Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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1.15.4 SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(デバイスグループとしてコピーペアを定義した場合)

前提条件を満たすように管理サーバやホスト(業務サーバ),ストレージシステムを構築してください。

図1-17 コピーペア管理のシステム構成例(デバイスグループとしてコピーペアを定義した場合)

[図]

管理サーバ(ペア管理サーバ)の条件
  • 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
    P-VOLを認識しているホスト
    S-VOLを認識しているホスト
  • バージョン7.1以降のDevice Managerエージェントがインストールされていること。
  • バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerがインストールされていること。
    RAID Managerは最新のバージョンを利用することを推奨します。
    Device Managerエージェントのバージョンが8.0以前で,RAID Manager 01-32-03/XX以降,またはXP7 RAID Manager 01.32.XX以降 を利用する場合は,Device Managerエージェントを8.0.1以降にアップグレードインストールしてください。
    Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとRAID Manager XPの両方をインストールする必要があります。
    RAID Managerのインストール手順については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。
  • Replication ManagerサーバとDevice Managerサーバ間をSSLで通信できること。
  • 次のどちらかの条件を満たすこと。
    ・P-VOLおよびS-VOLが割り当てられていないこと。
    管理サーバからコピーペアを作成したい場合は,管理サーバ上のDevice Managerエージェントのserver.agent.rm.centralizePairConfigurationプロパティにenableを設定してください(デフォルト:disable)。
    ・管理サーバ上のDevice Managerエージェントのserver.agent.rm.ignorePairStatusプロパティにtrueが設定されていること。
    Device ManagerのGUIまたはCLIで最新のコピーペア情報を確認したい場合は,次の方法でストレージシステムをリフレッシュしてください。
    GUI:ストレージシステムビューで該当するストレージシステムを選択し,[ストレージシステム情報更新]ボタンをクリックします。
    CLI:該当するストレージシステムに対してAddStorageArrayコマンドを実行します。

コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
  • P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
  • P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
    管理サーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。
  • P-VOLまたはS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
    P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。
参考
ホスト(業務サーバ)がP-VOL,S-VOLを認識していることを確認するには,Device Managerエージェントのhldutilコマンドを使用してください。

リソースグループの条件(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
  • ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリュームが登録されていること。
    ・P-VOL
    ・S-VOL
    ・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
    ・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)
ただし,リソースを分割管理すると,一部のReplication Manager GUIの表示が遅くなることがあります。仮想コマンドデバイスを使用する場合は,ストレージシステム単位のリソースグループ(デフォルトリソースグループ)をユーザーに割り当てることをお勧めします。

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルで仮想ストレージマシンを作成してリソース管理している場合の条件
  • ユーザーの管理対象の仮想ストレージマシンに,次のボリュームが登録されていること。
    ・P-VOL
    ・S-VOL
    ・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
  • ジャーナルボリュームが,デフォルトの仮想ストレージマシン上に作成されたリソースグループに登録され,ユーザーに割り当てられていること。
注意
  • 管理サーバにReplication Manager Applicationエージェントをインストールしないでください。
  • Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
  • SVPのユーザーIDまたはパスワードが変更になった場合は,GUIで次の設定変更が必要です。
    1. Device Managerの[ストレージシステム編集]画面で,変更後のSVPのユーザーIDまたはパスワードを設定する。
    2. Replication Managerの[構成設定]画面で,設定を変更したストレージシステムの構成情報を更新する。

関連概念

関連タスク

関連参照

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