画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編
フォーカスまたはカーソルが位置づいているオブジェクトは,ユーザが操作できる状態になっています。オブジェクトに対する操作は,必ずマウス,またはキーボードでフォーカス・カーソルを位置づけたあとで行います。
フォーカスとは,オブジェクトに対して入力権があることを示す印です。キー制御は,この入力権のあるオブジェクトに対して行われます。カーソルは,フォーカスのあるオブジェクトがキーボードからデータ入力できる状態であるとき,その一文字に対し,入力権があることを示す印です。データの入力や削除は,カーソル位置が示す個所が対象となります。
XMAP3では,フォーカス・カーソルを次のように制御します。これらの制御方法はドローセットアップで設定します。詳細についてはマニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
各ダイアログのフォーカス・カーソル設定によって,画面を表示したとき,最初にフォーカス・カーソルを位置づけるオブジェクトを設定できます。
フォーカス定数またはカーソル定数という値を論理マップに代入すると,初期フォーカスを位置づけるオブジェクトをAPから設定できます。これらの値が設定されていないと,ドローで定義した初期フォーカス・カーソルの指定が採用されます。フォーカス定数およびカーソル定数については「5.5 定数部の論理マップ生成規則とマッピング規則」を参照してください。
タブキーを押したり,メニューを選択したりしたあと,フォーカス・カーソルが次の項目やフィールドに移動するときの順序です。標準では,画面の左上から右下に移動します。グループボックスで囲まれている複数のオブジェクトは,一つのオブジェクトとしてみなされます。
グループボックスで囲まれたオブジェクトのフォーカス順序を設定できます。フォーカス順はAPから動的変更できません。入力単位が「フィールド」のときは,APからフォーカス・カーソルを設定するのでフォーカス順の設定は無効になります。
オブジェクトの遷移条件を示します。オブジェクトの種類によって,指定できるものが異なります。
フォーカス順序の設定は,ドローのメニューバー「属性」の「フォーカス順序設定開始」で開始します。
フォーカス順序を設定するメニューを次に示します。
上記のメニューを使用してフォーカス順序を設定します。次に,「フォーカス順序設定開始」を選択したときのレイアウト画面を次の図に示します。
図2-7 フォーカス順序設定開始の画面
画面が表示されたときに,どのオブジェクトにフォーカスを位置づけるかをAPで指定できます。フォーカス設定の詳細については「6.2.39 初期フォーカスの動的変更」を参照してください。また動的変更については,「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。
ドローセットアップで「フォーカスとカーソルを別々に制御する」と設定して作成した画面に,フィールドボックスを2個以上配置した場合,カーソル制御項目とフィールドボックスの関連づけを変更するには,ドローのメニューバー「属性」の「カーソル制御」を選択して,カーソル制御ダイアログを開きます。カーソル制御ダイアログを次の図に示します。
図2-8 カーソル制御ダイアログ
リストボックス中の,変更したいフィールドボックスの行と列が表示されている行をクリックすると,下段の編集領域に,フィールドボックスの行,列,およびカーソル制御項目名が表示されます。入力カーソル制御項目名が表示されているボックスの右端のボタンをクリックすると,カーソル制御項目の一覧が表示されます。その中から,変更したいカーソル制御項目名を選択してください。
ほかのフィールドボックスが,選択したカーソル制御項目に関連づいていた場合には,そのフィールドボックスには,どのフィールドボックスとも関連づけられていないカーソル制御項目名が,代わりに割り当てられます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2001, 2006, Hitachi, Ltd.