Hitachi Command Suite システム構成ガイド
Device Managerエージェントの動作に関するプロパティは, server.propertiesファイルに含まれています。
- Windowsの場合
<Device Managerエージェントのインストールフォルダ>\agent\config\server.properties- Linuxの場合
<Device Managerエージェントのインストールディレクトリ>/agent/config/server.properties- SolarisまたはHP-UXの場合
/opt/HDVM/HBaseAgent/agent/config/server.properties- AIXの場合
/usr/HDVM/HBaseAgent/agent/config/server.properties
- この節の構成
- D.6.1 server.agent.port
- D.6.2 server.http.localPort
- D.6.3 server.http.port
- D.6.4 server.http.host
- D.6.5 server.http.socket.agentAddress
- D.6.6 server.http.socket.bindAddress
- D.6.7 server.agent.maxMemorySize
- D.6.8 server.agent.shutDownTime
- D.6.9 server.agent.JRE.location
- D.6.10 server.http.entity.maxLength
- D.6.11 server.http.security.clientIP
- D.6.12 server.server.authorization
- D.6.13 server.server.serverIPAddress
- D.6.14 server.server.serverPort
- D.6.15 server.agent.rm.centralizePairConfiguration
- D.6.16 server.agent.rm.cuLdevForm
- D.6.17 server.agent.rm.exclusion.instance
- D.6.18 server.agent.rm.location
- D.6.19 server.agent.rm.optimization.userHorcmFile
- D.6.20 server.agent.rm.horcm.poll
- D.6.21 server.agent.rm.temporaryInstance
- D.6.22 server.agent.rm.temporaryPort
- D.6.23 server.agent.rm.pairDefinitionForm
- D.6.24 server.agent.rm.userAuthentication
- D.6.25 server.agent.rm.ignorePairStatus
- D.6.26 server.agent.rm.horcmSource
- D.6.27 server.agent.rm.moduleTimeOut
- D.6.28 server.server.ssl.hdvm
- D.6.29 server.http.server.timeOut
- D.6.30 server.util.processTimeOut
- D.6.31 server.agent.evtwait.timeout
- D.6.32 server.agent.snapshotEvtwait.timeout
- D.6.33 server.agent.rmxp.location
Device Managerエージェントのデーモンプロセス(またはサービス)で使用するポートを指定します。
ほかのサービスと競合するおそれがあるので,小さい数字のポートは避けてください。通常は,1024~49151の範囲で指定します。バージョン05-80より前のDynamic Link Managerがインストールされている場合は23013を設定してください。
なお,ホストのOSがWindowsの場合,使用するポートを変更したら,firewall_setupコマンドでファイアウォールの例外登録を再設定してください。
デフォルト:24041
Device ManagerエージェントのデーモンプロセスとWebサーバプロセスとの間の通信に使用するポートを指定します。
ほかのサービスと競合するおそれがあるので,小さい数字のポートは避けてください。通常は,1024~49151の範囲で指定します。
なお,ホストのOSがWindowsの場合,使用するポートを変更したら,firewall_setupコマンドでファイアウォールの例外登録を再設定してください。
デフォルト:24043
Device ManagerエージェントのWebサーバ機能が使用するポートを指定します。
ほかのサービスと競合するおそれがあるので,小さい数字のポートは避けてください。通常は,1024~49151の範囲を選択します。バージョン05-80より前のDynamic Link Managerがインストールされている場合は23011を設定してください。
なお,ホストのOSがWindowsの場合,使用するポートを変更したら,firewall_setupコマンドでファイアウォールの例外登録を再設定してください。
デフォルト:24042
Device ManagerエージェントのWebサーバ機能が動作するホストのホスト名を指定します。
