画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド

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3.6 開発環境の配布

チーム開発のために運用管理者が開発環境をほかの複数のPCに配布する場合,一度設定した開発環境を別のPCに移動する場合などには,開発環境やチームで共通に使用するファイルなどをコピーする必要があります。

次に,開発環境の配布の手順を説明します。実行環境を配布する場合には,「10. 実行環境の配布」を参照してください。

  1. 配布,移動先PCでのXMAP3のインストール
    開発環境の配布先または移動先PCにXMAP3をインストールします。なお,PCにインストールされたXMAP3を,他PCへコピーしないでください。
  2. ファイルのバックアップ/リストア
    • 環境ファイルのバックアップ/リストア
      ユティリティの環境ファイル操作機能を使用し,配布元または移動元PCから次のファイルをバックアップします。環境ファイルの操作は,運用管理者が実施してください。
      ・ドローセットアップファイル(レジストリ,個別ファイル)
      ・ユーザが作成したレイアウトパターン,レイアウト部品
      バックアップした環境ファイルは,いったんバックアップファイルに格納されます。このバックアップファイルを配布先または移動先PCにMOなどの媒体やネットワークを使用して移動し,ユティリティの環境ファイル操作機能を使用してリストアします。
      実行環境も移動する場合には,実行環境のセットアップ情報も対象に加えてバックアップ/リストアしてください。
      環境ファイル操作機能の詳細については「15.2 環境ファイル操作」を参照してください。なお,バックアップ時とリストア時のXMAP3は,同じバージョンであることが前提となります。
    • マップファイルのコピー
      配布元または移動元PCから,必要なマップファイルをユティリティのマップファイル操作機能を使用してコピーします。この機能では,ドローの画面・帳票定義で使用するファイル,およびテスト支援で作成したファイルをコピーできます。マップファイル操作機能の詳細については「15.5 マップファイル操作」を参照してください。
    • そのほかのファイルのコピー
      上記ファイルのほか,配布元または移動元PCでユーザ独自に作成したファイルで,配布先または移動先PCにも必要なファイルは,ユーザ自身でコピーする必要があります。例えば,ユーザ独自に作成したAPパターン,グラフィックデータおよびポップアップメニューファイルは,エクスプローラなどでコピーしてください。
    ユティリティの各種機能やドキュメンテーション支援を操作するためのプロパティ(設定値)は,コピーできません。配布先または移動先PCでの再設定が必要です。
  3. 開発環境の確認
    配布先または移動先PCで,元の開発環境が設定されたかどうかを確認してください。テスト表示・印刷のためなどに実行環境も移動した場合は,実行環境も含めて正しく動作するかを確認してください。