帳票システム構築支援 uCosminexus EUR uCosminexus EUR サーバ帳票出力

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1.2.2 帳票プリンタ出力するには

帳票をプリンタ出力する手順を次に示します。

図1-1 帳票をプリンタ出力するときの処理の流れ

[図データ]

  1. 帳票設計
    EUR 帳票作成機能で帳票設計して,フォームシートファイル(*.fms)として保存した帳票ファイルだけ読み込めます。
    EUR 帳票作成機能では実現できても,EUR サーバ帳票出力機能では実現できない機能があります。EUR 帳票作成機能で設計した帳票をEUR サーバ帳票出力機能で出力する場合は,EUR サーバ帳票出力機能で出力できる機能範囲で帳票を設計してください。
    なお,EUR サーバ帳票出力機能で出力できる帳票ファイルの互換性については,次に示す個所を参照してください。
  2. 帳票ファイルの転送
    フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルを,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseを実行するアプリケーションサーバに転送します。
  3. データファイルの準備
    出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。
    データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
  4. EUR サーバ帳票出力機能の起動
    業務アプリケーションから,EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
  5. データの読み込み
    EUR サーバ帳票出力機能がデータファイルのデータを読み込み,帳票上に流し込みます。
  6. 帳票出力
    EUR サーバ帳票出力機能で帳票を出力します。

プリンタに出力するとき,複数の帳票セットを指定して出力することもできます。プリンタ出力での「帳票セット」は,帳票ファイルとデータファイルを一まとまりにしたものを示します。複数の帳票セットをプリンタに出力した場合,それぞれの帳票ファイルで用紙の向きやサイズが異なっていても,定義されている帳票の情報に合わせて出力できます。

<この項の構成>
(1) 仕分け印刷で帳票の印刷先を振り分けるには

(1) 仕分け印刷で帳票の印刷先を振り分けるには

EUR サーバ帳票出力機能では,EUR Print Managerと連携した仕分け印刷ができます。EUR Print Managerと連携した仕分け印刷については,マニュアル「EUR Print Manager 帳票出力」を参照してください。

また,Windows版のEUR サーバ帳票出力機能では,JP1と連携した仕分け印刷もできます。ここでは,JP1と連携して仕分け印刷する手順と必要なファイルを説明します。

図1-2  JP1と連携して仕分け印刷するときの処理の流れ

[図データ]

  1. 帳票ファイルと仕分け定義情報ファイルの作成
    EUR 帳票作成機能を使って,帳票を設計し,仕分け定義ファイルを作成します。
  2. 帳票ファイルと仕分け定義情報ファイルの転送
    フォームシートファイル(*.fms)に保存した帳票ファイルと,EUR 帳票作成機能で作成した仕分け定義情報ファイルを,EUR Print Service,またはEUR Print Service Enterpriseを実行するアプリケーションサーバに転送します。
    仕分け定義情報ファイルの形式は,「7.11 仕分け定義情報ファイル」を参照してください。
  3. データファイルの準備
    出力する帳票の入力データとなるデータファイルを準備します。データファイルの形式は,「7.3 データファイル」を参照してください。
  4. 仕分け定義情報ファイルの編集
    JP1仕分け印刷には,仕分け定義情報ファイルが必要です。
    仕分け定義情報ファイルの配布先名称に,配布先プリンタ名,または印刷実行するユーザで定義したJP1/Network Printing Systemの仕分け定義情報の配布先情報名を指定するなどの編集が必要です。仕分け定義情報ファイルの編集については,「7.11.1 JP1と連携して仕分け印刷する場合」を参照してください。
  5. EUR サーバ帳票出力機能の起動
    業務アプリケーションから,EUR サーバ帳票出力機能を起動します。
  6. ファイルの入力
    帳票ファイル,データファイル,および仕分け定義情報ファイルをEUR サーバ帳票出力機能に入力します。
  7. JP1仕分け印刷の実行
    JP1仕分け印刷をeurpsコマンドから実行します。
    eurpsコマンドの構文については,「3.2.1 eurpsコマンドの構文」を参照してください。
    コーディング例については,「3.6.2 プリンタ出力の指定例」を参照してください。
    エラー情報については,「3.5 eurpsコマンド実行時の終了コード」を参照してください。
  8. 仕分け印刷
    JP1と連携して,仕分け印刷されます。