指定するホスト名は,IPアドレスへの名前解決ができることを事前に確認してください。
デフォルト:localhost
注意
- 次の場合,Device Managerの管理対象ホストに変更前と変更後のホストが両方登録されているときは,変更前のホストを削除してください。
- このプロパティの値を変更してからDevice Managerエージェントのサービスを再起動した場合
- このプロパティの値を変更している環境で,Device Managerエージェントをバージョン8.5.0以降にアップグレードインストールした場合
D.6.5 server.http.socket.agentAddress
Device ManagerエージェントがDevice Managerサーバに通知するIPアドレスを指定します。
Device ManagerエージェントがDevice Managerサーバに通知するIPアドレスを限定するため,通知するIPアドレスを指定してください。
IPアドレスには,IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を指定できます。
IPv4アドレスを指定した場合は,指定したIPv4アドレスと,同一NICに設定されたIPv6アドレス※1の両方を通知します。IPv6アドレスを指定した場合は,指定したIPv6アドレスと,同一NICに設定されたIPv4アドレス※1の両方を通知します。
IPv6環境で運用する場合は,グローバルアドレスを指定してください。サイトローカルアドレスまたはリンクローカルアドレスを指定した場合はIPv4アドレスで動作します。
指定するIPアドレスのバージョンはserver.http.socket.bindAddressと合わせてください。
ここで指定したIPアドレスは,RAID ManagerまたはRAID Manager XPの構成定義ファイルの作成や編集でも使用されます。RAID ManagerまたはRAID Manager XPと併用する場合は,指定したアドレスでRAID ManagerまたはRAID Manager XPのインスタンス間で通信ができることを確認しておいてください。
デフォルト:なし※2
注※1 Device Managerエージェントが取得した1つ目のIPアドレスを通知します。
注※2 指定されていない場合,Device Managerエージェントが取得したIPv4アドレスおよびIPv6アドレスを通知します。IPv4アドレスおよびIPv6アドレスが複数ある場合は,Device Managerエージェントが取得した1つ目のIPアドレスを通知します。
D.6.6 server.http.socket.bindAddress
Device Managerエージェントが2つ以上のNICを搭載したプラットフォーム上で動作する場合,Device Managerエージェントが要求を受け付けるNICを指定します。
受け付けるインターフェースを限定したい場合には,Device Managerエージェントが受け付けるIPアドレスを指定してください。
IPv6環境で運用する場合は,グローバルアドレスを指定してください。サイトローカルアドレスまたはリンクローカルアドレスを指定した場合はデフォルト値で動作します。
指定するIPアドレスのバージョンはserver.http.socket.agentAddressと合わせてください。
デフォルト:なし(Device ManagerエージェントはすべてのNICで要求を受け付けます)
D.6.7 server.agent.maxMemorySize
Device ManagerエージェントのWebサーバ機能のプロセスの最大メモリーヒープサイズを指定します(単位:MB)。
32~4096の範囲で指定します。
デフォルト:指定なし※
注※ 64MBで動作します。Solaris (x64 Edition(AMD64))の場合は,物理メモリーの1/4または1GBのどちらか小さい方で動作します。
注意
- Device ManagerとReplication Managerの両方を使用している場合は,それぞれで必要なメモリーサイズの合計値を指定してください。
D.6.8 server.agent.shutDownTime
Device ManagerエージェントのWebサーバ機能が最後のHTTP/XMLメッセージを送信または受信してから停止するまでの時間を指定します(単位:ミリ秒)。
1~9223372036854775807の範囲で指定します。
Device Managerエージェントの性能に関する最新の知識がない場合は,このプロパティを編集しないでください。
デフォルト:600000
D.6.9 server.agent.JRE.location
Device Managerエージェント用のJavaの実行環境を提供するプログラムのインストール先を絶対パスで指定します。
Windowsの場合は,パスの区切り文字にスラント(/)を指定してください。
デフォルト:Device Managerエージェントが使用しているJavaの実行環境のインストールパス
注意
- ホストのOSがWindowsまたはLinuxの場合,プロパティの指定がないときは,Device Managerエージェントに同梱されたJavaの実行環境 が使用されます。
- 次の場合,32ビット用のJavaの実行環境を使用してください。
・ホストのOSがWindowsまたはSolarisの場合
・ホストのOSがLinuxで,CIM/WBEM機能を利用してVirtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VMまたはHitachi USPの性能情報を取得する場合
