Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
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4.4.2 クラスタ環境でのGlobal Link Managerの再インストールまたはアップグレードインストール
すでにクラスタ環境でシステムを構成している状態で,次のインストールを実施する手順について説明します。
- 同一バージョンのGlobal Link Managerを上書きで再インストール
- 新しいバージョンのGlobal Link Managerでアップグレードインストール
実行系にしたノードでサービスがオンラインになっていない場合は,オンラインにしてから再インストールまたはアップグレードインストールをしてください。
- 注意事項
-
- この項の構成
- (1) Global Link Managerの再インストールまたはアップグレードインストール
- クラスタソフトウェアを表示します。
[スタート]-[コントロールパネル]-[管理ツール]-[フェールオーバー クラスタ管理]を選択します。
- Global Link Managerが使用するサービスを登録しているグループを実行系に切り替えます。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012以外)を使用する場合:
- フェールオーバークラスタ管理でGlobal Link Managerが使用するサービスを登録しているリソースグループを右クリックし,[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動]を選択します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012)を使用する場合:
- フェールオーバークラスタマネージャーでGlobal Link Managerが使用するサービスを登録している役割を右クリックし,[移動]-[ノードの選択]を選択します。
- HiRDBが使用するポート番号をデフォルト値※以外に変更して運用している場合は,使用しているポート番号を控えておきます。
- 注※
- デフォルト値は次のとおりになります。
- バージョンv8.0.0以降:22032/tcp
- データベースのバックアップを取ります。
データベースのバックアップ方法については,「3.4.1 Global Link Managerのデータベースのバックアップ」を参照してください。
- 実行系ノードにGlobal Link ManagerのインストールDVD-ROMをセットします。
表示されたウィンドウの[Hitachi Global Link Manager Software]の横にある[Install]ボタンをクリックします。
ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。
インストーラーは,<インストールDVD-ROMをセットしたドライブ>:\HGLMに格納されています。
インストーラーが起動すると,Hitachi Global Link Managerのインストールへようこそ(上書き)ダイアログが表示されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Dynamic Link Managerインストーラーダウンロード機能ダイアログが表示されます。
HDLMインストーラーのダウンロード機能を有効にする場合は,チェックボックスをオンにします。ダウンロード機能を有効にすると,HDLMインストーラーのファイルがGlobal Link Managerサーバに格納され,クライアントのWebブラウザーからダウンロードできるようになります。
すでにダウンロード機能を有効にしてインストール済みの場合は,このダイアログは表示されません。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはほかのHitachi Command Suite製品のサービスが起動しているときは,Hitachi Command Suite製品のサービスの停止ダイアログが表示されます。
[次へ]ボタンをクリックすると,Hitachi Command Suite製品のサービスがオフラインとなり,フェールオーバーが抑止されます。
- 注意事項
-
- Global Link Managerの新規インストールをインストール実行前にキャンセルした場合,Hitachi Command Suite製品のサービスはオフラインで,フェールオーバーが抑止された状態のままとなります。Global Link
Managerを新規インストールしないでHitachi Command Suite製品の運用を継続する場合,「(3) クラスタ管理アプリケーションでのサービスオンライン」を参照してHitachi Command Suite製品のサービスをオンラインかつフェールオーバーが有効な状態にしてください。
- [次へ]ボタンをクリックします。
32ビット版のHitachi Command Suite共通コンポーネントが存在する環境に,このインストールによって,64ビット版Hitachi Command Suite共通コンポーネントが初めてインストールされる場合,データベース退避先設定ダイアログが表示されます。
Hitachi Command Suite製品をv7以前からv8へアップグレードするために,Hitachi Command Suite製品のデータベースファイルの退避先を指定してください。デフォルトとは別のフォルダを指定する場合,次の規則に従ってください。
- 148バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。
- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
Hitachi Command Suite製品のデフォルトのデータベース退避先は,次のとおりです。
<指定したGlobal Link Managerのインストール先フォルダ>\databackup
