Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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hmpnpayload(一括消込)

形式

機能

複数の消込情報をDBへ一括登録します。また,消込情報に対応した納付情報/請求情報の消込処理を行います。

「-c」オプション,および「-nc」オプションを指定しない場合,入力情報ファイルをチェックし,DBへ一括登録します。また,この場合,出力されるエラーメッセージは1件までとなります。なお,「-c」オプションを指定する場合,エラーメッセージは指定した件数だけ表示されます。

オプション

-s 収納機関コード〜<符号なし整数>((00000000〜99999999))

消込情報を登録する収納機関の収納機関コードを指定します。収納機関コードには通信サーバシステム定義に定義した収納機関コードを指定してください。

-f 入力情報ファイル名〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)

入力情報ファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。「,」を含むディレクトリ,またはファイル名を指定できません。

入力情報ファイルは,消込情報を入力したDAT形式のファイルです。DBの消込情報格納用テーブルと同じ書式で,前もって作成しておきます。入力情報ファイルの形式は,消込情報ファイルの変換コマンド(hmpnpayfile)を実行した際に出力される,消込情報ファイルの形式と同様です。また,消込情報ファイルの変換コマンドを実行した際に出力される消込情報ファイルを,入力情報ファイルとして,一括消込コマンドを実行できます。

消込情報ファイルの変換,および消込情報ファイルの出力形式については「hmpnpayfile(消込情報ファイルの変換)」を参照してください。

なお,DAT形式については,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

-c [エラー件数]〜<符号なし整数>((1〜10000))(単位:件)

入力情報ファイルのチェックだけを実行する場合に指定します。

このオプションでエラー件数を指定した場合,エラーがなくなるまで,または指定した件数までエラーメッセージが出力されます。また,エラー件数を指定しない場合,1,000件までエラーメッセージが出力されます。

なお,エラー件数は1レコード当たり1件とします。そのため,1レコードに複数のエラーがあるときのエラー件数は1件となります。

-sv サーバ名〜<識別子>(1〜8文字)

実行サーバ名(フロントエンドサーバ名またはバックエンドサーバ名)を指定します。このオプションは,HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に指定してください。

また,HiRDBには,インデクス情報ファイルは,インデクス格納RDエリアがあるHiRDB/Single Server,またはバックエンドサーバに作成するという制約があります。そのため,フロントエンドサーバ名または消込情報格納用テーブルのインデクス格納RDエリアのないバックエンドサーバ名を指定する場合は,必ず「-is」オプションを指定してください。

-o [-rd RDエリア名]〜<識別子>,およびSPACE(1〜30文字)

通信サーバfor Billerの起動中に一括消込を実行する場合に指定します。RDエリア名を指定すると,RDエリアを閉塞し,場合によってはオンライン処理をエラーにします。RDエリア名には,通信サーバfor Billerを利用するに当たって作成した消込情報を格納するためのユーザー用RDエリア名を指定します。指定するRDエリア名が空白を含む場合,「""」で囲んでください。また,RDエリア名に"ALL"は指定できません。

また,RDエリア名を指定しない場合,RDエリアを閉塞しないで収納情報の一括登録処理をすると,収納情報の一括登録処理とオンライン処理が同じテーブルにアクセスします。そのため,どちらかの処理が,排他待ち状態になります。RDエリアについては,「付録A HiRDBのRDエリアの見積もり方法」を参照してください。

-nc [-st セットアップディレクトリ]〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)

入力情報ファイルをチェックしないで,一括登録する場合に指定します。このオプションは,「-c」オプションで入力情報ファイルをチェックしたあと,エラーがなかった場合だけ指定してください。

HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に,システムマネジャと実行サーバ(フロントエンドサーバまたはバックエンドサーバ)が別のユニットにあるときは,セットアップディレクトリを絶対パスで指定してください。なお,セットアップディレクトリには,実行サーバにセットアップ済みの通信サーバfor Biller,またはDB Utility for Billerのセットアップディレクトリを指定してください。

-a

納付情報または請求情報を,全件まとめて更新する場合に指定します。このオプションを指定しない場合,1件ごとに納付情報または請求情報を更新します。

このオプションを指定すると,全件まとめて更新することができるため,指定しない場合に比べて性能が向上します。なお,このオプションを指定して更新が失敗した場合には,すべての更新処理が取り消されます。

