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JP1 Version 10 JP1/IT Service Level Management


5.6.2 編集できる定義

JP1/ITSLMでは,定義の編集は任意です。

ここでは,JP1/ITSLMで編集できる定義の一覧について説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/ITSLMで編集できる定義の一覧

必要に応じて編集できる定義について次の表で説明します。

表5‒7 JP1/ITSLMで編集できる定義の一覧

項番

プロパティ

対象

指定要否

説明

指定範囲

デフォルト値

設定誤りへの対処

1

accessLogFilePath

U

任意

アクセス履歴を記録するファイルの作成先ファイルパスを指定します。

ドライブ名も含めたフォルダの絶対パス名称※1

なし

×

2

announceRetryCount

U

任意

JP1/ITSLM - URからJP1/ITSLM - Managerへの起動通知または終了通知で,通信エラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。

1〜20の整数

(単位:回)

3

×

3

announceRetryInterval

U

任意

JP1/ITSLM - URからJP1/ITSLM - Managerへの起動通知または終了通知で,通信エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。

1〜1000の整数

(単位:秒)

10

×

4

announceRetryMessage

U

任意

JP1/ITSLM - URからJP1/ITSLM - Managerへの起動通知または終了通知で,通信エラーが発生した場合のリトライに関するメッセージ(KNAS03016-W)をメッセージログに出力するかどうかを指定します。

true(出力する),またはfalse(出力しない)※2

false

×

5

communicationRetryCount

M,U

任意

JP1/ITSLM - URとJP1/ITSLM - Managerの間で通信エラーが発生した場合のリトライ回数を指定します。

1〜20の整数

(単位:回)

3

×

6

communicationRetryInterval

M,U

任意

JP1/ITSLM - URとJP1/ITSLM - Managerの間で通信エラーが発生した場合のリトライ間隔を指定します。

1〜1000の整数

(単位:秒)

10

×

7

communicationRetryMessage

M,U

任意

JP1/ITSLM - URとJP1/ITSLM - Managerの間で通信エラーが発生した場合のリトライに関するメッセージ(KNAS03016-W)をメッセージログに出力するかどうかを指定します。

true(出力する),またはfalse(出力しない)※2

false

×

8

dashboardChartPlotInterval

M

任意

システム性能に関する性能グラフで,直線を引く点と点の間隔の最大値を分単位で指定します。

1〜1440の整数

5

×

9

dashboardEventListRecentViewSize

M

任意

JP1/ITSLMの画面に表示するイベントの一覧で,複数のサービスのイベントを同時に表示する場合に,表示できるイベント数の最大値を指定します。

指定した値分の直近に発生したイベントを表示できるようになります。

1〜8192の整数

1000

×

10

dashboardPrioritizeSystem

M

任意

監視構成に合わせて次の画面のデフォルト表示を変更します。

true(システム監視構成に合わせたデフォルト表示),またはfalse(サービス監視構成に合わせたデフォルト表示)

false

×

11

dashboardPropagateSystemStatus

M

任意

システム性能監視の状態を,サービスの状態に伝播するかどうかを指定します。

true(伝播する),またはfalse(伝播しない)

false

×

12

jbsHostName

M

任意

JP1/Baseの論理ホスト名を指定します。

JP1/Baseをクラスタ構成で運用する場合は必ず指定してください。

長さ1〜196バイトの文字列

(使用できる文字は,半角英数字,「-」(ハイフン))

なし

×

13

JP1Event

M

任意

JP1/ITSLMでJP1イベントの発行を有効にするかどうかを指定します。

JP1/IMとの連携時に必ず指定します。

JP1/IMとの連携については,「5.5.1 JP1/IMと連携する」を参照してください。

true(発行する),またはfalse(発行しない)※2

false

×

14

JP1EventForSystem

M

任意

JP1Eventプロパティにtrueが指定されている場合,JP1/PFMと連携する際のシステム性能用のJP1イベントを発行するかどうかを指定します。

true(発行する),またはfalse(発行しない)

false

×

15

loggerCommandMessageFileCount

M

任意

コマンド用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

16

loggerCommandMessageMaxFileSize

M

任意

コマンド用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜16777216の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

17

loggerDaoMessageFileCount

M

任意

JP1/ITSLMがデータベースにアクセスするための機能で使用するメッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

