Hitachi Global Link Manager 導入・設定ガイド

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3.4.1 Global Link Managerのデータベースのバックアップ

万が一のときに備えて,Global Link ManagerおよびそのほかのHitachi Command Suite製品のデータベースは,定期的にバックアップを取得しておくことをお勧めします。また,次の操作を実行する場合は,必ず事前にデータベースのバックアップを取得しておいてください。

Global Link ManagerおよびほかのHitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップを取得する手順を次に示します。このとき,データベースのほかに,Global Link Managerのプロパティファイルおよびパス稼働情報(パスステータスログ)のバックアップも取得しておきます。

同じマシンにほかのHitachi Command Suite製品がインストールされている場合,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを起動または停止すると,ほかのHitachi Command Suite製品のサービスも一緒に起動または停止されます。

この項の構成
(1) 非クラスタ構成の場合
(2) クラスタ構成の場合

(1) 非クラスタ構成の場合

  1. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントを停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
     
  2. 次のコマンドを実行して,HiRDBを起動します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
     
  3. 次のコマンドを実行して,データベースをバックアップします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64backups /dir <バックアップ先フォルダ名
    バックアップ先フォルダ名>はローカルディスク上のフォルダを絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
    コマンドを実行すると,コマンドを実行したサーバにインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップ(backup.hdb)が取得されます。このとき,Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびほかのHitachi Command Suite製品の設定ファイルもバックアップされます。
  4. 次のコマンドを実行して,プロパティファイルおよびパス稼働情報(パスステータスログ)をバックアップします。
    Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglambackup /dir <バックアップ先フォルダ名
    バックアップ先フォルダ名>は絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
    バックアップ先フォルダ名>に使用できる文字を次に示します。
    A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:),(/)が使用できます。パスに空白が含まれる場合は,パスの前後に'"'を指定します。
    コマンドの実行例を次に示します。
    "C:\Program Files\HiCommand\HGLAM\bin\hglambackup" /dir "C:\hglam backup"
     
    バックアップ先フォルダ名>で指定したフォルダ以下のファイル構成は,変更しないでください。
  5. 必要に応じて,次のコマンドを実行し,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスを起動します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start

(2) クラスタ構成の場合

サービス停止およびフェールオーバー無効操作

  1. クラスタソフトウェアで,次のリソースをオフラインにします。
    • HBase 64 Storage Mgmt Web Service
    • Global Link Manager Web Service
    • 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース
  2. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
  3. クラスタソフトウェアで,次のサービスをオフラインにします。
    • HiRDBClusterService_HD1
  4. クラスタソフトウェアで,リソースグループのフェールオーバーを抑止します。

    Microsoft Failover Clusterを使用している場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない]を選択します。
  5. 次のコマンドを実行して,HiRDBを起動します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64dbsrv /start
  6. 次のコマンドを実行して,データベースをバックアップします。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64backups /dir <バックアップ先フォルダ名
    バックアップ先フォルダ名>はローカルディスク上のフォルダを絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
    コマンドを実行すると,コマンドを実行したサーバにインストールされているHitachi Command Suite製品のデータベースのバックアップ(backup.hdb)が取得されます。このとき,Hitachi Command Suite共通コンポーネントおよびほかのHitachi Command Suite製品の設定ファイルもバックアップされます。
  7. 次のコマンドを実行して,プロパティファイルおよびパス稼働情報(パスステータスログ)をバックアップします。
    Global Link Managerのインストールフォルダ>\bin\hglambackup /dir <バックアップ先フォルダ名
    バックアップ先フォルダ名>は絶対パスで指定します。実在するフォルダを指定する場合は,空のフォルダを指定します。
    バックアップ先フォルダ名>に使用できる文字を次に示します。
    A~Z,a~z,0~9,'.','_',そのほかにパスの区切り文字として(\),(:),(/)が使用できます。パスに空白が含まれる場合は,パスの前後に'"'を指定します。
    コマンドの実行例を次に示します。
    "C:\Program Files\HiCommand\HGLAM\bin\hglambackup" /dir "C:\hglam backup"
     
    バックアップ先フォルダ名>で指定したフォルダ以下のファイル構成は,変更しないでください。
  8. 必要に応じて,次のコマンドを実行し,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスを起動します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /start
サービス起動およびフェールオーバー有効操作

  1. 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite製品のサービスを停止します。
    Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールフォルダ>\bin\hcmds64srv /stop
  2. クラスタソフトウェアで,次のリソースのフェールオーバーを有効にします。
    • HBase 64 Storage Mgmt Web Service
    • Global Link Manager Web Service
    • 上記以外のHitachi Command Suite製品のリソース

    Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012以外)を使用している場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]と[再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする]を選択します。

    Microsoft Failover Cluster(Windows Server 2012)を使用している場合:
    リソース名を右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]と[再起動に失敗した場合は,この役割のすべてのリソースをフェールオーバーする]を選択します。
  3. クラスタソフトウェアで,リソースグループをオンラインにします。