Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

hmpnpayfile(消込情報ファイルの変換)

形式

hmpnpayfile -s 収納機関コード -f 伝送ファイル名 -o 消込情報ファイル名 [-c エラー件数] [-dat]

機能

伝送ファイルを消込情報ファイルに変換します。

オプション

-s 収納機関コード〜<符号なし整数>((00000000〜99999999))

収納機関コードを指定します。収納機関コードには通信サーバシステム定義に定義した収納機関コードを指定してください。

-f 伝送ファイル名〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)

変換する伝送ファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。また,伝送ファイル名の形式はMPNの仕様に従っています。伝送ファイル名の形式を次に示します。

01_aaaaa_bbbbb_mmdd_nnn

(凡例)
01:一括消込データ
aaaaa:送信元(金融機関コード)
bbbbb:送信先(収納機関コード)
mmdd:月日
nnn:任意通番

次に,伝送ファイルを消込情報ファイルに変換する設定項目の内容を示します。

表10-6 消込情報ファイルの設定項目内容

項目名 内容 項目属性 サイズ
(単位:バイト)
設定項目内容
地方税・地公体料金 一般料金
RECV_CODE 収納機関コード CHAR 8 伝送ファイルの収納機関コード 伝送ファイルの収納機関コード
CUST_NO お客様番号(納付番号) VARCHAR 20 ユーザーコールバックで取得した値
(納付番号)
ユーザーコールバックで取得した値
(お客様番号)
CONF_NO 確認番号 VARCHAR 6 ユーザーコールバックで取得した値
(確認番号)
ユーザーコールバックで取得した値
(確認番号)
PAY_CLS 納付区分 VARCHAR 16 ユーザーコールバックで取得した値
(納付区分)
NULL
SRC_TRX 仕向トランザクション番号 CHAR 5 ALL0 ALL0
DST_TRX 被仕向トランザクション番号 CHAR 5 ALL0 ALL0
SRC_CODE 仕向センタコード CHAR 10 伝送ファイルの仕向センタコード 伝送ファイルの仕向センタコード
DST_CODE 被仕向センタコード CHAR 10 伝送ファイルの被仕向センタコード 伝送ファイルの被仕向センタコード
BANK_CODE 金融機関コード CHAR 8 伝送ファイルの金融機関コード 伝送ファイルの金融機関コード
BRANCH_CODE 店舗コード CHAR 6 伝送ファイルの金融機関店舗コード 伝送ファイルの金融機関店舗コード
SRC_PROCDATE 仕向処理年月日 CHAR 8 伝送ファイルの金融機関処理日 伝送ファイルの金融機関処理日
SRC_PROCTIME 仕向処理時刻 CHAR 6 ALL0 ALL0
SRC_PROCNUM 仕向処理通番 CHAR 8 伝送ファイルの金融機関内処理通番 伝送ファイルの金融機関内処理通番
MPN_PROCDATE MPN処理年月日 CHAR 8 伝送ファイルのMPN取扱日 伝送ファイルのMPN取扱日
MPN_PROCTIME MPN処理時刻 CHAR 6 ALL0 ALL0
MPN_PROCNUM MPN処理通番 CHAR 10 ALL0 ALL0
PAYMENT 精査金額 CHAR 11 ALL0 ALL0
ORIGIN_MSG_TYPE オリジナル電文種別コード CHAR 4 ALL0 ALL0
ORIGIN_RES_CODE オリジナルレスポンスコード CHAR 4 ALL SPACE ALL SPACE
RES_CODE レスポンスコード CHAR 4 ALL SPACE ALL SPACE
AGENCY_CODE 歳入代理店金融機関コード CHAR 8 ALL0 ALL0
CHANNEL_TYPE チャネル区分 CHAR 2 伝送ファイルのチャネル区分 伝送ファイルのチャネル区分
PAY_TYPE 納付金区分 CHAR 2 伝送ファイルの納付金区分 伝送ファイルの納付金区分
IN_TYPE 入力区分 CHAR 2 伝送ファイルの入力区分 伝送ファイルの入力区分
OCR_INFO OCR情報 CHAR 83 伝送ファイルの収納識別情報※1 伝送ファイルの収納識別情報※1
BARCODE_INFO バーコード情報 VARCHAR 50 伝送ファイルの収納識別情報※2 伝送ファイルの収納識別情報※2
PAY_FORM 支払形態 CHAR 1 ALL0 ALL0
BILL_INFO 請求情報 VARCHAR 115 NULL 請求情報の設定項目内容※3
IS_INQ 照会有無 CHAR 1 ALL0 ALL0
RECEIPT_DATE 入金日 CHAR 8 伝送ファイルの入金日 伝送ファイルの入金日
CHECK_AMT 他店券金額 CHAR 11 伝送ファイルの他店券金額 伝送ファイルの他店券金額
USER_NAME_KANA 利用者名(カナ) VARCHAR 24 NULL NULL
USER_NAME_KANJI 利用者名(漢字) NVARCHAR 24 NULL NULL
RECV_NAME_KANA 収納機関名(カナ) VARCHAR 24 NULL NULL
RECV_NAME_KANJI 収納機関名(漢字) NVARCHAR 24 NULL NULL
PAY_WAY 支払方法 CHAR 1 ALL0 ALL0
STAMP_AMT 印紙税額 CHAR 3 ALL0 伝送ファイルの印紙税額
BANK_OPTION 金融機関任意情報 VARCHAR 20 伝送ファイルの金融機関任意情報 伝送ファイルの金融機関任意情報
PAY_AMT 収納金額 CHAR 11 伝送ファイルの収納金額 伝送ファイルの収納金額
PAY_DATE 収納日 CHAR 8 伝送ファイルの収納日 伝送ファイルの収納日
INQ_TIME 照会時刻 CHAR 6 ALL0 ALL0
RECEIPT_TYPE 領収区分 CHAR 1 ALL0 ALL0
PAY_INFO 納付情報 VARCHAR 132 納付情報の設定項目内容※4 NULL
PUBLIC_OPTION 地公体任意情報 VARCHAR 20 ユーザーコールバックで取得した値
(地公体任意情報)※5
ALL SPACE
CAN_FLAG 取消フラグ CHAR 1 ALL0 ALL0
RTN_INFO リターン情報 CHAR 8 ALL0※6 ALL0※6
合計 753