18

loggerDaoMessageMaxFileSize

M

任意

JP1/ITSLMがデータベースにアクセスするための機能で使用するメッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

19

loggerInputAdaptorCtrlMessageFileCount

M

任意

JP1/ITSLMが外部から性能情報を受信するための機能で使用するメッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

20

loggerInputAdaptorCtrlMessageMaxFileSize

M

任意

JP1/ITSLMが外部から性能情報を受信するための機能で使用するメッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

21

loggerIntegrationLogLevel

M,U

任意

統合トレースログのログ出力レベルを指定します。

小さい値を指定すると出力情報が減り,大きい値を指定すると出力情報が増えます。

0,10,20,または30

10

22

loggerMessageLogLevel

M,U

任意

メッセージログファイルのログ出力レベルを指定します。

小さい値を指定すると出力情報が減り,大きい値を指定すると出力情報が増えます。

0,10,20,または30

10

23

loggerPerfCollectorMessageFileCount

M

任意

性能分析Manager用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

24

loggerPerfCollectorMessageMaxFileSize

M

任意

性能分析Manager用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

25

loggerProcessCtrlMessageFileCount

M,U

任意

プロセス制御用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜10の整数

3

26

loggerProcessCtrlMessageMaxFileSize

M,U

任意

プロセス制御用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜16777216の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

27

loggerRmiServerMessageFileCount

M,U

任意

RMIサーバ用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

28

loggerRmiServerMessageMaxFileSize

M,U

任意

RMIサーバ用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

29

loggerUserResponseMessageFileCount

M,U

任意

UR制御用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

30

loggerUserResponseMessageMaxFileSize

M,U

任意

UR制御用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

31

loggerViewMessageFileCount

M

任意

サーブレット用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

32

loggerViewMessageMaxFileSize

M

任意

サーブレット用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

33

loggerWebSystemAnalysisMessageFileCount

U

任意

Webシステム分析プロセスおよびサービス検出プロセス用メッセージログファイルの最大面数を指定します。

2〜16の整数

3

34

loggerWebSystemAnalysisMessageMaxFileSize

U

任意

Webシステム分析プロセスおよびサービス検出プロセス用メッセージログファイルの最大サイズを指定します。

4096〜2147483647の整数

(単位:バイト)

1048576(1MB)

35

loginFailedLimit

M

任意

JP1/ITSLMのログイン画面で,ログイン失敗を許容する回数を指定します。ログインに失敗した回数が指定した回数を超えた場合,画面がロックされます。

0を指定した場合は,ロックされません。

0〜30の整数

3

×

36

managerHost

M,U

必須

JP1/ITSLM - Managerのホスト名を指定します。

なお,JP1/PFMと連携する場合,IPアドレスでの指定はできません。必ずホスト名で指定してください。

ASCIIコードの0x20〜0x7e(制御文字以外)であり,かつ1バイト以上256バイト以下(指定できるバイト数はWindowsに依存)。

ただし,Windowsがホスト名に使用を禁止している文字は指定できません。

また,次に示すアドレスも指定できません。

  • 0.0.0.0

  • 127.0.0.1

  • 255.255.255.255

なし

×

37

managerStartMode

M

任意

JP1/ITSLM - ManagerのWindowsサービスを再開するときの開始モードを指定します。

normal(監視を停止した状態でWindowsサービスを開始する),またはrestart(Windowsサービスの停止前に開始していた監視を再開した状態で,Windowsサービスを開始する)※2

normal

×

38

monitoringItemNameMaxLength

M

任意

監視項目名の長さを指定します。なお,UTF-8換算したバイト数で指定してください。

1〜1024の整数

(単位:バイト)

300

×

39

outlierRate

M

任意

予兆検知で,監視範囲の性能データの何パーセントが外れ値となった場合にイベント通知をするかを指定します。

1〜100の整数

(単位:%)

