帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力
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作成した帳票をPDF形式ファイルに出力する流れを次に示します。
図1-3 帳票をPDF形式ファイルに出力するときの処理の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU010500.GIF)
- 帳票設計
EUR 帳票作成機能で帳票設計して,フォームシートファイル(*.fms)として保存した帳票ファイルだけ読み込めます。
EUR 帳票作成機能では実現できても,EUR サーバ帳票出力機能では実現できない機能があります。EUR 帳票作成機能で設計した帳票をEUR サーバ帳票出力機能で出力する場合は,EUR サーバ帳票出力機能で出力できる機能範囲で帳票を設計してください。
なお,EUR サーバ帳票出力機能で出力する帳票設計の互換性については,次に示す個所を参照してください。
- 帳票ファイルの転送
フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルを,EUR Print Service Enterpriseを実行するアプリケーションサーバに転送します。
- データファイルの準備
出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
- EUR サーバ帳票出力機能の起動
業務アプリケーションから,EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
- データの読み込み
EUR サーバ帳票出力機能がデータファイルのデータを読み込み,帳票上に流し込みます。
- 帳票出力
EUR サーバ帳票出力で帳票をPDF形式ファイルに出力します。
EUR Print Service Enterpriseを使うと,複数の帳票セットを一つのPDF形式ファイルに出力したり,しおりを付けたPDF形式ファイルを出力したり,PDF形式ファイルを仕分け出力したりすることもできます。PDF形式ファイル出力での「帳票セット」は,帳票ファイル,データファイル,およびしおり定義ファイルを一まとまりにしたものを示します。複数の帳票セットを一つのPDF形式ファイルに出力した場合,それぞれの帳票ファイルで用紙の向きやサイズが異なっていても,定義されている帳票の情報に合わせて出力できます。
また,次の付加製品や連携製品を組み合わせることができます。
- EUR Print Service - Cipher option
PDF形式ファイルを暗号化して出力できます。
- 紙の番人
印刷後の複写,偽造および改ざんを検知できるPDF形式ファイルを出力できます。
- 出力要求
クライアントPCが業務アプリケーションに,PDF形式ファイルの出力を要求します。
- 転送
Webサーバ上に出力されたPDF形式ファイルを,FTPなどを使用してクライアントPCへ転送します。
- 印刷
Webサーバから転送されたPDF形式ファイルを印刷します。
このとき,クライアントPCではAdobe Readerを使用します。ブラウザ上では転送されたPDF形式ファイルをプレビューしてから印刷できます。
- <この項の構成>
- (1) しおりを付けたPDF形式ファイルとは
- (2) PDF形式ファイルを仕分け出力するには
- (3) PDF形式ファイルを暗号化出力するには
- (4) PDF形式ファイルを暗号化仕分け出力するには
EUR Print Service Enterpriseでは,PDF形式ファイルを出力するときに,しおりを付加できます。しおりとは,見たいページをめくるために付加する印です。
ここではPDF形式ファイルにしおりを付ける目的,およびしおりに出力できるものを説明します。
PDF形式ファイルにしおりを付加しておくと,Adobe Readerで表示したときに,次のような利点があります。
- PDF形式ファイルの構成がわかりやすい
- PDF形式ファイルを閲覧しやすい(しおりを選択することで,目的の場所に直接ジャンプできる)
しおりに出力できるものを次に示します。
- PDF文書情報のタイトル
「PDF形式ファイルを示すしおり」になります。
- 帳票名
「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」になります。
- キー項目
「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」になります。「データのまとまり」とは,特定のフィールドでの同一データのことです。対象となるデータは,マッピングデータです。
PDF形式ファイルの構成としおりの対応を,次に示します。
図1-4 PDF形式ファイルの構成としおりの対応
![[図データ]](FIGURE/ZU010600.GIF)
「PDF形式ファイルを示すしおり」をトップレベルのしおりとしますが,「PDF形式ファイルを示すしおり」がない場合は,「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」をトップレベルのしおりとします。
「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」は,しおり定義ファイル中に指定した順に出力されます。階層は,5階層までです。
「PDF形式ファイルを示すしおり」の情報は,文書しおり定義ファイルに設定します。文書しおり定義ファイルについては,「7.13 文書しおり定義ファイル」を参照してください。
「PDF形式ファイルを構成するサブ文書(帳票)を示すしおり」と「(帳票に出力する)データのまとまりを表す項目のしおり」は,しおり定義ファイルに設定します。しおり定義ファイルについては,「7.14 しおり定義ファイル」を参照してください。
EUR Print Service Enterpriseでは,仕分けするキーフィールドと,出力先のPDF形式ファイル名を指定しておくことで,PDF形式ファイルを仕分けして出力できます。
PDF形式ファイルを仕分け出力する流れと必要なファイルを次に示します。
図1-5 PDF形式ファイルを仕分け出力するときの処理の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU010700.GIF)
- 帳票設計
EUR 帳票作成機能を使って,帳票を設計します。
- 帳票ファイルの転送
フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルを,EUR Print Service Enterpriseが組み込まれているアプリケーションサーバに転送します。
- データファイルの準備