(凡例)
−:該当なし

注※1
伝送ファイルの入力区分がOCR情報の場合,収納識別情報を設定します。また,OCR情報以外の場合,ALL0を設定します。

注※2
伝送ファイルの入力区分がバーコード情報の場合,収納識別情報を設定します。また,バーコード情報以外の場合,ALL0を設定します。

注※3
請求情報の設定項目内容を表10-7に示します。

注※4
納付情報の設定項目内容を表10-8に示します。

注※5
ユーザーコールバックで地公体任意情報を設定しない場合,ALL SPACEを設定します。

注※6
DBの対象金融機関情報格納用テーブル内に登録されていない場合,通信サーバfor Billerがリターン情報を設定します。通信サーバfor Billerがこの場合に設定するリターン情報については,「8.4.4 消込情報ファイルの変換」を参照してください。

表10-7 請求情報の設定項目内容

項目名 内容 項目属性 サイズ
(単位:バイト)
設定項目内容
BILL_INFO 請求情報数 VARCHAR 2 固定値01
識別番号 20 ALL SPACE
払込書区分 1 ALL0
請求金額 11 伝送ファイルの収納金額
請求金額元金 11 伝送ファイルの請求金額元金
延滞金表示区分 1 ALL0
延滞金 8 伝送ファイルの延滞金
消費税額表示区分 1 ALL0
消費税額 10 ALL0
予備 1 ALL0
手数料負担区分 1 伝送ファイルの手数料負担区分
請求内容(カナ) 24 ALL SPACE
請求内容(漢字) 24 ALL SPACE(全角)
合計 115

(凡例)
−:該当なし

表10-8 納付情報の設定項目内容

項目名 内容 項目属性 サイズ
(単位:バイト)
設定項目内容
PAY_INFO 納付情報数 VARCHAR 2 固定値01
予備1 4 ALL0
識別番号 20 ユーザーコールバックで取得した値(確認番号)
払込書区分 1 ALL0
納付合計額 11 伝送ファイルの収納金額
納付額 11 伝送ファイルの納付額
延滞金表示区分 1 ALL0
延滞金 8 伝送ファイルの延滞金
予備2 23 ALL0
手数料負担区分 1 伝送ファイルの手数料負担区分
納付内容(カナ) 24 ALL SPACE
納付内容(漢字) 24 ALL SPACE(全角)
予備3 2 ALL0
合計 132