10

×

40

pfmLoggingData

M

任意

JP1/PFMの監視エージェントが性能データをStoreデータベースに格納するかを指定します。

true(Storeデータベースに格納する)またはfalse(Storeデータベースに格納しない)※2

false

×

41

pfmManagerHost

M

任意

JP1/ITSLMが連携するJP1/PFM - Managerのホスト名を指定します。指定したホスト名が誤っていた場合,JP1/PFMとの通信に失敗します。

ASCIIコードの0x20〜0x7e(制御文字以外)であり,かつ1バイト以上256バイト以下(指定できるバイト数はWindowsに依存)。

ただし,Windowsがホスト名に使用を禁止している文字は指定できません。

また,次に示すアドレスも指定できません。

  • 0.0.0.0

  • 127.0.0.1

  • 255.255.255.255

なし

×

42

pfmManagerPort

M

任意

JP1/ITSLMが連携するJP1/PFM - Managerのポート番号を指定します。

指定したポート番号が誤っていた場合,JP1/PFMとの通信に失敗します。

1024〜65535

22286

×

43

pfmReceivePort

M

任意

JP1/PFMから送信された性能情報をJP1/ITSLM - Managerが受信するためのポート番号を指定します。

1024〜65535

20905

×

44

pfmWebConsoleURL

M

任意

接続先となるJP1/PFM - Web ConsoleのURLを指定します。

URLに指定する値は,URLエンコード(Percent-Encoding)をしない形式で記載してください。

記述例を次に示します。http://<host>:<port>/PFMWebConsole/login.do

<host>:ホスト名またはIPアドレス。

<port>:ポート番号。

URLに指定する値は,RFC2396に準拠する形式としてください。

0〜1024(単位:文字数)の長さを持つ文字列

なし

×

45

rdbPort

M

任意

組み込みデータベースのListenポート番号を指定します。

5001〜65535

20903

×

46

rmiManagerPort

M,U

任意

JP1/ITSLM - ManagerのRMI通信ポート番号を指定します。

5001〜65535

20904

×

47

rmiUrPort

U

任意

JP1/ITSLM - URのRMI通信ポート番号を指定します。

5001〜65535

20910

×

48

serviceBaselineExclusion

M

任意

サービス性能の予兆検知で,しきい値方向とは逆方向の外れ値検知のイベントを除外するかどうかを指定します。

true(除外する),またはfalse(除外しない)

false

×

49

sloThresholdRate

M

任意

しきい値監視で,監視範囲の性能データの何パーセントがしきい値を超過した場合にイベント通知をするかを指定します。

1〜100の整数

(単位:%)

10

×

50

systemBaselineExclusion

M

任意

システム性能の予兆検知で,JP1/PFMから受け取るしきい値種別の,しきい値方向とは逆方向の外れ値検知のイベントを,除外するかどうかを指定します。

例えば,JP1/PFMから受け取ったしきい値種別が上限の場合,外れ値検知の下限イベントを除外するかどうかを指定します。

true(除外する),またはfalse(除外しない)

false

×

51

urHost

U

必須

JP1/ITSLM - URのホスト名を指定します。

ASCIIコードの0x20〜0x7e(制御文字以外)であり,かつ1バイト以上256バイト以下(指定できるバイト数はWindowsに依存)。

ただし,Windowsがホスト名に使用を禁止している文字は指定できません。

また,次に示すアドレスも指定できません。

  • 0.0.0.0

  • 34127.0.0.1

  • 255.255.255.255

なし

×

52

urNetworkInterfaceNumber

U

必須

キャプチャモジュールが割り当てるネットワークインタフェース番号を指定します。

JP1/ITSLM - URをインストールしたホストのネットワークインタフェースの構成を変更した場合は,jslmuriplsコマンドを使用して,必ず指定値を見直してください。

jslmuriplsコマンドについては,「9. コマンド」の「jslmuripls(ネットワークインタフェース番号とIPアドレスの表示)」を参照してください。

1〜60の整数。

ただし,jslmuriplsコマンドの実行結果にないネットワークインタフェース番号を指定した場合はエラーになります。

なし

×

(凡例)

M:JP1/ITSLM - Manager

U:JP1/ITSLM - UR

○:デフォルト値を仮定してJP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - UR起動します。

×:JP1/ITSLM - ManagerまたはJP1/ITSLM - URを終了します。

注※1

JP1/ITSLM - URをクラスタ構成にする場合に,系切り替えが発生したあとで,アクセス履歴を引き継ぐようにするには,共用ディスク上のパスを設定してください。

注※2

大文字,小文字は区別されません。

(2) 補足事項