Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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1.15.3 SVP構成でコピーペアを管理する場合のシステム構成(構成定義ファイルでコピーペアを定義した場合)

前提条件を満たすように管理サーバやペア管理サーバ,ストレージシステムを構築してください。

図1-16 コピーペア管理のシステム構成例(構成定義ファイルでコピーペアを定義した場合)

[図]

管理サーバ(ペア管理サーバ)の条件
  • 次のマシンがDevice Managerの管理リソースとして登録されていること。
    P-VOLを認識しているホスト
    S-VOLを認識しているホスト
  • バージョン7.1以降のDevice Managerエージェントがインストールされていること。
  • バージョン01-25-03/01以降のRAID Managerがインストールされていること。
    RAID Managerは最新のバージョンを利用することを推奨します。
    Device Managerエージェントのバージョンが8.0以前で,RAID Manager 01-32-03/XX以降,またはXP7 RAID Manager 01.32.XX以降 を利用する場合は,Device Managerエージェントを8.0.1以降にアップグレードインストールしてください。
    Hシリーズとそれ以外の日立ストレージシステムのコピーペアを管理する場合には,RAID ManagerとRAID Manager XPの両方をインストールする必要があります。
    RAID Managerのインストール手順については,RAID Managerのマニュアルを参照してください。

コピーペア(P-VOLおよびS-VOL)の条件
  • P-VOLおよびS-VOLが1台の管理サーバ(Device Managerサーバ)で管理されていること。
  • P-VOLおよびS-VOLからホスト(業務サーバ)に対して,LUNセキュリティが設定されていること。
    管理サーバがP-VOLまたはS-VOLを認識している必要はありません。
  • P-VOLまたはS-VOLがホスト(業務サーバ)に認識されていること。
    P-VOLとS-VOLは別の業務サーバに割り当てることを推奨します。
参考
ホスト(業務サーバ)がP-VOL,S-VOLを認識していることを確認するには,Device Managerエージェントのhldutilコマンドを使用してください。

リソースグループの条件(VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage PlatformまたはHUS VM内のリソースを分割管理している場合)
  • ユーザーの管理対象のリソースグループに,次のボリュームが登録されていること。
    ・P-VOL
    ・S-VOL
    ・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
    ・ジャーナルを構成する全ジャーナルボリューム(Universal Replicatorペアを管理する場合)
ただし,リソースを分割管理すると,一部のReplication Manager GUIの表示が遅くなることがあります。仮想コマンドデバイスを使用する場合は,ストレージシステム単位のリソースグループ(デフォルトリソースグループ)をユーザーに割り当てることをお勧めします。

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデルまたはVSP Fx00モデルで仮想ストレージマシンを作成してリソース管理している場合の条件
  • ユーザーの管理対象の仮想ストレージマシンに,次のボリュームが登録されていること。
    ・P-VOL
    ・S-VOL
    ・プールを構成する全プールボリューム(Copy-on-Write SnapshotまたはThin Imageペアを管理する場合)
  • ジャーナルボリュームが,デフォルトの仮想ストレージマシン上に作成されたリソースグループに登録され,ユーザーに割り当てられていること。
注意
  • Device ManagerのGUIまたはCLIからコピーペアに対する操作を実行する前に,ストレージシステムに対してユーザー認証が完了している必要があります。
    Device Managerエージェントのバージョンが8.0.1以降で,かつDevice ManagerサーバとDevice Managerエージェント間の通信にSSL/TLSを利用している場合,ユーザー認証は自動的に行われるため,手動でユーザー認証を行う必要はありません。
  • Device Managerエージェントの起動中に,RAID Managerのコマンドを直接実行して,ストレージシステムに対するユーザー認証のログアウト処理をしないでください。Device ManagerのGUIまたはCLIからの処理が正常に終了しなくなるおそれがあります。ログアウトする必要がある場合は,Device Managerエージェントのサービスを事前に停止してください。
  • SVPのユーザーIDまたはパスワードが変更になった場合は,GUIで次の設定変更が必要です。
    1. Device Managerの[ストレージシステム編集]画面で,変更後のSVPのユーザーIDまたはパスワードを設定する。
    2. Replication Managerの[構成設定]画面で,設定を変更したストレージシステムの構成情報を更新する。

関連参照

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