ホストのOSがRed Hat Enterprise Linux 7以降,Oracle Linux 7以降,またはSUSE Linux Enterprise Server 12以降のときは,64ビット用のJavaの実行環境を使用してください。- Dynamic Link Managerがホストにインストールされているときに指定できるJava の実行環境については,Dynamic Link Managerのマニュアルを参照してください。
D.6.10 server.http.entity.maxLength
Device ManagerエージェントのWebサーバ機能が許容するHTTP要求エンティティの最大長を指定します(単位:バイト)。
通常,この設定を変更する必要はありません。この設定では,異常に大きなデータ量のエンティティを持つ要求を制限することで,サービス妨害攻撃やバッファーのオーバーフローを狙った攻撃を防ぐのに役立ちます。Device Managerエージェントがこれより長いポスト要求を検出すると,リモートにエラー応答を送り,その要求の詳細をログに記録します。
デフォルト:262144
D.6.11 server.http.security.clientIP
Device Managerエージェントに接続できるIPv4およびIPv6のアドレスを指定します。
この設定は,接続できるIPアドレスを制限することで,サービス妨害攻撃やバッファーのオーバーフローを狙った攻撃を防ぐのに役立ちます。
IPv4アドレスの場合はアスタリスク(*)をワイルドカード文字として使用できます。IPアドレスを複数指定する場合は,コンマ(,)で区切ります。
191.0.0.2と192.168.0.0~192.168.255.255の接続を許可する場合の指定例を次に示します。
server.http.security.clientIP=191.0.0.2, 192.168.*.*
2001::203:baff:fe36:109aと2001::203:baff:fe5b:7bacの接続を許可する場合の指定例を次に示します。
server.http.security.clientIP=2001::203:baff:fe36:109a,2001::203:baff:fe5b:7bac
デフォルト:指定なし(すべてのIPアドレスが接続できます)
D.6.12 server.server.authorization
このプロパティには,Device Managerサーバの認証に使用するユーザーIDとパスワードが格納されています。
このプロパティは暗号化されているため,テキストエディターでは編集できません。このプロパティを編集するためには,hdvmagt_settingコマンドを使用します。
デフォルト:なし
D.6.13 server.server.serverIPAddress
Device ManagerサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
- IPアドレスを指定する場合
- IPv4の場合,ドット付きの10進数で指定します。
- IPv6の場合,コロン付きの16進数で指定します。省略形も使用できます。IPv6アドレスでの指定例を次に示します。
- server.server.serverIPAddress=2001::214:85ff:fe02:e53b
- ホスト名を指定する場合
- ホスト名は50バイト以内の文字列で指定できます。使用できる文字を次に示します。
- a~z A~Z 0~9 - . @ _
デフォルト:255.255.255.255
D.6.14 server.server.serverPort
Device Managerエージェントの接続先のDevice Managerサーバのポートを指定します。
一般的な規則として1024~49151の範囲で指定できますが,Device Managerサーバのserver.http.portプロパティ(Device Managerサーバと非SSLで通信している場合)またはserver.https.portプロパティ(Device ManagerサーバとSSLで通信している場合)で指定した値と同じ値を指定する必要があります。
デフォルト:2001
D.6.15 server.agent.rm.centralizePairConfiguration
コピーペアを管理するとき,各ホストでコピーペアを管理するか,1台のホストですべてのコピーペアを一括管理するかを指定します。
- disable
- 各ホスト(ペア管理サーバ)でコピーペアを管理する構成の場合に指定します。
- enable
- 1台のホスト(ペア管理サーバ)ですべてのコピーペアを管理する,一括管理構成の場合に指定します。
デフォルト:disable
D.6.16 server.agent.rm.cuLdevForm
ペアを作成する際,構成定義ファイルにペアボリュームの情報をHORCM_LDEV形式で記載する場合のLDEV番号の出力形式を指定します。
指定を省略した場合は,10進数で出力されます。
- DECIMAL
- 10進数で出力する場合に指定します。
- CULDEV
- CU:LDEV形式で出力する場合に指定します。
- HEXA
- 16進数で出力する場合に指定します。
このプロパティは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,Hitachi USPまたはHUS VMにコピーペアを作成する場合にだけ有効です。また,対象のコピーペアのコマンドデバイスに仮想コマンドデバイスを使用している場合(HORCM_CMDパラメーターにIPCMD形式でコマンドデバイスを設定している場合)は,設定した値に関係なく10進数で出力されます。
