画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編
プッシュボタンは,イベント(実行する処理)を候補(ボタン)の選択によって指定するオブジェクトです。ボタンを選択したときの動作として,「イベントをAPに通知」「二次ウィンドウを閉じる」「ボップアップメニューを表示」などを設定できます。PFキーの代わりとしても使用できます。また,プッシュボタンにはアクセスキーを指定できます。
ボタンのサイズは,画面の解像度に応じて指定できます。また,グラフィックデータ(.bmp)をボタンのラベルとして貼り付けられます※。ボタンのラベルはドローで定義し,AP実行時に変更できます。
なお,プッシュボタンボックスの表示属性の詳細については「付録A 属性情報一覧」を参照してください。
プッシュボタンが選択されるとイベントが発生します。APに通知するイベントの場合,APでは定義時に指定したイベント通知コードが入力論理マップに格納されます。
イベント通知コードとしては「送信」「スクリーン」「割込」「ファンクションキー(PF1〜PF84)」「PA1〜PA3」および「ボタンイベント(A061〜A071)」が使用できます。
動的変更によって,ボタンの「活性/不活性」やラベルテキストを変更できます。
ユーザAPでラベルテキスト項目名に変更内容を指定した場合は,ドローのプッシュボタンダイアログで指定した「テキスト揃え」は適用されません。実行時には,ユーザAPで指定したボタンのラベルテキストは左寄せ固定となります。また,ユーザAPでラベルテキスト出力項目名に,ビットマップおよびビットマップファイル名を指定できません。
プッシュボタンダイアログの「ラベルの種類」から「ビットマップ」または「ビットマップとテキスト」の組み合わせを選択し,ビットマップの[設定]ボタンをクリックすると,プッシュボタンのラベルとして固定グラフィックや固定グラフィックとテキストの組み合わせを表示できます。使用する固定グラフィックは,あらかじめユーザが用意しておきます。なお,グラフィックのサイズが大きい場合や,テキストが長い場合には,グラフィックとテキストが重なり合うことがありますので,必要に応じてボタンのサイズを大きくしてください。
なお,プッシュボタンに表示するグラフィックは,画面の解像度に応じて交代で表示できます。最もよく使用する解像度のグラフィックを「標準用」として指定し,必要に応じて「交代用」を指定します。
次に示す表は,XMAP3が提供する標準の文字サイズに対する値です。
表2-11 640×480または800×600の解像度(2D)
文字 | ボタン高 | |||
---|---|---|---|---|
4.5 | 3.5 | 2.5 | 2 | |
大 | 48×48 | 36×36 | 24×24 | 22×22 |
標準 | 32×32 | 24×24 | 16×16 | 14×14 |
小 | 24×24 | 18×18 | 12×12 | 10×10 |
表2-12 640×480または800×600の解像度(3D)
文字 | ボタン高 | |||
---|---|---|---|---|
4.5 | 3.5 | 2.5 | 2 | |
大 | 44×44 | 32×32 | 22×22 | 20×20 |
標準 | 28×28 | 20×20 | 14×14 | 12×12 |
小 | 24×24 | 18×18 | 12×12 | 10×10 |
表2-13 1,024×768または1,280×1,024の解像度(2D)
文字 | ボタン高 | |||
---|---|---|---|---|
4.5 | 3.5 | 2.5 | 2 | |
大 | 64×64 | 48×48 | 32×32 | 30×30 |
標準 | 48×48 | 36×36 | 24×24 | 22×22 |
小 | 32×32 | 24×24 | 16×16 | 14×14 |
表2-14 1,024×768または1,280×1,024の解像度(3D)
文字 | ボタン高 | |||
---|---|---|---|---|
4.5 | 3.5 | 2.5 | 2 | |
大 | 44×44 | 32×32 | 22×22 | 20×20 |
標準 | 28×28 | 20×20 | 14×14 | 12×12 |
小 | 24×24 | 18×18 | 12×12 | 10×10 |
フォーカス遷移で選択できないようにボタンを設定します。誤入力などを防ぐのに有効です。プッシュボタンボックスダイアログの「フォーカス遷移の対象としない」を指定すると,そのボタンボックス中のプッシュボタンへは,フォーカスが遷移しなくなります。
マウスだけでなく,文字キーでもプッシュボタンを選択できるように設定します。プッシュボタンダイアログの「アクセスキーを使用する」を指定すると,アクセスキーが対応するキーを選択することで,プッシュボタンを押せます。このアクセスキーに「0〜9」の数字キーを指定すると,テンキーでも操作できるようになります。
なお,アクセスキーが有効なのは,フォーカスがプッシュボタンボックスに位置づいているときです。
プッシュボタンの活性/不活性や表示属性を実行時に変更できます。表示属性の動的変更については「1.5.6 表示属性の動的変更」を参照してください。
ラベルテキストを動的変更する場合,ラベルテキストの中央寄せなどの桁揃えは,論理項目の設定値で調整します。
プッシュボタンのサイズを変更した場合,変更した値がすべてのプッシュボタンのボタンサイズ,およびラベルテキストの論理項目の桁に設定されます。このため,「APからテキストを変更する」を指定しているボタンが含まれるプッシュボタンボックスで,ボタンのサイズを変更したときは,APを再コンパイルしてください。
ターゲットによって,データ長をユーザ任意の値に設定できるようになります。「テキストのデータ長を変更する」を指定した場合,ラベルテキストの論理項目の桁が固定になります。このため,同じボックス内のすべてのボタンで,ボタンサイズの変更,およびラベルテキストの論理項目の桁の変更ができなくなります。ターゲットとデータ長の関係については,マニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
「APからテキストを変更する」を指定しているプッシュボタンを貼り付ける場合,貼付け先のプッシュボタンボックスのボタン長に合わせて桁が変更されます。テキストのデータ長の変更は解除されます。
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