Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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1.15.1 各ホストでコピーペアを管理する場合のシステム構成

前提条件を満たすように管理サーバやホスト(ペア管理サーバ),ストレージシステムを構築してください。

図1-14 コピーペア管理のシステム構成例(各ホストでコピーペアを管理する場合)

[図]

管理サーバの条件
次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
  • P-VOLを認識しているホスト
  • S-VOLを認識しているホスト

ホスト(ペア管理サーバ)の条件
  • Device Managerエージェントがインストールされていること。
    ・P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストが1台ずつある場合,それぞれのホストにDevice Managerエージェントをインストールしてください。
    ・ P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストが複数台ある場合,P-VOLを認識しているホストのうちの1台と,S-VOLを認識しているホストのうちの1台にDevice Managerエージェントをインストールしてください。
    ただし,スナップショットグループに定義されたコピーペアの場合,P-VOLを認識しているホストにDevice Managerエージェントをインストールしてください(S-VOLを認識しているホストへのインストールは不要です)。
  • RAID Managerがインストールされていること。
    RAID Managerは最新のバージョンを利用することを推奨します。
    Device Managerエージェントのバージョンが8.0以前で,RAID Manager 01-32-03/XX以降,またはXP7 RAID Manager 01.32.XX以降 を利用する場合は,Device Managerエージェントを8.0.1以降にアップグレードインストールしてください。
    P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストが複数台ある場合,P-VOLを認識しているホストのうちの1台と,S-VOLを認識しているホストのうちの1台にRAID Managerをインストールしてください。
    ホストが認識しているコマンドデバイスが認証機能に対応している場合は,バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerをインストールしてください。
    また,1台のホストでHシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとRAID Manager XPの両方をインストールする必要があります。
    RAID Managerのインストール手順については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
  • NICが複数ある場合,Device ManagerエージェントおよびRAID Managerが利用するIPアドレスが同じであること。

コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
  • P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
  • P-VOLおよびS-VOLがホスト(ペア管理サーバ)に認識されていること(ただし,スナップショットグループに定義されたコピーペアを管理する場合は,S-VOLを認識している必要はありません)。
    P-VOLとS-VOLは別のホストに割り当てることを推奨します。
  • P-VOLおよびS-VOLから,ホスト(ペア管理サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
    P-VOLおよびS-VOLから,それぞれ異なるホストにLUNセキュリティが割り当てられていてもかまいません。

コマンドデバイスの条件
  • コマンドデバイスが,P-VOLを認識しているホストとS-VOLを認識しているホストの両方に認識されていること(ただし,スナップショットグループに定義されたコピーペアを管理する場合は,S-VOLを認識しているホストがコマンドデバイスを認識している必要はありません)。
  • コマンドデバイスから,P-VOLまたはS-VOLを認識しているホストに対して,LUNセキュリティが設定されていること。
    P-VOLを認識しているホストに対してはP-VOL側のコマンドデバイスから,S-VOLを認識しているホストに対してはS-VOL側のコマンドデバイスから,LUNセキュリティが設定されている必要があります。
  • 仮想ストレージマシンに属するコマンドデバイスと仮想ストレージマシンに属さないコマンドデバイスが,同時にペア管理サーバに接続されていないこと。
参考
ホスト(ペア管理サーバ)がP-VOL,S-VOLおよびコマンドデバイスを認識していることを確認するには,Device Managerエージェントのhldutilコマンドを使用してください。
注意
認証モードが有効なコマンドデバイスがホスト(ペア管理サーバ)に接続されている場合は,次の点に注意してください。
  • ホストに同一ストレージシステム内のコマンドデバイスが複数接続されている場合は,すべてのコマンドデバイスの認証モードを有効にしてください。
  • Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前には,ストレージシステムに対してユーザー認証が完了している必要があります。
    Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降で,かつDevice ManagerサーバとDevice Managerエージェント間の通信にSSL/TLSを利用している場合,ユーザー認証は自動的に行われるため,手動でユーザー認証を行う必要はありません。

リソースグループの条件(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
  • ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリューム,または次のボリュームを含むストレージシステムが登録されていること。
    ・P-VOL
    ・S-VOL
    ・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
    ・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)
  • リソースグループにコマンドデバイスが登録され,各ユーザーに割り当てられていること。
  • ホストに,ストレージシステムのリソースグループIDが0(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルの場合は,デフォルトの仮想ストレージマシンのリソースプール)のコマンドデバイスが接続されていて,そのコマンドデバイスの情報がDevice Managerエージェントのrgcmddev.propertiesファイルに定義されていること。
  • コマンドデバイスの認証モードが有効であること。
  • ストレージシステムのリソースグループIDが0(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルのときは,デフォルトの仮想ストレージマシンのリソースプール)のすべてのコマンドデバイスに対して,ユーザー認証が完了していること。
    Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降で,かつDevice ManagerサーバとDevice Managerエージェント間の通信にSSL/TLSを利用している場合,ユーザー認証は自動的に行われるため,手動でユーザー認証を行う必要はありません。

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルで仮想ストレージマシンを作成してリソース管理している場合の条件
  • ユーザーの管理対象の仮想ストレージマシンに,次のボリュームが登録されていること。
    ・P-VOL
    ・S-VOL
    ・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
  • コマンドデバイスおよびジャーナルボリュームが,デフォルトの仮想ストレージマシン上に作成されたリソースグループに登録され,ユーザーに割り当てられていること。
注意
Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。

関連タスク

関連参照

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