリを指定してください。
-r 結果報告ファイル名〜<英数字>(1〜50文字)
結果報告ファイルを出力する場合に指定します。このオプションを指定しない場合,入力情報ファイルをチェックしても,結果報告ファイルは出力されません。
結果報告ファイルは,(通信サーバfor Billerのセットアップディレクトリ)/spool/bl/batディレクトリに格納され,テキストファイルとして出力されます。出力されるファイルの種類を次に示します。
表10-4 結果報告ファイルの種類(納付情報の一括登録)
指定したオプション | 出力されるファイルの種類 | |
---|---|---|
-r | -c | データチェックファイル(結果報告ファイル名.chk) |
-nc | データ登録ファイル(結果報告ファイル名.rlt) | |
− |
データチェックファイル,およびデータ登録ファイルの出力内容については,「8.4.2 納付情報の一括登録」を参照してください。
次に,データチェックファイルの出力形式を示します。
【英語:LANG=C】KDMQCD614-E Specified input-file has error. factor=要因, line=行番号, column=列ID, detail=詳細 |
【日本語:LANG=Ja_JP(AIX 5Lの場合),LANG=ja_JP.SJIS(HP-UXの場合)】KDMQCD614-E 指定された入力情報ファイルの内容に誤りがあります。要因=要因,行番号=行番号,列ID=列ID,詳細=詳細 |
また,データ登録ファイルはDAT形式で表示されます。納付情報を編集し,DBへの登録が失敗した場合,データ登録ファイルの最終行に失敗した登録データが出力されます。データ登録ファイルの出力形式を次に示します。
"収納機関コード","納付番号","確認番号","納付区分"," OCR情報","バーコード情報","支払形態","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","パスワード","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","識別番号","払込書区分","納付合計額","納付額","延滞金表示区分","延滞金","手数料負担区分","納付内容(カナ)","納付内容(漢字)","督促手数料","前納報奨金","地公体任意情報","手数料負担区分","消込期限年月日","納付方式","詳細印字(カナ)","詳細印字(漢字)","詳細表示1(カナ)","詳細表示1(漢字)","詳細表示2(カナ)","詳細表示2(漢字)","納付年度","支払停止情報","支払停止チャネル","未納表示情報","期割情報","差替情報","支払済フラグ","取消停止フラグ","予備",0,0,"作成日","作成時刻" |
なお,結果報告ファイルがすでに出力されている場合,処理を続行するかどうかの問い合わせがあります。処理の続行を指定すると,結果報告ファイルを削除し,処理は続行されます。この場合,指定したファイルはすべて削除されるため,注意してください。また,処理の続行を指定しないと,処理は中断されます。
戻り値
0:正常終了
1:納付情報の一括登録の中断(結果報告ファイルがすでにあり,処理の続行を指定しない場合)
2:納付情報の一括登録の中断(オンラインでコマンドを実行した場合)
上記以外:エラーリターン
注意
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