(凡例)
−:該当なし

注※
左詰で設定し,残りはALL SPACEを設定します。

-o 消込情報ファイル名〜<パス名>(1〜PATH_MAX文字)

消込情報ファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。

消込情報ファイルは,伝送ファイルを変換したDAT形式のファイルです。DBの消込情報格納用テーブルと同じ書式です。伝送ファイルは,ファイル転送によって,MPNセンタから送られます。

次に,消込情報ファイルの出力形式例を示します。消込情報ファイルの形式については,「5.6 消込情報格納用テーブルの作成」を参照してください。

地方税・地公体料金の場合
"収納機関コード","納付番号","確認番号","納付区分","仕向トランザクション番号","被仕向トランザクション番号","仕向センタコード","被仕向センタコード","金融機関コード","店舗コード","仕向処理年月日","仕向処理時刻","仕向処理通番","MPN処理年月日","MPN処理時刻","MPN処理通番","精査金額","オリジナル電文種別コード","オリジナルレスポンスコード","レスポンスコード","歳入代理店金融機関コード","チャネル区分","納付金区分","入力区分","OCR情報","バーコード情報","支払形態","請求情報","照会有無","入金日","他店券金額","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","支払方法","印紙税額","金融機関任意情報","収納金額","収納日","照会時刻","領収区分","納付情報","地公体任意情報","取消フラグ","リターン情報"

一般料金の場合
"収納機関コード","お客様番号","確認番号","","仕向トランザクション番号","被仕向トランザクション番号","仕向センタコード","被仕向センタコード","金融機関コード","店舗コード","仕向処理年月日","仕向処理時刻","仕向処理通番","MPN処理年月日","MPN処理時刻","MPN処理通番","精査金額","オリジナル電文種別コード","オリジナルレスポンスコード","レスポンスコード","歳入代理店金融機関コード","チャネル区分","納付金区分","入力区分","OCR情報","バーコード情報","支払形態","請求情報","照会有無","入金日","他店券金額","利用者名(カナ)","利用者名(漢字)","収納機関名(カナ)","収納機関名(漢字)","支払方法","印紙税額","金融機関任意情報","収納金額","収納日","照会時刻","領収区分","納付情報","地公体任意情報","取消フラグ","リターン情報"

消込情報の「お客様番号」,「確認番号」,「納付区分」および「地公体任意情報」については,ユーザーコールバックで値が取得されます。一般料金の場合,「納付区分」には「""」が設定されます。

ユーザーコールバックの作成については「6. ユーザーコールバックの作成」を参照してください。

なお,消込情報ファイルがすでにある場合,処理を続行するかどうかの問い合わせがあります。処理の続行を指定すると,消込情報ファイルのアクセス権の有無に関係なく,消込情報ファイルを削除し,続行されます。この場合,指定したファイルはすべて削除されるため,注意してください。また,処理の続行を指定しないと,処理は中断されます。

-c エラー件数〜<符号なし整数>((1〜10000))(単位:件)

伝送ファイルのフォーマットチェックをした際に,出力されるエラーメッセージの件数を指定できます。

このオプションを指定すると,エラーがなくなるまで,または指定した件数までエラーメッセージが出力されます。このオプションを指定しない場合,1,000件までエラーメッセージが出力されます。ただし,対象金融機関チェックで出力されるエラーメッセージは,エラー件数に含まれません。

なお,エラー件数は1レコード当たり1件とします。そのため,1レコードに複数のエラーがあるときのエラー件数は1件となります。

伝送ファイルのフォーマットチェック,および金融機関コードチェックについては,「8.4.4 消込情報ファイルの変換」を参照してください。

-dat

MPNセンタから媒体で受け取った伝送ファイルをファイル変換する場合に指定するオプションです。異常時運用の場合だけ指定してください。なお,伝送ファイルに指定された店舗コードがALL0の場合,店舗コードを無視して処理を継続します。

戻り値

0:正常終了

1:消込情報ファイルの変換の中断(消込情報ファイルがすでにあり,処理の続行を指定しない場合)

上記以外:エラーリターン

消込情報ファイルの変換の各チェックが,すべて正常に終了した場合だけ,戻り値は0になります。各チェックの一部が正常終了した場合は,戻り値は上記以外のエラーリターンです。ただし,正常終了したレコードはファイルとして出力されます。

注意