Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド
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4.4.1 クラスタ環境でのGlobal Link Managerの新規インストール
- 実行系ノードへの新規インストールから開始します。
ほかのHitachi Command Suite製品がクラスタ構成でインストールされている場合,Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループの所有者を待機系ノードから実行系ノードに移動し,IPアドレスと共有ディスクをオンラインにします。
- 実行系ノードにGlobal Link ManagerのインストールDVD-ROMをセットします。
表示されたウィンドウの[Hitachi Global Link Manager Software]の横にある[Install]ボタンをクリックします。
ウィンドウが表示されない場合は,インストーラー(setup.exe)を直接実行してください。
インストーラーは,<インストールDVD-ROMをセットしたドライブ>:\HGLMに格納されています。
インストーラーが起動すると,Hitachi Global Link Managerのインストールへようこそ(新規)ダイアログが表示されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
クラスタ構成の選択ダイアログが表示されます。「クラスタ構成でインストールする」にチェックを入れてください。ほかのHitachi Command Suite製品ですでにクラスタ構成としてセットアップされている場合,クラスタ構成の選択ダイアログは表示されません。
- [次へ]ボタンをクリックします。
クラスタ環境の設定ダイアログが表示されます。次の項目を設定してください。
ほかのHitachi Command Suite製品ですでにクラスタ構成としてセットアップされている場合,クラスタ環境の設定ダイアログは表示されません。
- 動作モード
実行系を選択してください。ほかのHitachi Command Suite製品がすでにクラスタ構成としてセットアップされている場合は選択不要です。
- リソースグループ名
Global Link Managerのサービスを登録するリソースグループ名を指定してください。
ほかのHitachi Command Suite製品でクラスタ構成のセットアップを完了している場合,入力不要です。Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループ名を変更した場合は,変更後のリソースグループ名を指定してください。
- 論理ホスト名
論理ホスト名を指定してください。ほかのHitachi Command Suite製品がすでにクラスタ構成としてセットアップされている場合は指定不要です。
- 実行系ノードのホスト名
実行系ノードのホスト名を指定してください。ほかのHitachi Command Suite製品がすでにクラスタ構成としてセットアップされている場合は指定不要です。
- 待機系ノードのホスト名
待機系ノードのホスト名を指定してください。ほかのHitachi Command Suite製品がすでにクラスタ構成としてセットアップされている場合は指定不要です。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Dynamic Link Managerインストーラーダウンロード機能ダイアログが表示されます。
HDLMインストーラーのダウンロード機能を有効にする場合は,チェックボックスをオンにします。ダウンロード機能を有効にすると,HDLMインストーラーのファイルがGlobal Link Managerサーバに格納され,クライアントのWebブラウザーからダウンロードできるようになります。
- [次へ]ボタンをクリックします。
ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合で,Hitachi Command Suite製品のサービスがオンラインとなっているときは,Hitachi Command Suite製品のサービスの停止ダイアログが表示されます。[次へ]ボタンをクリックすると,Hitachi Command Suite製品のサービスがオフラインとなり,フェールオーバーが抑止されます。
- 注意事項
-
- Global Link Managerの新規インストールをインストール実行前にキャンセルした場合,Hitachi Command Suite製品のサービスはオフラインで,フェールオーバーが抑止された状態のままとなります。Global Link
Managerを新規インストールしないでHitachi Command Suite製品の運用を継続する場合,「(3) クラスタ管理アプリケーションでのサービスオンライン」を参照してHitachi Command Suite製品のサービスをオンラインかつフェールオーバーが有効な状態にしてください。
- [次へ]ボタンをクリックします。
インストールフォルダの設定ダイアログが表示されます。
デフォルトとは別のフォルダにインストールする場合は,インストール先のフォルダを指定します。インストール先のフォルダを指定するときは,次の規則に従ってください。
- インストールフォルダとして,ドライブ直下(C:\,D:\など)を指定しないでください。
- 62バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。
- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
なお,次のフォルダにはインストールできません。
