Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
Global Link Managerの保守情報を採取するには,hcmds64getlogsコマンドを使用します。
hcmds64getlogsコマンドは,障害が発生した状態で使用してください。
hcmds64getlogsコマンドを実行すると,次のファイルを採取して,アーカイブします。
表7-4 hcmds64getlogsコマンドで採取する情報
項番 | ファイルの種類 | アーカイブファイル名(デフォルト) |
---|---|---|
1 | イベントログファイル | HiCommand_log.jar |
2 | メッセージログファイル | |
3 | インストーラートレースログファイル | |
4 | アンインストーラートレースログファイル | |
5 | トレースログファイル | |
6 | プロパティファイル | |
7 | InstallShieldログファイル | |
8 | バージョンファイル | |
9 | データベースの障害分析用ログファイル | |
10 | パス稼働情報(パスステータスログ) | |
11 | データベースの詳細ログファイル | HiCommand_log.hdb.jar |
12 | データベースファイル | HiCommand_log.db.jar |
13 | データベースのテーブルデータファイル | HiCommand_log.csv.jar |
項番1~4のログファイルを参照しても,障害の原因がわからない場合は,項番1~10がアーカイブされたファイルを問い合わせ窓口に送付して,解析を依頼してください。項番11~13のアーカイブファイルを送付するかどうかは問い合わせ窓口の指示に従ってください。Hitachi Command Suite共通コンポーネントが起動していないと,項番12のアーカイブファイルは取得できません。
項番1~4のログファイルの確認方法は「7.4 Global Link Managerのログファイルの確認」を参照してください。
ホストの追加,ホストの更新,またはレポート出力でエラーが発生し,保守情報が必要となった場合,「表7-4 hcmds64getlogsコマンドで採取する情報」 の項番11のパス稼働情報(パスステータスログ)を取得します。パス稼働情報(パスステータスログ)を取得する場合は,プロパティファイル(server.properties)を変更してください。保守情報としてパス稼働情報(パスステータスログ)を取得する場合に,次のプロパティの値を変更するときは,Global Link Managerの再起動は不要です。
パス稼働情報(パスステータスログ)を取得するとアーカイブファイルのサイズが大きくなるおそれがあるため,デフォルトでは取得しないようになっています。プロパティファイルについては「3.5 Global Link Managerの環境設定の変更」を参照してください。
hcmds64getlogs /dir <フォルダ名> [/type HGLAM] [/arc <アーカイブファイル名>] [/logtypes <ログファイル種別>[ <ログファイル種別> ...]]
表7-5 hcmds64getlogsコマンドのオプションおよび引数
オプションおよび引数 | 説明 |
---|---|
/dir <フォルダ名> | 採取した保守情報を格納するローカルディスク上のフォルダ名を指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。 指定できる文字: 指定できる文字は,A~Z,a~z,0~9,'.','_'です。そのほかにパスの区切り文字として(\),(:),(/)が使用できます。パスに空白が含まれる場合は,パスの前後に'"'を指定します。 指定できる文字以外を指定した場合,メッセージが出力されコマンドが終了します。 指定できるパスの長さ: 指定できるパスの長さは,/typeオプションを指定するかどうかによって異なります。指定できるパスの長さを次に示します。
|
/type HGLAM またはGlobalLinkAvailabilityManager |
Global Link Managerの保守情報だけを採取する場合に指定します。このオプションを省略すると,同じサーバにインストールされている場合はほかのHitachi Command Suite製品の保守情報も採取します。 |
/arc <アーカイブファイル名> | アーカイブファイルの名称を指定する場合に指定します。このオプションを省略すると,「表7-4 hcmds64getlogsコマンドで採取する情報」に示すデフォルトのファイル名になります。アーカイブファイルは,/dirオプションで指定したフォルダの下に出力されます。 指定できる文字: 指定できる文字は,A~Z,a~z,0~9,'.','_'です。 指定できる文字以外を指定した場合,メッセージが出力されコマンドが終了します。 |
/logtypes <ログファイル種別>[ <ログファイル種別> ...] | 障害などの理由によって,特定のログファイルしか取得できない場合に,取得対象のログファイルの種別を指定します。 log:.jarファイルと.hdb.jarファイルだけを取得する場合に指定します。 db:.db.jarファイルだけを取得する場合に指定します。 csv:.csv.jarファイルだけを取得する場合に指定します。 複数の種別を指定する場合は,半角スペースで区切ってください。このオプションを省略した場合,すべてのログファイルが取得されます。 |
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