すでにインストールされているGlobal Link Managerのバージョンよりも新しいバージョンにしたい場合,アップグレードインストールを行います。
アップグレードインストールをする前には,インストールの準備が整っていることを確認してください。インストールの準備が整っているかどうかを確認するには,「2.1.1 Global Link Managerのインストールの準備」を参照してください。
- 注意事項
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- Global Link Managerをアップグレードインストールする場合,ディスクの空き容量を十分に確保してください。データベースファイルの格納先のディスクに必要な空き容量は4GBです。
アップグレードインストールについて,次の場合の手順を説明します。
同じバージョン間でアップグレードインストールする場合のアップグレードインストールの手順は次のとおりです。
- Global Link ManagerのインストールDVD-ROMをセットします。
インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。
インストーラーは,<インストールDVD-ROMをセットしたドライブ>:\HGLMに格納されています。
インストーラーが起動すると,Microsoft Visual C++ 2015再頒布可能パッケージ(Microsoft Visual C++ 2015 Redistributable Package (x86)およびMicrosoft Visual
C++ 2015 Redistributable Package (x64))が自動的にインストールされます。
- 再頒布可能パッケージのインストールが完了した時点で再起動を要求される場合があります。その場合は,再起動後にGlobal Link Managerのインストールが開始されます。
- インストール先の環境に,すでに同じバージョン以上のMicrosoft Visual C++ 2015再頒布可能パッケージがインストールされている場合,この処理はスキップされます。
この処理が完了すると,Hitachi Global Link Managerのインストールへようこそ(アップグレード)ダイアログが表示されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Dynamic Link Managerインストーラーダウンロード機能ダイアログが表示されます。
HDLMインストーラーのダウンロード機能を有効にする場合は,チェックボックスをオンにします。ダウンロード機能を有効にすると,HDLMインストーラーのファイルがGlobal Link Managerサーバに格納され,クライアントのWebブラウザーからダウンロードできるようになります。
すでにダウンロード機能を有効にしてインストール済みの場合は,このダイアログは表示されません。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントまたはほかのHitachi Command Suite製品のサービスが起動しているときは,次の画面が表示されます。
- Hitachi Command Suite製品のサービスの停止ダイアログが表示されます。[次へ]ボタンをクリックすると,Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびほかのHitachi Command Suite製品のサービスが停止されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Windowsファイアウォール機能がインストールされている場合,Windowsファイアウォール例外登録ダイアログが表示されます。ダイアログの内容を確認して,[次へ]ボタンをクリックしてください。Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびSNMP Trapを受信するポート番号が,Windowsファイアウォールの例外として登録されます。
- 注意事項
- Windowsファイアウォールの例外登録を実行することで,インストールの時間は約15分多く掛かることがあります。Global Link Managerのインストール後にファイアウォールを有効にした場合は,手動で例外に登録する必要があります。手動で例外に登録する方法は,「3.9.2 Windowsファイアウォールを有効にした場合の設定」を参照してください。
- インストール後にHitachi Command Suite製品のサービスを起動するかどうかを選択します。
インストール後にHitachi Command Suite製品のサービスを起動するかどうかを確認するダイアログが表示されます。
- インストール後にサービスを起動するかどうかを選択します(任意)。
[はい]または[いいえ]ボタンをクリックすると,インストール前の確認ダイアログが表示されます。
- インストール情報を確認し,[インストール]ボタンをクリックします。
インストール処理が開始され,途中の処理状況を示す幾つかのダイアログが表示されます。アップグレードインストールでは,Global Link Managerのデータベースは更新されます(データベースファイルが壊れている場合を除く)。HGLM設定の完了ダイアログが表示されたら,インストールで設定した情報を確認してください。
HGLMログイン画面URLに設定されている値が,Global Link Managerをインストールしたサーバの情報と異なる場合,次を参照し,変更してください。
- [次へ]ボタンをクリックします。
正常にインストールが完了した場合は,インストールの完了ダイアログが表示されます。
- [完了]ボタンをクリックして,インストールを完了します。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスの稼働状態は,インストールで設定した状態に応じて異なります。クラスタ構成で待機系ノードとしてインストールした場合は,サービスは開始されません。クラスタ構成で運用するための設定を続けてください。
HDLMのバージョンが5.9以降のホストを対象に,パスの稼働実績に関する情報をレポートで出力できます。パス稼働情報のレポート出力機能を使用するには,プロパティファイル(server.properties)のserver.pathreport.enableを変更する必要があります。プロパティファイルの設定方法については,「3.5 Global Link Managerの環境設定の変更」を参照してください。
メッセージID「KAIF40094-E」のデータベースの更新に失敗した旨のメッセージが表示された場合,手動でデータベースを更新する必要があります。
Global Link Managerのデータベースを更新する手順を次に示します。
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントが起動していることを確認します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /status
Hitachi Command Suite共通コンポーネントが起動している場合は,次のコマンドを実行してください。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
- 次のコマンドを実行して,HiRDBを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
- 次のコマンドを実行して,データベースを更新します。
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamdbupdate
実行を確認するメッセージが表示されます。実行する場合は,「Y」を入力します。
"Are you sure to execute the database update command? (Y/N)"
hglamdbupdateコマンドには,次の表に示すオプションを指定できます。
表2-2 hglamdbupdateコマンドのオプション
項目 |
説明 |
-x |
データベース更新時のメッセージやエラーメッセージを出力させないときに指定します。ただし,このオプションを指定しても,オプションエラーのメッセージは表示されます。 |
-f <メッセージの出力ファイル>
|
データベース更新時のメッセージやエラーメッセージをファイルに記録するときに指定します。相対パス,絶対パスのどちらでも指定できます。255バイト以内のパスを指定してください。使用できる文字を次に示します。 A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:)が使用できます。
|
-s |
実行を確認するメッセージを出力させないときに指定します。 |
- 次のコマンドを実行して,HiRDBを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /stop
- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
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