- %ProgramFiles(x86)%\以下
- %CommonProgramFiles(x86)%\以下
- %SystemRoot%\SysWOW64\以下
- %SystemRoot%\system32\以下
- %ProgramFiles%\WindowsApps\以下
Global Link Managerのデフォルトのインストールフォルダは,次のとおりです。
<システムドライブ>:\Program Files\HiCommand
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのデフォルトのインストールフォルダは,次のとおりです。
<システムドライブ>:\Program Files\HiCommand\Base64
ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされていないサーバにGlobal Link Managerをインストールする場合,Global Link ManagerとHitachi Command Suite共通コンポーネントはインストールフォルダの設定ダイアログで設定したフォルダにインストールされます。すでにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされているサーバにGlobal Link Managerをインストールする場合,Global Link Managerはインストールフォルダの設定ダイアログで設定したフォルダにインストールされますが,Hitachi Command Suite共通コンポーネントは,すでにインストールされているフォルダに上書きされます。Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダを確認する場合は,次のレジストリーキーを確認してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Hitachi\HiCommand Base 64\InstallPath
- [次へ]ボタンをクリックします。
Hitachi Global Link Managerのデータベースファイル格納先の設定ダイアログが表示されます。
デフォルトとは別のフォルダに格納する場合は,格納先のフォルダを指定します。格納先のフォルダを指定するときは,次の規則に従ってください。
- データベースファイル格納先フォルダとして,ドライブ直下(C:\,D:\など)を指定しないでください。
- 62バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。
- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
- 注意事項
-
- Hitachi Global Link Managerのデータベースファイルは,"<指定した格納先>\x64"フォルダ以下に作成されます。
- [次へ]ボタンをクリックします。
32ビット版のHitachi Command Suite共通コンポーネントが存在する環境に,このインストールによって,64ビット版Hitachi Command Suite共通コンポーネントが初めてインストールされる場合,データベース退避先設定ダイアログが表示されます。
Hitachi Command Suite製品をv7以前からv8へアップグレードするために,Hitachi Command Suite製品のデータベースファイルの退避先を指定してください。デフォルトとは別のフォルダを指定する場合,次の規則に従ってください。
- 148バイト以下の絶対パスで指定します。
- 次の半角文字で指定します。
A~Z a~z 0~9 . _ スペース
ただし,スペースとピリオドはフォルダ名の先頭と終端には指定できません。
また,スペースを2文字以上続けて指定できません。
- OSが予約済みの名称(CON,AUX,NUL,PRN,CLOCK$,COM1~COM9,LPT1~LPT9)を含まないように指定します。
Hitachi Command Suite製品のデフォルトのデータベース退避先は,次のとおりです。
<指定したGlobal Link Managerのインストール先フォルダ>\databackup
- [次へ]ボタンをクリックします。
Hitachi Global Link Managerサーバ情報の設定ダイアログが表示されます。
あらかじめ確認しておいた次の情報を指定します。
- HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceのポート番号
- SNMP Trap受信機能([有効にする]または[有効にしない])
「サーバのIPアドレスまたはホスト名」欄には,クラスタ環境の設定ダイアログで指定した論理ホスト名が非活性で表示され,編集できません。
すでにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,次の情報は非活性になります。
- HBase 64 Storage Mgmt Web Serviceのポート番号
- [次へ]ボタンをクリックします。
SNMP Trap受信機能で[有効にする]を選んだ場合,Hitachi Global Link Manager SNMP Trap接続情報の設定ダイアログが表示されます。[有効にしない]を選んだ場合は,次の手順へ進んでください。
あらかじめ確認しておいた次の情報を指定します。
- SNMP Trapを受信するIPアドレス(クラスタの論理IPアドレス)
- SNMP Trapを受信するポート番号
SNMP Trapを受信するIPアドレスには,Global Link ManagerサーバのIPアドレスが入力されています。空欄の場合は,サーバのIPアドレスを入力してください。