出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
- PDF仕分け定義ファイルの作成
PDF形式ファイルを仕分けする情報を,PDF仕分け定義ファイルに設定します。
PDF仕分け定義ファイルの作成,編集については,「7.12.1 PDF形式ファイルを仕分け出力する場合」を参照してください。
- EUR サーバ帳票出力機能の起動
業務アプリケーションから,EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
- ファイルの入力
帳票ファイル,データファイル,およびPDF仕分け定義ファイルをEUR サーバ帳票出力機能に入力します。
- 仕分け出力
EUR サーバ帳票出力機能でPDF形式ファイルの仕分け出力を実行します。
PDF形式ファイルの仕分け出力の実行には,次に示す三つの方法があります。
- 出力要求
クライアントPCが業務アプリケーションに,PDF形式ファイルの出力を要求します。
- 転送
Webサーバ上に出力されたPDF形式ファイルを,FTPなどを使用してクライアントPCへ転送します。
- 印刷
Webサーバから転送されたPDF形式ファイルを印刷します。
EUR Print Service EnterpriseにEUR Print Service - Cipher optionを組み合わせることで,PDF形式ファイルを暗号化して出力できます。
PDF形式ファイルを暗号化することで,PDF形式ファイルの改ざん,および給与明細など情報の漏えいを防ぐことができます。
PDF形式ファイルを暗号化出力する流れと必要なファイルを次に示します。
図1-6 PDF形式ファイルを暗号化出力するときの処理の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU010800.GIF)
- 帳票設計
EUR 帳票作成機能を使って,帳票を設計します。
- 帳票ファイルの転送
フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルを,EUR Print Service - Cipher optionを付加したEUR Print Service Enterpriseが組み込まれているアプリケーションサーバに転送します。
- データファイルの準備
出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
- 暗号化設定ファイルの作成
PDF形式ファイルを暗号化出力するには,次に示すセキュリティ属性を暗号化設定ファイルに設定します。
- ユーザパスワード
PDF形式ファイルを閲覧するためのパスワードです。
- オーナパスワード
セキュリティ属性を変更するパスワードです。
- 印刷
- 文書の変更
- 内容のコピー,または抽出
- 注釈とフォームフィールドの作成
ユーザパスワードとオーナパスワードには,暗号化したパスワードも指定できます。暗号化設定ファイルの作成,編集については,「7.15.2 暗号化設定ファイルの編集」を参照してください。
- EUR サーバ帳票出力機能の起動
業務アプリケーションから,EUR Print Service - Cipher optionを付加したEUR Print Service Enterpriseを起動します。
- ファイルの入力
帳票ファイル,データファイル,および暗号化設定ファイルをEUR Print Service - Cipher optionを付加したEUR Print Service Enterpriseに入力します。
- 暗号化出力
PDF形式ファイルの暗号化出力を実行します。
PDF形式ファイルの暗号化出力の実行には,次に示す三つの方法があります。
- 出力要求
クライアントPCが業務アプリケーションに,PDF形式ファイルの出力を要求します。
- 転送
Webサーバ上に出力されたPDF形式ファイルを,FTPなどを使用してクライアントPCへ転送します。
- 表示
Webサーバから転送された,PDF形式ファイルを表示します。
EUR Print Service EnterpriseにEUR Print Service - Cipher optionを組み合わせることで,PDF形式ファイルを暗号化仕分け出力することもできます。
PDF形式ファイルを暗号化仕分け出力する流れと必要なファイルを次に示します。
図1-7 PDF形式ファイルを暗号化仕分け出力するときの処理の流れ
![[図データ]](FIGURE/ZU010900.GIF)
- 帳票設計
EUR 帳票作成機能を使って,帳票を設計します。
- 帳票ファイルの転送
フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルを,EUR Print Service Enterpriseが組み込まれているアプリケーションサーバに転送します。
- データファイルの準備
出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
- PDF仕分け定義ファイル,暗号化設定ファイルの作成
PDF形式ファイルを暗号化仕分け出力するには,PDF仕分け定義ファイルが必要です。
PDF仕分け定義ファイルには,仕分けしたPDF形式ファイルを閲覧するためのパスワード(ユーザパスワード)を設定します。PDF仕分け定義ファイルの作成,編集については,「7.12.2 PDF形式ファイルを暗号化仕分け出力する場合」を参照してください。
セキュリティ属性を変更するパスワード(EURではオーナパスワード)も設定する場合は,「暗号化設定ファイル」が必要です。暗号化設定ファイルの作成,編集については,「7.15.2 暗号化設定ファイルの編集」を参照してください。
- EUR サーバ帳票出力機能の起動
業務アプリケーションから,EUR Print Service - Cipher optionを付加したEUR Print Service Enterpriseを起動します。
- ファイルの入力
帳票ファイル,データファイル,PDF仕分け定義ファイル,および暗号化設定ファイルをEUR Print Service - Cipher optionを付加したEUR Print Service Enterpriseに入力します。
- 暗号化仕分け出力
PDF形式ファイルの暗号化仕分け出力を実行します。
PDF形式ファイルの暗号化仕分け出力の実行には,次に示す三つの方法があります。
- 出力要求
クライアントPCが業務アプリケーションに,PDF形式ファイルの出力を要求します。
- 転送
Webサーバ上に出力されたPDF形式ファイルを,FTPなどを使用してクライアントPCへ転送します。
- 表示
Webサーバから転送された,PDF形式ファイルを表示します。
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