デフォルト:CULDEV
D.6.17 server.agent.rm.exclusion.instance
Device Managerエージェントがインストールされているホスト上で,すでにRAID ManagerまたはRAID Manager XPによって管理されているペアボリュームをDevice Managerの操作対象から外す場合に,RAID ManagerまたはRAID Manager XPのインスタンス番号を指定します。
Device Managerの操作対象から外した場合は,Replication Managerでも操作対象外になります。複数のインスタンス番号を指定する場合は,個々の番号をコンマ(,)で区切ります。Device Managerエージェントからは,このプロパティで指定したインスタンス番号を持つRAID ManagerまたはRAID Manager XPを操作できません。
デフォルト:なし
D.6.18 server.agent.rm.location
RAID Managerがデフォルト以外の場所にインストールされている場合,またはホストのOSがWindowsでRAID ManagerのインストールドライブとDevice Managerエージェントのインストールドライブが異なる場合に,RAID Managerのインストールディレクトリを指定します。
Windowsの場合は,パスの区切り文字にスラント(/)を指定してください。
デフォルト(Windowsの場合):<Device Managerエージェントのインストールドライブ>/HORCM
デフォルト(UNIXの場合):/HORCM
D.6.19 server.agent.rm.optimization.userHorcmFile
ユーザーが作成したRAID ManagerまたはRAID Manager XPの構成定義ファイルを最適化の対象とするかどうかを指定します。
RAID ManagerまたはRAID Manager XPの構成定義ファイルを最適化の対象とする場合は,trueを指定します。この場合,ユーザーが作成したRAID ManagerまたはRAID Manager XPの構成定義ファイルを,Device Managerで使用できるよう更新します。このほか,次に示す最適化処理を実施します。最適化処理は,Device Managerエージェントの起動時およびペア操作で構成定義ファイルが更新されるタイミングで実施されます。
- コマンドデバイスにユニットID,LDEV番号およびシリアル番号をコメントとして追加する
- シリアル番号がコメントで記載されているコマンドデバイスがボリューム名の変更などによって使用できない状態の場合,使用できるコマンドデバイスに変更する
- ホストがストレージシステム内の複数のコマンドデバイスと接続されている状態で,一部のコマンドデバイスしか指定されていない場合,残りのコマンドデバイスを予備のコマンドデバイスとして設定する
- 使われていないコマンドデバイスを削除する
- コマンドデバイス,ペアボリュームのCU番号,LDEV番号をcu:ldevの形式でコメントとして追加する
- SLPR環境で同一ストレージシステムのコマンドデバイスの定義が複数ある場合,コマンドデバイスの定義を並び替える
- 構成定義ファイルのHORCM_MONパラメーターのpollに,server.agent.rm.horcm.pollプロパティに設定された値を反映する
デフォルト:false
D.6.20 server.agent.rm.horcm.poll
構成定義ファイルのHORCM_MONパラメーターのpollに設定する値(コピーペアをモニタリングする間隔)を10ミリ秒単位で指定します。
モニタリングしない場合は-1を指定してください。
このプロパティに指定した値は,次のタイミングで構成定義ファイルに反映されます。
- ペアを作成または追加したとき
- 構成定義ファイルが最適化されたとき
デフォルト:なし※
注※ 構成定義ファイルが新規作成された際はpollに1000が設定されます。また,既存の構成定義ファイルにペアが追加された際や,構成定義ファイルが最適化された際には,元の設定値が維持されます。
D.6.21 server.agent.rm.temporaryInstance
Device Managerエージェントがコピーペアの情報を取得する際に,一時的に使用する構成定義ファイルのインスタンス番号を指定します。
0~3997の範囲で指定します。
<指定した値>~<指定した値>+98のインスタンス番号が使用されます。
デフォルト:900
D.6.22 server.agent.rm.temporaryPort
Device Managerエージェントがコピーペアの情報を取得する際に,一時的に使用する構成定義ファイルのUDPポート番号を指定します。
1~65437の範囲で指定します。
<指定した値>~<指定した値>+98のUDPポート番号が使用されます。
デフォルト:53232
D.6.23 server.agent.rm.pairDefinitionForm
ペアを作成するとき,構成定義ファイルにペアボリュームの情報をHORCM_DEV形式で記述するか,HORCM_LDEV形式で記述するかを指定します。
HORCM_DEV形式に統一したい場合はHORCM_DEV,HORCM_LDEV形式に統一したい場合はHORCM_LDEVを指定します。HORCM_LDEV形式で運用することを推奨します。