IPv6アドレスを指定する場合は,入力するIPアドレスを[ ]で囲んでください。
- 注意事項
- Device ManagerがインストールされているサーバにGlobal Link Managerをインストールする場合,SNMP Trapを受信するポート番号は,162以外の番号を指定してください。Device ManagerでSNMP Trap受信機能を使用している場合に,Global
Link Managerのインストール時にSNMP Trapを受信するポート番号に162を指定すると,Device Managerを起動できなくなります。
- [次へ]ボタンをクリックします。
Windowsファイアウォール機能がインストールされている場合,Windowsファイアウォール例外登録ダイアログが表示されます。ダイアログの内容を確認して,[次へ]ボタンをクリックしてください。Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびSNMP Trapを受信するポート番号が,Windowsファイアウォールの例外として登録されます。
- 注意事項
- Windowsファイアウォールの例外登録を実行することで,インストールの時間は約15分多く掛かることがあります。Global Link Managerのインストール後にファイアウォールを有効にした場合は,手動で例外に登録する必要があります。手動で例外に登録する方法は,「3.9.2 Windowsファイアウォールを有効にした場合の設定」を参照してください。
- インストール情報を確認し,[インストール]ボタンをクリックします。
インストール処理が開始され,途中の処理状況を示す幾つかのダイアログが表示されます。HGLM設定の完了ダイアログが表示されたら,インストールで設定した情報を確認してください。
HGLMログイン画面URLに設定されている値が,Global Link Managerをインストールしたサーバの情報と異なる場合,次を参照し,変更してください。
- [次へ]ボタンをクリックします。
正常にインストールが完了した場合は,インストールの完了ダイアログが表示されます。
- [完了]ボタンをクリックして,インストールを完了します。
- 注意事項
- ほかのHitachi Command Suite製品がインストールされていない環境への新規インストールの場合,この時点ではGlobal Link Managerが使用するサービスは,リソースグループに登録されていません。
- パス稼働情報のレポート出力機能を使用する場合は,プロパティファイル(server.properties)を編集します。
server.propertiesファイルの格納先を次に示します。
<Global Link Managerインストールフォルダ>\conf
レポートの保存先フォルダを,共有ディスク上のフォルダに変更します。
server.pathreport.log_locationに<レポートの保存先フォルダ>を指定します。<レポートの保存先フォルダ>は,共有ディスク上に配置します。150バイト以内の絶対パスで指定してください。パスの区切り文字の(\)は,2つ続けて指定してください。
記述例を次に示します。
server.pathreport.log_location=E:\\HGLAM\\pathreport
パス稼働情報に関するプロパティファイルの設定については,「3.5.1 Global Link Managerサーバの設定の変更」をあわせて参照してください。
- Hitachi Command Suite製品のサービスを登録しているリソースグループの所有者を実行系ノードから待機系ノードに移動します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012以外)を使用する場合:
- フェールオーバークラスタ管理でGlobal Link Managerが使用するサービスを登録しているリソースグループを右クリックし,[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動]を選択します。
- Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012)を使用する場合:
- フェールオーバークラスタマネージャーでGlobal Link Managerが使用するサービスを登録している役割を右クリックし,[移動]-[ノードの選択]を選択します。
- 待機系ノードにGlobal Link Managerをインストールします。
クラスタ構成の選択ダイアログで,動作モードとして「待機系」を選択してください。その他の項目は実行系と同じ値を設定してください。
- クラスタ環境での運用を開始します。
詳細については,「4.4.5 クラスタ環境でのGlobal Link Managerの運用開始」を参照してください。
Windows Server Failover Clusteringの設定をする前に,次の作業を実施してください。
- クラスタ化するサービスの集まり(サービスフェールオーバーの単位)であるクラスタグループ(リソースグループ)を用意してください。
- 実行系と待機系で引き継ぎできる共有ディスクとクラスタ管理IPアドレスを含めてリソースグループを構成してください。
- リソースの割り当て,削除および動作監視がWindows Server Failover Clusteringによって正常に制御できることを確認してください。
- ほかのHitachi Command Suite製品が登録されているリソースグループがすでにある場合は,そのリソースグループを使用してください。
- リソースグループは,Hitachi Command Suite製品に関連するリソースだけで構成してください。
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