Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
Global Link Managerサーバの設定を変更する場合,server.propertiesファイルの各プロパティの値を変更します。プロパティの値の入力規則は次のとおりです。
server.pathreport.log_location=C:\\Program Files\\HiCommand\\HGLAM\\pathreport
Global Link Managerサーバの設定を変更するためのプロパティの一覧を次の表に示します。
表3-3 サーバの設定を変更するためのプロパティ(server.properties)
項番 | プロパティ名 | 内容 |
---|---|---|
1 | server.thread.max_size | 同時実行スレッドの最大数を指定します。
デフォルト値:15 |
2 | server.task.max_queue_size | タスクキューの最大数を指定します。この値は,Global Link Manager GUIから一度に操作できるホストの最大数になります。
デフォルト値:100 |
3 | server.dbms.sweep_init | サーバ起動時から初回の空きページを回収するまでの時間を指定します。 指定できる値:1~60(分) デフォルト値:5 |
4 | server.dbms.sweep_interval | 前回実行から次の空きページを回収するまでの間隔を指定します。 指定できる値:60~100000(分) デフォルト値:10080 |
5 | server.agent.max_retry_count | 処理中の共通エージェントコンポーネントに対して,処理が完了したかどうか確認するための最大リトライ回数を指定します。 指定できる値:1~350(回) デフォルト値:110 |
6 | server.agent.timeout | HDLMからの応答が無かったときに,タイムアウトを検知する時間を指定します。 指定できる値:60~3600(秒) デフォルト値:1200 |
7 | server.snmp.trap | SNMP Trap受信機能を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します※6。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※1 |
8 | server.snmp.trap_port_num | SNMP Trapを受信するポート番号を指定します※6。
デフォルト値:22620※1 |
9 | server.snmp.trap_thread_num | SNMP Trapを処理するスレッド数を指定します。 指定できる値:1~10(個) デフォルト値:3 |
10 | server.snmp.trap_max | SNMP Trap(アラート)を最大何件保持するかを指定します。 指定できる値:1000~30000(件) デフォルト値:10000 |
11 | server.snmp.auto_set | ホストの追加時またはホスト情報の更新時に,そのホストに対してアラートの通知設定を自動で実行するかどうかを指定します。自動で実行する場合はtrueを,自動で実行しない場合はfalseを指定します。
デフォルト値:true※9 |
12 | server.snmp.trap_community | SNMP Community値を指定します※6。 指定できる値:15文字以下の英数字(a~z,A~Z,0~9)※7 デフォルト値:public |
13 | server.snmp.trap_ip_address | SNMP Trapの通知先のIPアドレスを指定します。IPv4アドレスで指定します。SNMP Trapの通知先は,Global Link Managerをインストールしたサーバになります。Global Link ManagerをインストールしたサーバのIPアドレスを変更した場合は,このプロパティの値も必ず変更してください※6。
デフォルト値:-※1 |
14 | server.snmp.trap_ipv6_address | SNMP Trapの通知先のIPアドレスを指定します。IPv6アドレスで指定します。SNMP Trapの通知先は,Global Link Managerをインストールしたサーバになります。Global Link ManagerをインストールしたサーバのIPアドレスを変更した場合は,このプロパティの値も必ず変更してください※6。
デフォルト値:-※1 |
15 | gui.indicator.auto_refresh_interval | Global Link Manager GUIのダッシュボードの自動更新間隔を指定します。 指定できる値:1~10000(分) デフォルト値:1 |
16 | server.snmp_transfer.enable | アラート転送を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。
デフォルト値:false |
17 | server.snmp_transfer.ip_address | アラート転送の転送先サーバのIPアドレスを指定します。IPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。 Global Link Managerサーバと転送先サーバとの間にファイアウォールが設置されている場合は,あらかじめファイアウォールに転送先サーバのIPアドレスやポート番号などの情報を設定しておいてください。
デフォルト値:なし |
18 | server.snmp_transfer.port_num | アラート転送の転送先サーバのポート番号を指定します。 Global Link Managerサーバと転送先サーバとの間にファイアウォールが設置されている場合は,あらかじめファイアウォールに転送先サーバのIPアドレスやポート番号などの情報を設定しておいてください。 指定できる値:1~65535(番号) デフォルト値:162 |
19 | server.snmp_transfer.critical_enable | アラート転送の際にCriticalレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
