消込情報ファイルの変換とは，伝送ファイルを消込情報ファイルに変換する操作です。伝送ファイルは，MPNセンタからファイル転送によって，通信サーバfor Billerに送られます。収納機関コードごとに実行できます。

消込情報ファイルの変換では，次に示すチェック機能があります。

• 伝送ファイルのフォーマットチェック
  伝送ファイルのMPNヘッダー部，ヘッダーレコードなどの内容をチェックします。
  
• 対象金融機関チェック
  伝送ファイル内の項目についてDBの対象金融機関情報格納用テーブルの内容と一致しているかどうかをチェックしています。対象金融機関チェックのチェック項目を次に示します。
  

  表8-6　対象金融機関チェックのチェック項目

  伝送ファイルの項目	DBのテーブルの項目
  ヘッダーレコードの「金融機関コード」	「金融機関コード」
  データレコードの「金融機関店舗コード」	「店舗コード」
  データレコードの「チャネル区分」	「チャネル区分」
  データレコードの「収納識別情報」にある「税目・料金番号」※	「納付区分」※

  注※

  この項目は，地方税・地公体料金の場合だけチェックします。

  
  

伝送ファイルのフォーマットチェック，および対象金融機関チェックでエラーメッセージが出力されます。対象金融機関チェックでエラーとなった場合は，消込情報ファイルのリターン情報に，仮消込情報としてリターンコードを設定します。設定するリターンコードと，各リターンコードの説明を次に示します。

表8-7　仮消込情報として設定するリターンコード（消込情報ファイルの変換）

リターンコード	説明
HMPNA002※1	金融機関コード，または店舗コードがDBの対象金融機関情報格納用テーブルに登録されているものと不一致の場合 税目・料金番号※2，金融機関コード，店舗コード，およびチャネル区分は一致しているが，適用年月日は範囲外の場合
HMPNA010※1	税目・料金番号※2，金融機関コード，および店舗コードは一致しているが，チャネル区分が不一致の場合
HMPNA013※1	金融機関コード，および店舗コードは一致しているが，税目・料金番号※2は不一致の場合

注※1

対象金融機関チェックでエラーの場合に設定しますが，正常に処理します。

注※2

税目・料金番号は，地方税・地公体料金の場合だけ設定しています。一般料金で税目・料金番号を設定していた場合，チェック範囲外となります。

消込情報ファイルの変換コマンド（hmpnpayfile）のオプションを指定すると，次の機能が追加されます。

• エラーメッセージの出力件数を指定する機能
• MPNセンタから媒体で受け取った伝送ファイルをファイル変換する機能

消込情報ファイルの変換コマンドの詳細については，「10.3　コマンドの詳細　hmpnpayfile（消込情報ファイルの変換）」を参照してください。