ただし,次の場合は,プロパティで指定している形式に関係なく,HORCM_LDEV形式で構成定義ファイルに記述します。
- メインフレームボリュームのコピーペアを作成する場合
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルで仮想ストレージマシンのボリュームを使用してコピーペアを作成する場合
- VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500またはVSP Gx00モデルでglobal-active deviceのコピーペアを作成する場合
デフォルト:HORCM_LDEV
Device Managerエージェントは,次に示す条件によって,ペアを作成するときに構成定義ファイルに記述する形式を決定します。
- 既存の構成定義ファイルにHORCM_DEV形式またはHORCM_LDEV形式のどちらで記述されているか
- ペアを作成する対象のグループが新規のグループか既存のグループか
Device ManagerエージェントがHORCM_DEV形式またはHORCM_LDEV形式のどちらで記述するかを決める条件を次の表に示します。
表D-2 Device Managerエージェントが構成定義ファイルに記述する形式を決める条件
既存の構成定義ファイルの記述 ペアの操作 構成定義ファイルに記述する形式 記述なし 新規のコピーグループにペアを作成する場合
- プロパティで形式を指定している場合:
- プロパティで設定した形式
- プロパティで形式を指定していない場合:
- HORCM_DEV形式
HORCM_DEV形式で記述されている場合 既存のコピーグループにペアを追加する場合 プロパティで指定している形式に関係なくHORCM_DEV形式 新規のコピーグループにペアを作成する場合
- プロパティで形式を指定している場合:
- プロパティで設定した形式
- プロパティで形式を指定していない場合:
- HORCM_DEV形式
HORCM_LDEV形式で記述されている場合 既存のコピーグループにペアを追加する場合 プロパティで指定している形式に関係なくHORCM_LDEV形式 新規のコピーグループにペアを作成する場合
- プロパティで形式を指定している場合:
- プロパティで設定した形式
- プロパティで形式を指定していない場合:
- HORCM_LDEV形式
HORCM_DEV形式の記述とHORCM_LDEV形式の記述の両方が混在する場合 HORCM_DEV形式で記述された既存のコピーグループにペアを追加する場合 プロパティで指定している形式に関係なくHORCM_DEV形式 HORCM_LDEV形式で記述された既存のコピーグループにペアを追加する場合 プロパティで指定している形式に関係なくHORCM_LDEV形式 HORCM_DEV形式とHORCM_LDEV形式の両方で記述された既存のコピーグループにペアを追加する場合
- プロパティで形式を指定している場合:
- プロパティで設定した形式
- プロパティで形式を指定していない場合:
- HORCM_DEV形式
新規のコピーグループにペアを作成する場合
- プロパティで形式を指定している場合:
- プロパティで設定した形式
- プロパティで形式を指定していない場合:
- HORCM_DEV形式
注意
- HORCM_LDEVを指定する場合,RAID Manager 01-17-03/04以降またはXP7 RAID Manager 01.17.04以降がインストールされている必要があります。RAID Managerのバージョンが01-17-03/04より前,またはXP7 RAID Managerのバージョンが01.17.04より前のときにHORCM_LDEVを指定すると,「ペアの作成に失敗しました。ホスト"<ホスト名>"のエラー詳細:"<エラーの詳細>"」というメッセージが表示され,ペアの作成に失敗します。
D.6.24 server.agent.rm.userAuthentication
コマンドデバイスの認証モードが有効になっていることをチェックするかどうかを指定します。
trueを指定した場合,認証モードが有効になっていることをチェックします。falseを指定した場合はチェックしません。
デフォルト:true
注意
- falseを指定する場合は,Device Managerエージェントがインストールされているホストに,認証モードが有効なコマンドデバイスが1つも接続されていないことを確認してください。 コマンドデバイスの認証モードが有効になっている状態でfalseを指定した場合,ペア状態の取得やペア操作が正常に行えません。
D.6.25 server.agent.rm.ignorePairStatus
Device Managerエージェントから管理サーバにホスト情報を送信する際,コピーペア情報を省くかどうかを指定します。
コピーペア情報を省く場合はtrueを,省かない場合はfalseを指定します。
次のマシンではtrueを指定してください。
- コピーペアが割り当てられている仮想マシン
- 仮想コマンドデバイスにSVPを使用して,デバイスグループとして定義されたコピーペアを管理する場合の管理サーバ
管理サーバにP-VOL およびS-VOL を割り当てている構成の場合に設定が必要です。デフォルト:false
重要
- VMware Toolsのサービスまたはプロセスが起動している状態で,Device Managerエージェントを仮想マシンにインストールしたとき,server.agent.rm.ignorePairStatusプロパティの値はtrueに変更されます。
