Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

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付録D.2 DB Utility for Billerのインストールと環境設定

DB Utility for Billerのインストール,および環境設定の方法について説明します。

また,DB Utility for Billerのインストール前に,HiRDBのインストール,および環境設定を必ずしてください。

<この項の構成>
(1) インストール/環境設定する前に
(2) インストール
(3) DB Utility for Billerの環境設定

(1) インストール/環境設定する前に

DB Utility for Billerのインストールおよび環境設定をする前に,注意する点を説明します。

インストールされているソフトウェアによって,DB Utility for Billerをインストールできる場合と,できない場合があります。インストールされているソフトウェアとDB Utility for Billerのインストール状態について次に示します。

表D-1 DB Utility for Billerのインストール状態

インストールされている
ソフトウェア
DB Utility for Billerのインストール
通信サーバBase ×
通信サーバfor Biller ×
DB Utility for Biller

(凡例)
○:インストールできるが,アンインストールしてからインストールすることを推奨する。
×:インストールできない。必ずアンインストールしてから,インストールすること。

インストールに失敗した場合は,必ずアンインストールしてからインストールしてください。また,アンインストールする際,ユーザーが任意で作成したファイルは削除されません。ファイルの削除および移動は,ユーザー自身で行ってください。

(2) インストール

DB Utility for Billerをインストールするには,日立PPインストーラを実行してください。アンインストールする場合も同様です。

(3) DB Utility for Billerの環境設定

DB Utility for Billerの環境設定は,次の手順で行ってください。

  1. セットアップディレクトリを作成する
    次の形式で,DB Utility for Billerのセットアップディレクトリを作成してください。この操作はスーパーユーザーで行ってください。
    # mkdir セットアップディレクトリ
    なお,「/usr」,「/usr/bin」,「/」などOSが使用するディレクトリでセットアップすると,OSに不具合が生じる場合があります。これらのディレクトリにはセットアップしないでください。
  2. セットアップコマンド(hmpnsetup)を実行する
    次の形式で,セットアップコマンドを実行してください。
    # /opt/hitachi/HMPN/bin/hmpnsetup -s (DB Utility for Billerセットアップディレクトリ)
    なお,DB Utility for Billerをアンセットアップする場合は,セットアップコマンドに「-d」オプションを付けて実行してください。
    セットアップコマンドの詳細については,「付録D.7(3)(h) hmpnsetup(セットアップ)」を参照してください。
    注※
    環境変数LANG,およびTZを必ず設定した環境で,セットアップコマンドを実行してください。
  3. 環境変数を設定する
    DB Utility for Biller管理者の環境で,次の環境変数を設定してください。なお,DB Utility for Biller管理者は,HiRDBの権限が必要です。必要なHiRDBの権限については,「3.3 前提ソフトウェアの環境設定」を参照してください。

    表D-2 DB Utility for Biller管理者の環境に設定する環境変数

    環境変数名 設定内容
    HMPNDIR DB Utility for Billerのセットアップディレクトリを指定します。
    PATH DB Utility for Billerが提供するコマンドが動作するために必要なパスを指定します。
    (HiRDBセットアップディレクトリ)/bin:(DB Utility for Billerセットアップディレクトリ)/bin
    LIBPATH(AIX 5Lの場合)
    SHLIB_PATH(HP-UXの場合)
    共用ライブラリのサーチパスを指定します。
    /lib:/usr/lib:/opt/hitachi/common/lib:(HiRDBセットアップディレクトリ)/lib:(DB Utility for Billerセットアップディレクトリ)/usrlib:(DB Utility for Billerセットアップディレクトリ)/lib
    NLSPATH メッセージカタログへのパスを指定します。
    /usr/lib/nls/msg/%L/%N:/usr/lib/nls/%l/%t/%c/%N:(DB Utility for Billerセットアップディレクトリ)/lib/msg/%L/%N
    LANG 言語環境を指定します。
    • AIX 5Lの場合
      CまたはJa_JP
    • HP-UXの場合
      Cまたはja_JP.SJIS
    PDHOST 通信サーバfor Billerで使用するDBがHiRDBの場合に,HiRDBのホスト名を指定します。HiRDB/Single Serverの場合はHiRDB/Single Serverのあるホスト名を,HiRDB/Parallel Serverの場合はシステムマネジャのあるホスト名を指定します。また,通信サーバシステム定義の「BL_ENV」に指定した「PDHOST」と同じ値を指定してください。「BL_ENV」については,「4.4.4(5) 通信サーバfor Biller共通定義」を参照してください。
    PDDIR HiRDBのセットアップディレクトリを絶対パスで指定します。
    PDUSER HiRDBにアクセスするユーザー名,およびパスワードを指定します。指定するユーザー名は通信サーバ管理者にしてください。通信サーバシステム定義の「BL_ENV」に指定した「PDUSER」と同じ値を指定してください。「BL_ENV」については,「4.4.4(5) 通信サーバfor Biller共通定義」を参照してください。
    PDNAMEPORT HiRDBサーバのポート番号を指定します。通信サーバシステム定義の「BL_ENV」に指定した「PDNAMEPORT」と同じ値を指定してください。「BL_ENV」については,「4.4.4(5) 通信サーバfor Biller共通定義」を参照してください。
    PDCONFPATH HiRDBのシステム定義ファイルを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。