- [次へ]ボタンをクリックします。
Global Link ManagerのプロパティファイルおよびHitachi Global Link Managerのパス稼働率情報およびプロパティファイルの退避先設定ダイアログが表示されます。デフォルトとは別のフォルダを指定する場合,次の規則に従ってください。
- 138バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。
- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
Global Link Managerのプロパティファイルおよびパス稼働率情報の退避先は,次のとおりです。
<指定したGlobal Link Managerのインストール先フォルダ>\databackup
- [次へ]ボタンをクリックします。
Windowsファイアウォール機能がインストールされている場合,Windowsファイアウォール例外登録ダイアログが表示されます。ダイアログの内容を確認して,[次へ]ボタンをクリックしてください。Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびSNMP Trapを受信するポート番号が,Windowsファイアウォールの例外として登録されます。
- 注意事項
- Windowsファイアウォールの例外登録を実行することで,インストールの時間は約15分多く掛かることがあります。Global Link Managerのインストール後にファイアウォールを有効にした場合は,手動で例外に登録する必要があります。手動で例外に登録する方法は,「3.9.2 Windowsファイアウォールを有効にした場合の設定」を参照してください。
- インストール情報を確認し,[インストール]ボタンをクリックします。
インストール処理が開始され,途中の処理状況を示す幾つかのダイアログが表示されます。上書きインストールでは,Global Link Managerのデータベースは初期化されません(データベースファイルが壊れている場合を除く)。HGLM設定の完了ダイアログが表示されたら,インストールで設定した情報を確認してください。
HGLMログイン画面URLに設定されている値が,Global Link Managerをインストールしたサーバの情報と異なる場合,次を参照し,変更してください。
- [次へ]ボタンをクリックします。
正常にインストールが完了した場合は,インストールの完了ダイアログが表示されます。
- [完了]ボタンをクリックして,インストールを完了します。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスは,オフラインとなっています。
- パス稼働情報のレポート出力機能を使用する場合で,レポートの保存先が共有ディスクになっていないときは,プロパティファイル(server.properties)を編集します。
server.propertiesファイルの格納先を次に示します。
<Global Link Managerインストールフォルダ>\conf
レポートの保存先フォルダを,共有ディスク上のフォルダに変更します。
server.pathreport.log_locationに<レポートの保存先フォルダ>を指定します。<レポートの保存先フォルダ>は,共有ディスク上に配置します。150バイト以内の絶対パスで指定してください。パスの区切り文字の(\)は,2つ続けて指定してください。
記述例を次に示します。
server.pathreport.log_location=E:\\HGLAM\\pathreport
パス稼働情報に関するプロパティファイルの設定については,「3.5.1 Global Link Managerサーバの設定の変更」をあわせて参照してください。
- アップグレードまたは上書きインストール前の環境で,HiRDBが使用するポート番号をデフォルト値以外に変更して運用していた場合,ポート番号を設定します。
Global Link Managerのバージョンがv8より前の場合,HiRDBが使用するポート番号の設定がデフォルト値(22032/tcp)に戻ります。このため,ポート番号をデフォルト値以外に変更して運用していた場合,控えておいたアップグレードまたは上書きインストール前の環境でのポート番号と同じ番号を設定します。
重要:Hitachi File Services Managerを使用している場合は,控えておいたアップグレードまたは上書きインストール前の環境でのポート番号とは異なる番号を設定してください。
- Global Link Managerのサービスを登録するリソースグループの所有者を実行系ノードから待機系ノードに移動します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012以外)を使用する場合:
- フェールオーバークラスタ管理でGlobal Link Managerが使用するサービスを登録しているリソースグループを右クリックし,[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動]を選択します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012)を使用する場合:
- フェールオーバークラスタマネージャーでGlobal Link Managerが使用するサービスを登録している役割を右クリックし,[移動]-[ノードの選択]を選択します。
- 待機系ノードにGlobal Link Managerを上書きまたはアップグレードインストールします。
クラスタ構成の選択ダイアログで,動作モードは「待機系」を選択してください。その他の項目は実行系と同じ値を設定してください。
- クラスタ環境での運用を開始します。
詳細については,「4.4.5 クラスタ環境でのGlobal Link Managerの運用開始」を参照してください。
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