Hitachi Command Suite システム構成ガイド
ホスト(業務サーバ)とは別に,1台のマシンにコマンドデバイスをファイバーチャネル接続して,コピーペアを一括管理する構成です。
一括管理構成では,Device ManagerエージェントをインストールできないOSのホストのコピーペアも管理できます。また,ファイルサーバやNASモジュールに割り当てられたボリュームのコピーペアも管理できます。
[レプリケーション]タブを使用してコピーペアを管理する場合は,システム構成が一括管理構成である必要があります。
前提条件を満たすように管理サーバやペア管理サーバ,ストレージシステムを構築してください。
- 管理サーバの条件
- 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
P-VOLを認識しているホスト
S-VOLを認識しているホスト
ペア管理サーバ
- ペア管理サーバの条件
- Device Managerエージェントがインストールされていること。
- Device Managerエージェントのserver.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティにenableが設定されていること(デフォルト:disable)。
- RAID Managerがインストールされていること。
RAID Managerは最新のバージョンを利用することを推奨します。
Device Managerエージェントのバージョンが8.0以前で,RAID Manager 01-32-03/XX以降,またはXP7 RAID Manager 01.32.XX以降 を利用する場合は,Device Managerエージェントを8.0.1以降にアップグレードインストールしてください。
ペア管理サーバが認識しているコマンドデバイスが認証機能に対応している場合は,バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerをインストールしてください。
また,Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとRAID Manager XPの両方をインストールする必要があります。
RAID Managerのインストール手順については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。- NICが複数ある場合,Device ManagerエージェントおよびRAID Managerが利用するIPアドレスが同じであること。
- コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
- P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
- P-VOLおよびS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。- P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
ペア管理サーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。
- コマンドデバイスの条件
- コマンドデバイスがペア管理サーバに認識されていること。
コマンドデバイスセキュリティが使用されていない必要があります。- コマンドデバイスからペア管理サーバに対して,LUNセキュリティが設定されていること。
TrueCopyまたはUniversal Replicatorのペアを管理する場合,P-VOLおよびS-VOL両方のストレージシステムのコマンドデバイスから,LUNセキュリティが設定されている必要があります。- 仮想ストレージマシンに属するコマンドデバイスと仮想ストレージマシンに属さないコマンドデバイスが,同時にペア管理サーバに接続されていないこと。
参考
- ホストがP-VOL,S-VOLを認識していること,またはペア管理サーバがコマンドデバイスを認識していることを確認するには,Device Managerエージェントのhldutilコマンドを使用してください。
注意
- 認証モードが有効なコマンドデバイスがペア管理サーバに接続されている場合は,次の点に注意してください。
- ペア管理サーバに同一ストレージシステム内のコマンドデバイスが複数接続されている場合は,すべてのコマンドデバイスの認証モードを有効にしてください。
- Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前には,ストレージシステムに対してユーザー認証が完了している必要があります。
Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降で,かつDevice ManagerサーバとDevice Managerエージェント間の通信にSSL/TLSを利用している場合,ユーザー認証は自動的に行われるため,手動でユーザー認証を行う必要はありません。
- リソースグループの条件(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
- ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリューム,または次のボリュームを含むストレージシステムが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)- リソースグループにコマンドデバイスが登録され,各ユーザーに割り当てられていること。
- ペア管理サーバに,ストレージシステムのリソースグループが0(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合は,デフォルトの仮想ストレージマシンのリソースプール)のコマンドデバイスが接続されていて,そのコマンドデバイスの情報がDevice Managerエージェントのrgcmddev.propertiesファイルに定義されていること。
- コマンドデバイスの認証モードが有効であること。
- ストレージシステムのリソースグループIDが0(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルのときは,デフォルトの仮想ストレージマシンのリソースプール)のすべてのコマンドデバイスに対して,ユーザー認証が完了していること。
Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降で,かつDevice ManagerサーバとDevice Managerエージェント間の通信にSSL/TLSを利用している場合,ユーザー認証は自動的に行われるため,手動でユーザー認証を行う必要はありません。
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルで仮想ストレージマシンを作成してリソース管理している場合の条件
- ユーザーの管理対象の仮想ストレージマシンに,次のボリュームが登録されていること。
・P-VOL
・S-VOL
・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)- コマンドデバイスおよびジャーナルボリュームが,デフォルトの仮想ストレージマシン上に作成されたリソースグループに登録され,ユーザーに割り当てられていること。
注意
- Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
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