D.6.26 server.agent.rm.horcmSource
RAID ManagerまたはRAID Manager XPの構成定義ファイルをデフォルト以外の場所に格納する場合,構成定義ファイルの格納場所を絶対パスで指定します。
パスは次の規則に従って指定してください。
- Windows の場合,パスの区切り文字にスラント(/)を指定してください。
- Windows の場合,パス中に空白文字が含まれるときは,パスを引用符(")で囲む必要はありません。
- シンボリックリンクは指定できません。
デフォルト:なし※
注※ 指定されていない場合,次に示すデフォルトの格納場所が指定されたものとして動作します。
- Windowsの場合
- システムフォルダ(環境変数"%windir%"で表されるフォルダ)
- UNIXの場合
- /etcディレクトリ
D.6.27 server.agent.rm.moduleTimeOut
Device ManagerエージェントがRAID ManagerまたはRAID Manager XPのコマンドを実行したときに,コマンド実行結果が戻されるまでのタイムアウト値を指定します(単位:秒)。
あるコマンドを実行するのにこのプロパティの設定値より長い時間が掛かった場合,Device Managerエージェントは,コマンド実行中にエラーが発生したと判断します。
専門知識のあるシステム管理者がDevice Managerエージェントのペア構成機能のパフォーマンスを微調整する場合だけ,この設定値を変更してください。
デフォルト:600
Device ManagerエージェントとDevice Managerサーバ間をSSLで通信するかどうかを指定します。
SSLで通信する場合はtrueを指定してください。非SSLで通信する場合はfalseを指定してください。
デフォルト:false
重要
- trueを指定し,かつDevice ManagerエージェントのJavaの実行環境を変更している場合は,使用するJava の実行環境のバージョンに応じたJava Cryptography Extension(JCE)の無制限強度の管轄ポリシーファイル(Java Cryptography Extension (JCE) Unlimited Strength Jurisdiction Policy Files)をダウンロードし,インストールする必要があります。
- 管轄ポリシーファイルは,Oracle社またはIBM社のWebサイトからダウンロードしてください。インストール方法は,管轄ポリシーファイルに付属するドキュメントを参照してください。
D.6.29 server.http.server.timeOut
HiScanコマンドの実行,サービスの再起動,ホストリフレッシュの実行などによってDevice Managerサーバにホスト情報を登録する場合の,Device Managerサーバからの応答待ち時間の最大値を指定します(単位:秒)。
このプロパティで指定された時間を超えてもDevice Managerサーバから応答がない場合は異常と判断し,HiScanコマンドが異常終了します。
100~3600の範囲で指定します。最小値より小さい値を指定した場合は100,最大値より大きい値を指定した場合は3600が指定されたものとして動作します。
デフォルト:600
D.6.30 server.util.processTimeOut
Device Managerエージェントが正常実行と見なす外部プログラムの実行時間を指定します(単位:ミリ秒)。
外部プログラムの実行時間がこのプロパティで指定した時間より長い場合,Device Managerエージェントはそのプログラムを異常と判断して,プログラムを終了します。このプロパティの値が小さ過ぎると,正常に動作している外部プログラムが停止される場合があります。Device Managerエージェントの性能に関する最新の知識がない場合は,このプロパティを編集しないでください。
デフォルト:600000
D.6.31 server.agent.evtwait.timeout
リモートペアをリストアする際に,PAIR状態になるまでの待ち時間を指定します(単位:秒)。
指定した時間を過ぎた場合には処理がエラーになります。
1~1999999の範囲で指定します。
デフォルト:3600
D.6.32 server.agent.snapshotEvtwait.timeout
Copy-on-Write SnapshotもしくはThin Imageペアを作成,リシンク,またはリストアする際に,PAIR状態になるまでの待ち時間を指定します(単位:秒)。
指定した時間を過ぎた場合には処理がエラーになります。
1~1999999の範囲で指定します。
デフォルト:3600
D.6.33 server.agent.rmxp.location
RAID Manager XPがデフォルト以外の場所にインストールされている場合,またはホストのOSがWindowsでRAID Manager XPのインストールドライブとDevice Managerエージェントのインストールドライブが異なる場合に,RAID Manager XPのインストールディレクトリを指定します。
Windowsの場合は,パスの区切り文字にスラント(/)を指定してください。
デフォルト(Windowsの場合):<Device Managerエージェントのインストールドライブ>/HORCM
デフォルト(UNIXの場合):/HORCM
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