5.6.1 システム定義ファイルを編集する
ここでは,JP1/ITSLMのシステム定義ファイル(jp1itslm.propertiesまたはjp1itslmur.properties)の編集方法について説明します。
(1) 作業の前に
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システム定義ファイルを編集するJP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URを終了させてください。
終了方法については,「2.1.4 JP1/ITSLM - Managerを終了する」または「2.1.3 JP1/ITSLM - URを終了する」を参照してください。
(2) 作業手順
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システム定義ファイルを編集する。
システム定義ファイルの格納先は次のとおりです。
- JP1/ITSLM - Managerの場合:
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JP1/ITSLM - Managerのインストール先フォルダ\mgr\conf\jp1itslm.properties
- JP1/ITSLM - URの場合:
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JP1/ITSLM - URのインストール先フォルダ\ur\conf\jp1itslmur.properties
編集できる定義の一覧については,「5.6.2 編集できる定義」を参照してください。
なお,JP1/ITSLM - ManagerおよびJP1/ITSLM - URのシステム定義ファイルで共通のプロパティを編集する場合は,必ず両方のシステム定義ファイルを編集してください。
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システム定義ファイルを編集したJP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URを起動する。
JP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URの起動方法については,「2.1.1 JP1/ITSLM - Managerを起動する」または「2.1.2 JP1/ITSLM - URを起動する」を参照してください。
システム定義ファイルの編集が完了し,JP1/ITSLMの動作が変更されました。
(3) 補足事項
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システム定義ファイルは,次の形式で指定してください。
プロパティ=指定値
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システム定義ファイルは,ISO/IEC 646の文字コードで作成してください。Unicodeエスケープシーケンスでは記載しないでください。
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システム定義ファイルの変更内容は,JP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URの起動時(再起動時)に反映されます。
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システム定義ファイルの編集時に,JP1/ITSLMで定義されていない無効なキーを指定したときは,無視して処理が続行されます。
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システム定義ファイルの編集内容に,指定範囲外の値を定義するなどの不正があった場合,起動中に対象となったJP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URが終了することがあります。
ただし,ログ出力関連のプロパティ(loggerで始まるプロパティ)について,指定範囲外の値を定義するなどの不正があった場合は,デフォルト値と認識されてJP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URの動作は継続します。
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定義で指定するパスは100文字以内で指定してください。使用できる文字と指定例を次に示します。
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半角文字で「A〜Z」,「a〜z」,「0〜9」,空白,下線「_」,ピリオド「.」,左括弧「(」,右括弧「)」,パス区切り文字「¥」
このとき,パスの区切り文字は,次に示すとおり\\と2つ続けます。
指定例:C:\\Program Files\\HITACHI\\JP1ITSLM\\ur\\accesslog
次に示すパスまたは文字は指定できません。
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全角文字
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Windowsがパス指定に禁止している文字(※:¥/:*?”<>|)
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ドライブ文字を表す以外の記号コロン「:」が含まれているNTFSのストリーム名
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予約デバイス名(AUX,CON,NUL,PRN,CLOCK$,COM1〜COM9,LPT1〜LPT9)
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「u」で始まるフォルダ名称
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「#」を含んだパス名
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最後に「¥¥」を付けたパス名
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ネットワークドライブ上のパス
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システム定義ファイルを編集したあとは,バックアップを取ることを推奨します。
バックアップを取る方法については,「8.1.1 定義ファイルのバックアップを取る」を参照してください。
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クラスタシステムで運用している場合にシステム定義ファイルを編集するときには,実行系サーバと待機系サーバの設定が不一致にならないよう,両方の系のシステム定義ファイルを同じように編集してください。