20 | server.snmp_transfer.error_enable | アラート転送の際にErrorレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
21 | server.snmp_transfer.warning_enable | アラート転送の際にWarningレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
22 | server.snmp_transfer.information_enable | アラート転送の際にInformationレベルのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
23 | server.snmp_transfer.path_enable | アラート転送の際にカテゴリーがPathのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
24 | server.snmp_transfer.host_enable | アラート転送の際にカテゴリーがHostのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
25 | server.snmp_transfer.hdlm_enable | アラート転送の際にカテゴリーがHDLMのアラートを転送するかどうかを指定します。転送する場合はtrueを,転送しない場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true※2 |
26 | server.snmp.alert_refresh_enable | パス障害時のアラート受信時にホストの自動更新を有効にするかどうかを指定します※8。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
27 | server.auto_refresh.enable | ホストの自動更新を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
28 | server.auto_refresh.interval | ホストの自動更新の更新間隔を指定します。 指定できる値:180~2880(分) デフォルト値:180 |
29 | server.auto_refresh.thread_num | ホストの自動更新で同時に実行できる最大数を指定します。
デフォルト値:5 |
30 | server.pathreport.enable | レポートを出力するために,Global Link ManagerがHDLMからパス稼働情報(パスステータスログ)を取得するかどうかを指定します。取得する場合はtrueを,取得しない場合はfalseを指定します。※3
デフォルト値:false |
31 | server.pathreport.log_location | パス稼働情報(パスステータスログ)を保存するフォルダを指定します。このフォルダの配下には,サブフォルダ「\PathStatusLog\<ホストのIPアドレス>」が作成され,次の形式でCSVファイルが出力されます。 PathStatusLog_<ホストのIPアドレス>_<日付>.csv IPv6形式の場合,<ホストのIPアドレス>は「:」が「-」に置き換わります。 すでにパス稼働情報(パスステータスログ)を出力している場合に,保存するフォルダを変更するときは,出力済みのパス稼働情報(パスステータスログ)を変更後のフォルダへ移動する必要があります。移動する手順については,「(1) パス稼働情報(パスステータスログ)の保存先フォルダを変更する場合」を参照してください。 フォルダがデフォルト値の場合は,Global Link Managerのアンインストール時に削除されます。デフォルト値以外のフォルダを指定した場合は削除されないため,手動で削除する必要があります。
デフォルト値:<Global Link Managerのインストールフォルダ>\pathreport |
32 | server.pathreport.log_total_size_per_host | ホスト当たりのパス稼働情報(パスステータスログ)のサイズを指定します。 指定した値を超えた場合,ファイル名に含まれる日付の古いファイルから削除されます。必要に応じてバックアップを取得してください。大規模構成の場合,デフォルト値で約90日が目安となります。 指定できる値:10~1024(MB) デフォルト値:100 |
33 | server.network_scan.thread_num | ネットワークスキャンで同時にホストを追加できる最大数を指定します。
デフォルト値:3 |
34 | server.trouble_detection.enable | パス障害検知機能を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
35 | server.alert_gathering.interval | アラートのE-mail通知機能でアラート情報の集約期間を指定します。 指定できる値:0~1440(分) デフォルト値:10 |
36 | server.alert_email.from.address | アラートのE-mail通知機能でGlobal Link Managerサーバから送信するE-mailの送信元アドレスを変更する場合に指定します。
デフォルト値:なし(匿名アドレスを使用する) |
37 | gui.export.version | 管理情報のCSVファイルを出力するときに,Global Link Managerのどのバージョンの形式で出力するか指定します。値が指定されていない場合,または不正な値を指定した場合は,最新バージョンの形式で出力します。 指定できる値:5.0,5.6,5.7,6.0,6.1,6.2,6.3,7.2,7.3,7.6または8.0 デフォルト値:なし(最新バージョンの形式で出力する) |
