Hitachi Command Suite システム構成ガイド
一括管理構成以外のシステム構成を次に示します。
- 各ホストでコピーペアを管理する構成
各ホスト(ペア管理サーバ)にコマンドデバイスをファイバーチャネル接続して,ホストごとにコピーペアを管理する構成です。- 仮想コマンドデバイスサーバを使用した構成
1台のマシン(仮想コマンドデバイスサーバ)にコマンドデバイスをファイバーチャネル接続し,LAN上のマシンから仮想コマンドデバイスサーバを経由してコピーペアを管理する構成です。- 仮想コマンドデバイスにSVPを使用した構成
ストレージシステムの物理コマンドデバイスの代わりに,SVPを仮想コマンドデバイスとして使用して,コピーペアを直接管理する構成です。ストレージシステムにコマンドデバイスを用意する必要がありません。この構成は P-VOLとS-VOLの両方がVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage PlatformまたはHUS VMに存在する場合にだけサポートされています。
構成定義ファイルを使用してコピーペアを定義・管理する構成と,デバイスグループとしてコピーペアを定義・管理する構成があります。
重要
- コマンドデバイスの認証モードが有効に設定されている場合,および仮想コマンドデバイスにSVPを使用していて,かつ構成定義ファイルでコピーペアを定義している場合,Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前に,ストレージシステムに対してユーザー認証が完了している必要があります。
- 次の両方の条件を満たす場合,Device Managerサーバから取得したユーザーアカウントで自動的にユーザー認証が実行されます。
- Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降のとき
- Device Manager サーバとDevice Manager エージェント間の通信にSSL/TLSを利用しているとき
- そのほかの場合,RAID Managerのコマンド(raidcom -login)を実行して,手動でユーザー認証を行ってください。手動でユーザー認証を行う場合は,次の点に注意してください。
- ペア管理サーバのOSがWindowsの場合は,Device Managerエージェントのサービス(HBsA Service)の実行ユーザーでユーザー認証を行ってください。
- ユーザー認証を一度実行すれば,同一ストレージシステム内のすべてのコマンドデバイスにアクセスできるようになります。
- 認証モードを無効から有効に変更した場合,コマンドデバイスを認識しているほかのホストがあれば,そのホストでもユーザー認証を行ってください。
重要
- SVPを使用した構成(Out-of-band方式)でコピーペアを管理する場合,物理コマンドデバイスを使用した構成(In-band方式)でコピーペアを管理する場合に比べて,RAID Managerのコマンドの応答時間が増加する傾向があるため,Replication Managerの処理時間も増加することがあります。
- SVPを使用した構成の場合,GUIでは,デバイスグループとして定義されたコピーペアの構成の確認とペア状態の変更もできます。
- この節の構成
- 1.15.1 各ホストでコピーペアを管理する場合のシステム構成
- 1.15.2 仮想コマンドデバイスサーバ構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成
- 1.15.3 SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(構成定義ファイルでコピーペアを定義した場合)
- 1.15.4 SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(デバイスグループとしてコピーペアを定義した場合)
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