-is

インデクス作成方法として,インデクス更新モードを選択する場合に指定します。このオプションを指定すると,一括消込コマンドの内部で実行する,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)で,インデクス更新モードが選択されます。

このオプションの指定を省略した場合は,インデクス一括作成モードでコマンドを実行します。

インデクス更新モードおよびインデクス一括作成モードについては,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

-iw インデクス情報ファイル用ディレクトリ〜<パス名>(1〜255文字)

インデクス情報ファイル用ディレクトリを,絶対パスまたは相対パスで指定します。

インデクス情報ファイル用ディレクトリは,一括消込コマンドの内部で実行する,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)のインデクス情報ファイルが作成されるディレクトリです。

ただし,HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に,「-st」オプションでセットアップディレクトリを指定したときは,絶対パスで指定してください。また,すでに存在するディレクトリを指定してください。このオプションの指定を省略した場合は,$HMPNDIR/spool/bl/bat/idxが仮定されます。「-is」オプションを指定した場合,このオプションは無視されます。

インデクス情報ファイル用ディレクトリについては,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

-sw ソート用ワークディレクトリ〜<パス名> [-sb ソート用バッファサイズ](128〜2097152)

ソート用ワークディレクトリを,絶対パスまたは相対パスで指定します。

ソート用ワークディレクトリは,一括消込コマンドの内部で実行する,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)のソート用ワークファイルが作成されるディレクトリです。

ただし,HiRDB/Parallel Serverを使用している場合に,「-st」オプションでセットアップディレクトリを指定したときは,絶対パスで指定してください。また,すでに存在するディレクトリを指定してください。このオプションの指定を省略した場合は,/tmpが仮定されます。

「-sb」オプションを指定すると,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)がソートを行う際に使用するバッファのサイズ(キロバイト)を指定することができます。「-sb」オプションの指定を省略した場合は,ソート用バッファサイズとして,1,024(キロバイト)が仮定されます。

「-is」オプションを指定した場合,「-sw」オプションおよび「-sb」オプションは無視されます。

ソート用ワークディレクトリ,およびソート用バッファサイズについては,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

-r 結果報告ファイル名〜<英数字>(1〜50文字)

結果報告ファイルを出力する場合に指定します。このオプションを指定しない場合,入力情報ファイルをチェックしても,結果報告ファイルは出力されません。

結果報告ファイルは,(通信サーバfor Billerのセットアップディレクトリ)/spool/bl/batディレクトリに格納され,テキストファイルとして出力されます。出力されるファイルの種類,および結果報告ファイルのうち,データチェックファイルの出力形式については,「hmpnbilload(納付情報の一括登録)」を参照してください。

また,データチェックファイル,およびデータ登録ファイルの出力内容については「8.4.5 一括消込」を参照してください。

一括消込コマンドを実行した場合の結果報告ファイルのうち,データ登録ファイルの出力形式は納付情報の一括登録の場合と異なります。

消込情報を編集し,DBへの登録が失敗した場合,データ登録ファイルの最終行に失敗した登録データが出力されます。データ登録ファイルの出力形式を次に示します。

"収納機関コード","お客様番号(納付番号)","確認番号","納付区分","仕向トランザクション番号","被仕向トランザクション番号","仕向センタコード","被仕向センタコード","金融機関コード","店舗コード","仕向処理年月日","仕向処理時刻","仕向処理通番","MPN処理年月日","MPN処理時刻","MPN処理通番","精査金額","オリジナル電文種別コード","オリジナルレスポンスコード","レスポンスコード","歳入代理店金融機関コード","チャネル区分","納付金区分","入力区分","OCR情報","バーコード情報","支払形態","請求情報","照会有無","入金日","他店券金額","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","支払方法","印紙税額","金融機関任意情報","収納金額","収納日","照会時刻","領収区分","納付情報","地公体任意情報","取消フラグ","リターン情報","作成日","作成時刻"

また,結果報告ファイルがすでに出力されている場合,処理を続行するかどうかの問い合わせがあります。処理の続行を指定すると,結果報告ファイルのアクセス権の有無に関係なく結果報告ファイルを削除し,処理は続行されます。この場合,指定したファイルはすべて削除されるため,注意してください。また,処理の続行を指定しないと,処理は中断されます。

戻り値

0:正常終了

1:一括消込の中断(結果報告ファイルがすでにあり,処理の続行を指定しない場合)

2:一括消込の中断(オンラインでコマンドを実行した場合)

上記以外:エラーリターン

注意