2.1.1 JP1/ITSLM - Managerを起動する
JP1/ITSLM - Managerを起動するには,JP1/ITSLM - Managerを構成するサービスを起動して,サービスの状態を[開始]にする必要があります。
JP1/ITSLM - Managerを構成するサービスは,OSの起動時に自動的に起動できます。ただし,その場合は,JP1/Baseによる起動管理でサービスの起動順序を設定しておく必要があります。起動順序を設定しないで,OSの起動時にサービスが自動的に起動すると,OSの起動直後にログインやJP1イベントの発行に失敗するおそれがあります。また,JP1/ITSLM - ManagerとJP1/ITSLM - URを同じホストにインストールして,サービスの起動を自動にする場合は,OSの起動時にJP1/ITSLM - Managerのサービスが先に起動するように,JP1/Baseによる起動管理で設定しておく必要があります。JP1/Baseによる起動管理については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
サービスの起動を自動にしない場合やJP1/ITSLM - Managerを再起動する場合などには,手動でサービスを起動して,JP1/ITSLM - Managerを起動する必要があります。
ここでは,手動によるJP1/ITSLM - Managerの起動方法について説明します。なお,クラスタシステムでJP1/ITSLM - Managerを運用している場合は,クラスタソフトでJP1/ITSLM - Managerを起動してください。クラスタソフトで起動するサービスについては,「(3) 補足事項」を参照してください。
(1) 作業の前に
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JP1/Baseが起動していることを確認してください。
JP1/Baseの起動方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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ローカルシステムアカウントであることを確認してください。
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JP1/ITSLM - Managerのセットアップが完了していることを確認してください。
JP1/ITSLM - Managerのセットアップ方法については,「5.1.6 JP1/ITSLM - Managerをセットアップする」を参照してください。
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JP1/ITSLM - URを起動していないことを確認してください。
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JP1/PFMと連携する場合は,システム定義ファイルに連携に必要な情報が定義されていることを確認してください。連携に必要な情報の定義方法については,「5.4.1 JP1/ITSLMとJP1/PFMの連携をセットアップする(JP1/PFMとの連携)」を参照してください。
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JP1/PFMと連携する場合は,連携するJP1/PFMの各監視エージェントおよびJP1/PFM - Managerを起動してください。なお,JP1/ITSLM - ManagerとJP1/PFMは,どちらを先に開始してもかまいません。
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JP1/IMと連携する場合は,システム定義ファイルに連携に必要な情報が定義されていることを確認してください。連携に必要な情報の定義方法については,「5.5.1 JP1/IMと連携する」を参照してください。
(2) 作業手順
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Windowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択する。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager DB Service」(サービス名:HiRDBEmbeddedEdition_JL0)を起動する。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Service)を起動する。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager Web Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Web_Service)を起動する。
作業手順の順序ですべてのサービスの状態が[開始]になれば,JP1/ITSLM - Managerの起動は完了です。
(3) 補足事項
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クラスタシステムで運用する場合,クラスタソフトで次のサービスを起動してください。起動する順序は項番に従ってください。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager DB Service」(サービス名:HiRDBEmbeddedEdition_JL0)を起動する。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager DB Cluster Service」(サービス名:HiRDBClusterService_JL0)を起動する。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Service)を起動する。
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JP1/ITSLM - Managerのサービス「JP1/ITSLM - Manager Web Service」(サービス名:JP1_ITSLM_MGR_Web_Service)を起動する。
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JP1/ITSLM - Managerを再起動する場合は,JP1/ITSLM - Managerの終了後に「(2) 作業手順」を実行してください。
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JP1/ITSLM - ManagerおよびJP1/ITSLM - URの起動時に,次の順序で作業すると,JP1/ITSLM - Managerの初期化処理に時間が掛かるため,2分間程度JP1/ITSLM - Managerにログインできない状態になります。
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JP1/ITSLM - Managerの終了
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JP1/ITSLM - URの終了
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JP1/ITSLM - Managerの起動
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JP1/ITSLM - Managerへのログイン中にJP1/ITSLM - Managerを再起動した場合は,ログインしたセッションが無効になるため,再度JP1/ITSLM - Managerへログインする必要があります。
ログイン方法については,「2.2.1 JP1/ITSLM - Managerへログインする」を参照してください。
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JP1/ITSLM - Managerを構成するサービスには依存関係があります。そのため,サービス「JP1/ITSLM - Manager DB Service」を起動する前にサービス「JP1/ITSLM - Manager Service」を起動すると,サービス「JP1/ITSLM - Manager DB Service」が自動的に起動します。同様に,サービス「JP1/ITSLM - Manager Service」を起動する前にサービス「JP1/ITSLM - Manager Web Service」を起動すると,サービス「JP1/ITSLM - Manager Service」が自動的に起動します。
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JP1/ITSLM - Managerの起動中に,システム構成を変更する場合(変更したあとに元に戻す場合も含む),JP1/ITSLM - Managerの再起動が必要になります。
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JP1/PFMと連携する場合,システム定義ファイルに定義するJP1/PFMとの連携に関する情報は,JP1/ITSLM - Managerの起動時に反映されます。このため,JP1/ITSLM - Manager起動後にシステム定義ファイルを編集するときには,JP1/ITSLM - Managerを停止してシステム定義ファイルを編集してから,JP1/ITSLM - Managerを再起動してください。
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監視対象サービスのサービス検出を開始した状態でJP1/ITSLM - Managerを終了した場合,次回のJP1/ITSLM - Manager起動時には,監視対象サービスのサービス検出は停止した状態になります。
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監視対象サービスの監視を開始した状態でJP1/ITSLM - Managerを終了した場合,JP1/ITSLM - Managerのシステム定義ファイル(jp1itslm.properties)のmanagerStartModeプロパティの指定値によって,次の処理が実行されます。
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managerStartModeプロパティの指定を省略,または「normal」を指定している場合
前回終了時に監視を開始していたすべての監視対象サービスの監視を停止します。
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managerStartModeプロパティに「restart」を指定している場合
前回終了時に監視を開始していたすべての監視対象サービスの監視を,正常状態で再開始します。
なお,managerStartModeプロパティに「restart」を指定して監視対象サービスの監視を再開始すると,起動していないJP1/ITSLM - URの監視対象サービスも監視を開始した状態になりますが,サービス性能の取得が再開するのは,該当のJP1/ITSLM - URが起動してからとなります。
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ブラウザを起動してJP1/ITSLM - Managerにアクセスしているマシンでファイアウォールを設定している場合,ブラウザとJP1/ITSLM - Manager間での通信で利用するエフェメラルポートを開放してください。