画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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3.1.3 開発環境の設定手順

XMAP3を利用して画面や帳票を開発する上での環境設定の手順について説明します。

なお,複数のPCを使ったチーム開発では,準備した各種リソース(ドローセットアップの設定,レイアウトパターン,APパターンなど)をほかのPCへ配布することで,同じ設定や定義を繰り返す手間を省くことができます。同じ環境で使用するすべてのPCにコピーすることをお勧めします。開発環境の配布については,「3.6 開発環境の配布」を参照してください。

[図データ]

《図の説明》
  1. XMAP3のインストール
    XMAP3を提供媒体からインストールします。インストールの方法については,「付録A インストールとアンインストール」を参照してください。
  2. 開発環境のセットアップ
    画面・帳票の定義やマップ生成に関する標準の設定値を,ドローセットアップ機能を使用し,必要に応じてユーザ独自の値に変更できます。ドローセットアップの設定項目は,ドロー機能の各種ダイアログの標準値になる項目,システム全体にかかわる運用管理者が設定する項目,およびドロー機能とAPにかかわる項目に分類されます。ドローセットアップの詳細については,「4. ドローセットアップ機能による環境設定」を参照してください。なお,ドローセットアップの設定値の変更は,必ず,新規に画面や帳票を定義する前に行ってください。
  3. 各種リソースの準備
    ドローで画面・帳票定義を始める前に,必要なリソースを準備しておきます。
    • レイアウトパターンの作成
      実際の画面や帳票を作成する前に,定義のひな型となるレイアウトパターンを用意しておくことで,開発効率を向上できます。レイアウトパターンの詳細については,「3.2.1 レイアウトパターンの作成と登録」を参照してください。
    • レイアウト部品の作成
      実際の画面や帳票を作成する前に,よく使用する属性のオブジェクトや幾つかのオブジェクトを組み合わせたグループをレイアウト部品として登録しておくことで開発効率を向上できます。レイアウト部品の詳細については,「3.2.2 レイアウト部品の作成と登録」を参照してください。
    • グラフィックデータの作成
      グラフィックオブジェクトやプッシュボタンのラベルに使用するグラフィックデータを準備しておきます。詳細については,「3.2.3 グラフィックデータの準備」を参照してください。
    • ポップアップメニューファイルの作成
      メニュー項目が大量のときなどは,メニューファイルを作成して,あらかじめPC側に用意しておきます。ポップアップメニューファイルの準備については,「3.2.4 ポップアップメニューファイルの準備」を参照してください。
    • 外字の作成
      外字を使用する場合,使用するハードウェア(PC,WS)のそれぞれに,外字コードに対応したフォントを準備します。外字の詳細については,「3.2.5 外字の作成と登録」を参照してください。
  4. 定義ファイル格納用フォルダの作成
    画面,帳票,および書式の定義ファイルを格納するフォルダを作成します。XMAP3インストール時には,XMAP3インストールフォルダの下に「\USER\MAPS」のフォルダが作成されます。このフォルダ以外に格納したい場合,任意にフォルダの名称や場所を設定してください。
    定義ファイルは,XMAP3インストールフォルダ以外のフォルダ下で管理することをお勧めします。なお,XMAP3インストールフォルダ\TEMPや\BINの下に格納すると正常に動作しないので注意してください。
  5. AP作成で使用するフォルダの作成
    XMAP3で生成した論理マップや作成するAPを格納したり,コンパイル時に生成される作業ファイルを格納したりするフォルダを作成します。開発環境に合わせて,フォルダの位置や名称を決めてください。
  6. 動的変更テーブル(X3MODTBL)のコピー
    XMAP3では,APの作成に必要な属性変更用(属性をAPから動的に変更する)の動的変更テーブルを用意しています。この動的変更テーブルには,AP実行中に画面の色や表示属性を変更したり,出力テキスト・フィールド(出力論理マップ)の初期化に使用する定数が準備されています。ドローセットアップの運用管理者の設定の「修飾名の設定」で修飾名の設定を変更すると,変更内容を反映した動的変更テーブルが自動的に生成されます。
    使用する動的変更テーブルのファイルを,コンパイル用のフォルダにコピーするか,またはコンパイル時のCOPYライブラリに「XMAP3インストールフォルダ\INCLUDE」を指定してください。
    また,CALL文で使用するインタフェース領域(JSVWATBL.CBL)やC言語用ヘッダファイル(JSVWATBL.H)も必要に応じて,コンパイル環境にコピーしておいてください。
  7. 実行環境のセットアップ
    テスト表示やテスト印刷をする場合,XMAP3を実行するための画面環境または帳票環境のセットアップをします。
  8. 開発環境の配布
    複数のPCによるチーム開発をする場合や,開発環境を別PCに移動する場合は,開発環境の配布を行います。詳細については,「3.6 開発環境の配布」を参照してください。