38 | gui.report.version | レポートを出力するときに,Global Link Managerのどのバージョンの形式で出力するか指定します。値が指定されていない場合,または不正な値を指定した場合は,最新バージョンの形式で出力します。 指定できる値:7.2,7.6または8.0 デフォルト値:なし(最新バージョンの形式で出力する) |
39 | gui.id_take_over.view | gui.export.versionまたはgui.report.versionがv7.6以前で,仮想IDを使用する場合,次に示す情報をCSVファイルにエクスポートするかどうか指定します。エクスポートする場合はtrueを,エクスポートしない場合はfalseを指定します。
デフォルト値:false |
40 | gui.physical.view | 管理対象ホストから取得したパスが次の情報の場合,物理情報をHitachi Global Link Manager管理画面上のパス一覧に表示するかどうか指定します。表示する場合はtrueを,表示しない場合はfalseを指定します。
デフォルト値:true |
41 | getlogs.pathreport.get_mode | Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する方法を指定します。 指定できる値:0~3 0:取得しない 1:すべてのホストを対象に,現在日から90日前までのログを取得する 2:特定のホストを対象に,ログの取得開始日と終了日を指定する(この値を指定する場合,getlogs.pathreport.host,getlogs.pathreport.startDateおよびgetlogs.pathreport.endDateを設定してください) 3:server.pathreport.log_locationで指定したフォルダすべてを取得する デフォルト値:0 |
42 | getlogs.pathreport.host | Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する際に,対象となるホストのIPアドレスを指定します。IPv4アドレスまたはIPv6アドレスで指定します。複数指定する場合,コンマで区切って指定します。 getlogs.pathreport.get_modeの値が2の場合だけ,この値は有効となります。 指定できる値:文字列 デフォルト値:なし(すべてのホストを対象とする) |
43 | getlogs.pathreport.startDate | Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する開始日を指定します。「yyyymmdd」の形式で指定します。 getlogs.pathreport.get_modeの値が2の場合だけ,この値は有効となります。 指定できる値:文字列 デフォルト値:なし(ファイル名の日付が最も古いものから取得する) |
44 | getlogs.pathreport.endDate | Global Link Managerの保守情報※5として,パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する終了日を指定します。「yyyymmdd」の形式で指定します。 getlogs.pathreport.get_modeの値が2の場合だけ,この値は有効となります。 指定できる値:文字列 デフォルト値:なし(ファイル名の日付が最新のものまで取得する) |
45 | server.https.enable | SSL通信を有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:false |
46 | server.https.truststore | hglamkeytoolユーティリティで指定したトラストストアーファイルを指定します。255バイト以内の絶対パスで指定します。
デフォルト値:なし |
47 | gui.hdlm_installer.downloadfromdvd.enable | DVD-ROMからのHDLMインストーラーのダウンロードを有効にするかどうかを指定します。有効にする場合はtrueを,無効にする場合はfalseを指定します。 指定できる値:trueまたはfalse デフォルト値:true |
48 | gui.hdlm_installer.fromdvd.location | DVD-ROMのマウント先のフォルダを指定します。 gui.hdlm_installer.downloadfromdvd.enableの値がtrueの場合だけ,この値は有効となります。 指定できる値:文字列 デフォルト値:<Global Link Managerのインストール時に使用したDVDのドライブ>\\HGLM |
パス稼働情報(パスステータスログ)の保存先フォルダを変更する場合,出力済みのパス稼働情報(パスステータスログ)を変更後のフォルダへ移動する必要があります。次の手順を実行してください。
同じマシンにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動または停止すると,ほかのHitachi Command Suite製品のサービスも一緒に起動または停止されます。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamexport /dir <エクスポート先フォルダ名><エクスポート先フォルダ名>は絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
"C:\Program Files\HiCommand\HGLAM\bin\hglamexport" /dir "C:\hglam export"
<Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglamimport /report <エクスポートデータ格納先フォルダ名><エクスポートデータ格納先フォルダ名>には,hglamexportコマンドでエクスポートしたデータの格納先フォルダを絶対パスで指定します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
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