画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド
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3.2.2 レイアウト部品の作成と登録
画面・帳票定義で使用するドロー機能のレイアウト部品を有効に利用することで,ユーザの画面・帳票定義を効率良く作成できます。レイアウト部品を使用する場合は,レイアウト定義前にあらかじめ作成しておく必要があります。
登録できるレイアウト部品の数は,次に示す定義対象ごとに32個になります。
| 分類 |
登録できる定義対象 |
| 画面定義 |
GUI画面(一次/二次共通)
CUI画面 |
| 帳票定義 |
シリアルインパク
トプリンタ用 |
マップ帳票 |
けい線帳票(カット/連続紙共通) |
| プレプリント帳票(カット/連続紙共通) |
| ページプリンタ用 |
網掛け帳票 |
| グラフィック帳票 |
| 書式オーバレイ |
- <この項の構成>
- (1) レイアウト部品の登録の概要
- (2) レイアウト部品の登録と貼り付け
- (3) 複数オブジェクトをまとめたレイアウト部品
よく使用する属性のオブジェクトや,幾つかのオブジェクトを組み合わせたグループをレイアウト部品として登録できます。オブジェクトを組み合わせるには,固定フィールドや入出力フィールドなどの複数のオブジェクトを,グループ化することで実現できます。このレイアウト部品を有効に使用することで,画面・帳票定義の作業効率が向上します。また,レイアウト部品を使用することで定義の誤りを防ぐことができ,画面や帳票の統一も図れます。
レイアウト部品は,ドローで部品化したいオブジェクトを作成し登録します。登録したレイアウト部品を使用するときは,ドローのメニューバーの[編集]から[部品貼り付け]を使ってレイアウト画面上に貼り付けます。
![[図データ]](FIGURE/ZU030600.GIF)
(a) レイアウト部品の登録手順
レイアウト部品の登録手順を次に示します。
![[図データ]](FIGURE/ZU030700.GIF)
(b) レイアウト部品の格納先
登録したレイアウト部品は,次に示すフォルダに格納されます。この格納先は固定で,ユーザが任意に変更できません。レイアウト部品ファイルには,拡張子.imoが付きます。
XMAP3インストールフォルダ\USER\PARTS
(c) レイアウト部品の貼り付け
次にレイアウト部品を貼り付ける手順を示します。
- ドローのメニューバーの[編集]から[部品貼り付け]を選びます。
[部品貼り付け]ダイアログが表示されます。
- 使用する部品名称を選びます。
レイアウト部品がレイアウト画面の左上に貼り付けられますので,配置したい位置に移動してください。
なお,ユーザが貼り付けたレイアウト部品と,すでに定義されているオブジェクトとの関係は次のようになります。
- データ名
貼り付けた部品と既存のオブジェクトとでデータ名が重複している場合,部品で使われているデータ名がXMAP3の命名規則に従って変更されます。データ名が重複していない場合は,部品のデータ名がそのまま使われます。
- 言語種別が異なる場合
部品の中に,既存のオブジェクトの言語種別では使用できない文字(ハイフンとアンダーラインは除く)が指定されている場合,XMAP3の命名規則に従って変更されます。
- マップ名の長さが異なる場合
マップ名の長さが6桁で設定されている場合,データ名として指定できる文字数は22文字までですが,マップ名の長さが7桁で設定されている場合は,21文字までです。このため,22文字のデータ名を,マップ名の長さが7桁で設定されているレイアウトに貼り付けると,XMAP3の命名規則に従って変更されます。
- 通知コード
通知コードの重複はチェックされません。そのため,レイアウト部品を貼り付けたあと,必要に応じてダイアログを開き,変更する必要があります。
(3) 複数オブジェクトをまとめたレイアウト部品
(a) 複数オブジェクトのレイアウト部品
複数オブジェクトを部品化するには,XMAP3のドローで,必要なオブジェクト(固定テキストボタンや入出力テキストボタンなど)を定義します。定義後,部品化したい複数のオブジェクトをマウスでのグループ操作で囲みます。このグループ化したオブジェクトをレイアウト部品として登録します。ここでは,ポップアップメニューとプッシュボタンを組み合わせる場合の例で説明します。
![[図データ]](FIGURE/ZU030800.GIF)
(b) 複数オブジェクトのレイアウト部品の登録
組み合わせとして並べたいオブジェクトをすべて定義したらグルーピングして囲み,レイアウト部品として登録します。部品の登録は,次の手順になります。
- 組み合わせたいフィールドをグルーピングします。
ツールボックスでオブジェクト選択の状態で,グルーピングしたいオブジェクトをマウスの「左」ボタンでドラッグして囲みます。
- ドローのメニューバーの[編集]から[部品登録]を選びます。
[部品登録]ダイアログが表示されます。
- 部品名称を指定します。
指定した名称で登録されます。
(c) レイアウト部品の更新
登録したレイアウト部品の更新は,新規作成で更新したいレイアウト部品をメニューバーの[編集]から[部品貼り付け]で呼び出します。その後,更新して同じ名称で登録します。
(d) レイアウト部品の削除方法
登録したレイアウト部品の削除は,エクスプローラなどから該当するファイルを直接削除してください。
(e) レイアウト部品の名称変更
レイアウト部品の名称を変更したい場合は,レイアウト部品を更新して登録時に名称を変更してください。なお,不要になったレイアウト部品は,削除しておくことをお勧めします。
なお,レイアウト部品の登録時には,標準のファイル名が付けられます。各定義対象の標準のファイル名は,次のとおりです。
- GUI画面(一次/二次共通): GUIxxxxx
- CUI画面 :CUIxxxxx
- けい線帳票: SPLxxxxx
- プレプリント帳票 :SPRxxxxx
- 網掛け帳票 :PAGxxxxx
- グラフィック帳票 :PAPxxxxx
- 書式オーバレイ: FPRxxxxx
- 注
- xxxxxには,連番が付きます。
(f) レイアウト部品の表示順序
ドローの[部品貼り付け]ダイアログに表示されるレイアウト部品の一覧(部品名称が表示される)は,レイアウト部品ファイルの名称順に表示されます。ファイル名称は,移動や削除のことを考えて,レイアウト部品名称とファイル名称の対応がわかるように工夫してください。
(g) レイアウト部品の登録の注意事項
- レイアウト部品として登録できるのは,定義対象別に最大32個です。したがって,ユーザの環境にあった部品だけを登録するようにしてください。また,定義対象間の共用はできません。
- レイアウト部品を作成できる状態にすると,すべてのエンドユーザがいつでも登録できます。登録するレイアウト部品はシステム全体でどのような部品を定義するかを決めて,システム内で有効と考えられるものを登録することをお勧めします。登録後は,ドローセットアップの「運用管理者用の設定」で「部品の登録・更新を許可」をオフの状態にすることをお勧めします。
- レイアウト部品ファイルの移動や削除のことを考えて,[部品貼り付け]ダイアログに表示される部品名称(40バイト以内)とファイル名(8バイト以内)との対応が付くように工夫してください。
- COBOLで登録してC言語で利用する場合,COBOL言語でしか使用できない属性(ピクチャ編集)は無効になります。言語に共通する範囲での登録をお勧めします。
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